2004 : Rock'n'Roll Gypsies / The Roosters

作成 : 2004年3月9日/微調整 : 2023年9月24日

主な出来事 : ● Rock'n'Roll Gypsiesから井上富雄脱退(3月)→奈良敏博サポート参加(6月)/● The Roostersラスト・ライヴ(7月)
記事中のリンクについて : 年月の経過によりリンク先の閉鎖・URLアドレス変更(例:"http"→"https")等の理由で閲覧不能 or アクセス不可の場合があります。

2004年3月9日(火)

詳細 : 井上富雄、自身のHPでRock'n'Roll Gypsiesからの脱退を表明。

2004年5月1日(土) 京都府 : 磔磔


1. Frame Up Boogie
2. Natural Powered 1
3.
Good Time (To Love You)
4. No Time
5. Lazy Sun
6. 気をつけろ
7. Fool For You
8. Rosie
9. Sitting On The Fence
10. Ho Train Boogie
11. 鉄橋の下で
12. Old Guitar
13. Let'em Roll

14. Reliable Man
15. N.W.O.
16. Leather Boots
17. Do The Boogie
18. Rumble Heart


(アンコール)
Bumble Bee Twist
19. Truckin'
20. Come On (Chuck Berry)
ようよう

21. Love Hurt
22. Mona (I Need You Baby) (Bo Diddley)

Rock'n'roll Gypsies : 花田裕之(vo,g) / 下山淳 (g,vo) / 池畑潤二 (d) / [サポート] 奈良敏博 (b)

詳細1: 京都磔磔の30周年記念ライヴに出演。ベースは奈良敏 博(元サンハウス)がゲスト参加。
(Thanks : Hさ ん、Fさん、Kさん)
詳細2: 当初の予定では15曲目が「Leather Boots」、16曲目が「N.W.O.」だったそうです が、なぜか演奏の順番が逆になっていました。さらにアンコールでは「Bumble Bee Twist」「ようよう」も演奏予定でしたが、実際には演奏されませんでした。あと、ここ最近花田さんや下山さんがそれぞれ のソロ・ライヴで取り上げていた11「鉄橋の下で」がキーを下げて演奏されました。
(Thanks : Hさん、Kさん、Sさん)
詳細3: 10「Ho Train Boogie」の演奏前の花田さんMC
お気づきのようにベースの井上富雄が去りました。それで、井上富雄の師匠、奈良さんが…。」
(Thanks : Kさん、Aさん)
詳細4: これまでコーラス・パートは主に井上さんが 担当していましたが、6,8では下山さん、2では池畑さんがコーラスを担当し、奈良さんも一部の曲でコーラスをしていました。
(Thanks : Kさん)
詳細5: この日の写真を磔磔のホーム・ページに掲載。
詳細6: この日のセット・リスト及び写真を奈良敏博ホー ム・ページに掲載。
(掲載:2004年5月16日)

2004年6月 Radio Smash "The Roosters特集"

(Track List)
1. C.M.C. (from "C.M.C.")
2. Let's Rock (Dan Dan) (from "Insane")
3. ニュールンベルグでささやいて (from "In Nurnberg")
4. Case Of Insanity (Live/from "C.M.C.")
5. Good Dreams (from "Good Dreams")
6. C.M.C./PEALOUT (Edit/from "Respectable Roosters")

7. Let's Rock (Dan Dan)POTSHOT (Edit/from "Respectable Roosters")
8. Good Dreamsthe pillows (Edit/from "Respectable Roosters")
9. All Right All Right〜Rosie (1981.6.27.@久保講堂/from "Early Live 1981")
10. Fade Away (1981.6.27.@久保講堂/from "Early Live 1981")
11. Bye Bye My Girl (1981.6.27.@久保講堂/from "Early Live 1981")
12. 恋をしようよ (1981.6.27.@久保講堂/from "Early Live 1981")
13. C'mon Everybody (1981.6.27.@久保講堂/from "Early Live 1981")

詳細 : Fuji Rock Festivalの公式サイトのネットラジオ『Radio SMASH』でルースターズ特集を配信(当時)。DJはスマイリー原島、ゲストに元マネージャーの石飛智紹を迎え、曲を交えながらバンド紹介、大江慎也復帰→フジロック出演決定までの経緯、今後の関連情報などを語る。後半では『Early Live 1981』からのライヴ音源も。(Thanks : プールサイドさん/2004年6月3日)

2004年6月20日(日) 東京都世田谷区・下北沢 : CLUB 251

1. Frame Up Boogie
2. Fool For You
3. Mona (I Need You Baby) (Bo Diddley)
4. Natural Powered 1
5. Criminal Rock
6. No Time
7. Good Time (To Love You)
8. Lazy Sun
9. Rosie
10. Sitting On The Fence
11. 気をつけろ
12. I'm A King Bee (Slim Harpo)
13. 鉄橋の下で
14. Old Guitar
15. 光 (新曲)
16. Ho Train Boogie
17. N.W.O.
18. 馬鹿げた話 (人間クラブ)
19. Leather Boots
20. Do The Boogie


(アンコール 1)
21. Truckin'
22. Reliable Man
23. Let'em Roll


(アンコール 2)
24. どうしようもない恋の唄
25. Bacillus Capsule
26. Neon Boy

詳細1: 下北沢Club 251で行われたワンマン・ライヴ。ジプシーズがこの場所でライヴをやるのは1年振り。その時同様にお客さんも多く、場内は蒸し風呂状態でした。違う と言えばベースが井上さんから奈良敏博さんになった事、衣装がお揃いではなくなったというこ とでしょうか。

 開演時間の午後7時より約10分遅れてメンバーが登場。「Frame Up Boogie」に始まり、その後初期The Roosters作品が2曲続けて演奏されましたが、「Mona」では曲の前半はアルバム『The Roosters』でのアレンジで、途中からハガクレから発売されているライヴ盤で聞くことができ るリズム・パターンにチェンジ。

 花 田さんがMCで「業務連絡・・・ベースの井上は去りました。で、奈良さん」と言っていましたが、井 上さんが脱退したことによってコーラスが無くなっている曲があったり、「Rosie」では下 山さん、「Leather Boots」で は奈良さん、「Natural Powered 1」では池畑さんがコーラスをする場面が あったりと、いくつかの曲で変更も。また、これまであまり演奏されなかった後期The Roosterzナンバーも取り上げられ、花田さんが「鉄橋の下で」のタイトルを言うと 会場から大きな歓声が沸き起こりました。演奏はオリジナルとは異なりキーも下げられていましたが(ちなみにアコースティック・ギターは未使用。花田さんはこの時白のストラトらしきギターを弾いていた ような・・・)、曲の終わりで花田さんは「たまにはええやろ?」と言っていました。

 「Old Guitar」、花田さんが突然「新曲やります」と言い出し、全く予想していなかった展開に 驚かされました。これは今度発売される花田裕之 名義のソロ・アルバムからの曲ではなく、ジプシーズの次回の後作用(Fuji Rockサイト内で聴くことができるRadio Smashのルースターズ特集でもその事についての発言がありました)と思われる「光」という曲を演奏しました。
下山さんのヴォーカル・ナンバー
「N.W.O.」のあと、2年前のフジ・ロック以来となる人間クラブの「馬 鹿げた話」(ステージ上に張られていた進行表には"バカゲタ話"と書いてあったらしい)が演 奏され、そのまま続けて「Leather Boots」「Do The Boogie」が演奏されて本編が終了。

 最初のアンコールでは下山さんが唐突に「今日で44歳になりました。花田裕之〜っ!」と言い、それに対して花 田さんは「このバンドでは一番年下なんです」と返し、オーディエンスからも"お誕生日おめでとー" のコールが相次ぎました。
そうしたやり取りの後に「Truckin'」が 演奏されましたが、下山さんは赤いボディのナショナル・ギターでスライド・プレイを披 露、つづく「Reliable Man」では花田さんが「ドラムス、池畑潤二!」と言ってい ました。

「Let'em Roll」の 演奏が終わり、次の曲は何かなと思っていたら、メンバーが突如楽屋へ戻ってしまいオーディエンスは呆然と立ち尽くし場内は静まり返ってしま いましたが、そんな妙な空気も2度目のアンコールの一発目「どうしようもない恋の唄」で一気 に吹き飛んでしまいました。次の「Bacillus Capsule」は"のーてんをーたたきーわれー"の部分が歌われず、間奏が長めになっていまし た。そして大ラスで久々の「Neon Boy」を演奏してこの日のライヴは終了。


詳細2: 下北のジプシーズライブに行って来ました。
「たまには良いやろ」という花田のMCにあった「鉄橋の下で」を聴くことが出来た。たまにも良いけど、いつでも何度でも良い。これからも聴きたい。
「ロージー」で聴いたベースの新しいリフ、これに池畑先生がきっちりと反応、花田のグレッチはシャープにタイトに弾けまくり、下山のサウ ンドは音の隙間に向かって浮遊するかの如く響く。
みっしりと縦から横までロックとブルースが詰まってる。なんて良いバンド、なんて良いユニット。良い音楽に浸かって、気分良かった。。。。(BBSの投稿より:2004年6月21日<月>12時08分 Bさん)

2004年6月21日(月) 東京都新宿区 : 新宿ロフトプラスワン "リスペクタブル・ルー スターズ トーク!! vol.4"


[宣伝文より]
「“リスペクタブル・ルースターズ トーク!! vol.4”〜ザ・ルースターズ ラストライブ 前夜祭〜RESPECTABLE SHOW〜」

フジロック奇跡のラストライブ実現を記念し、噂のルースターズ大検証大人気イベント「リスペクタブル・ルースターズ!!」が帰ってきま した!!
ルースターズの超レア映像、レア音源、レア資料、レア新事実、レアエピソードの嵐!!後半は飛び入りマル秘ゲストもあり!!初心者からマニアまでみんな楽 しめるルースターズファン絶対必見の前夜祭!!※ルースターズとロフトの特別コラボTシャツもこの日より発売開始!!

【出演】スマイリー原島、石飛智紹(元ルースターズマネージャー、現スマッシュ)、安藤広一、他マル秘ゲスト達乱入!!
※ルースターズメンバーの出演はありません。
開場18時半/開演19時半
入場料/1500円(飲食別)
場所/新宿ロフトプラスワン

詳細: この日、新宿ロフトプラスワンにて恒例となりましたルースターズのトー ク・イベントが行わ れました。当日の内容など、詳細は不明。

2004年6月27日(月) Zepp Fukuoka "FILM&TRIBUTE LIVE in Zepp Fukuoka"

2004年7月8日 福岡県福岡市中央区 : Heart Strings Studio
[Rehearsal]
● Hey Girl
● Rosie
● 気をつけろ
● Case Of Insanity
● Fade Away
● C.M.C.
● One More Kiss
● Mona (I Need You Baby)
● Girl Friend
● Fool For You
● 新型セドリック
● 撃沈魚雷
● Leather Boots
詳細 : Fuji Rock Festival'04出演に向けて行なわれたリハーサルの初日@福岡。DVD『RE・ BIRTH II』には計13曲のリハーサル風景(数秒〜1,2分程度の抜粋)が収録されています。
2004年7月15日(木) 東京都世田谷区・下北沢 : 251 Office
詳細 : フジロック用の衣装チェック。また、この日の午後は下北沢440にて花田裕之の弾き語りソロ・ライヴ"流れ"が行なわれています。
2004年7月16日(金)
詳細 : 再び衣装チェックとBOX SET用のミーティング。
2004年7月24日(土) 東京都世田谷区・池ノ上 : Takagi's Home Studio
● Let's Rock (Dan Dan)
● Honest I Do etc.
詳細 : 場所を東京に移し、2度目のリハーサル。DVD『RE・ BIRTH II』に2曲の演奏シーン(一部抜粋)を収録。
2004年7月25日(日) 東京都世田谷区・池ノ上 : Takagi's Home Studio
● Let's Rock (Dan Dan)
● Tequila
● ニュールンベルグでささやいて
● (曲名不明)
詳細 : 3度目のリハーサル。過去のスタジオ・テイクやライヴ音源(1982年@横浜Shell Garden/Box Set未収録)を聴きながら細かなフレーズの確認。DVD『RE・ BIRTH II』に4曲分の演奏(一部抜粋)を収録。

2004年7月26日(月) 東京都新宿区 :  新宿LOFT " ザ・ルースターズ ラストライブ 前夜祭〜RESPECTABLE SHOW〜" The Roosters

出演 : PEALOUT / 怒髪天吉村秀樹 (bloodthirsty butchers) / ゲスト : 仲野茂
DJ : RYOJI (from POTSHOT)ウエノコウジ (from Radio Caroline)

詳細1 : この日、新宿LOFTにて『ザ・ ルースターズ ラストライブ 前夜祭〜RESPECTABLE SHOW〜』と題されたトリビュート・ライヴが行われました。

 出演者のライヴが一通り終わった後、なんと当初「メンバー の出演の予定はありません」と告知されていたはずのThe Roostersが登場。「Rosie」 「Girl Friend」「Case Of Insanity」「Little Red Rooster」「ニュールンベルグでささやいて」等、 全9曲を演奏。

 この突然の出演はフジロックのステージを心待ちにしていたファンの神経を逆撫でする結果を招き、オフィシャル・サイトのBBS(※現在は閉鎖)は炎上、野次を含む抗議が殺到。この殺伐とした状況はボックス・セット『Virus Security』が発売される2004年9月下旬頃まで続く事に。

  事の発端は、この日のライヴに関わった某スタッフからの提案 & 熱烈な要望で出演が急遽決まったようで、このよ うなサプライズ的な演出&公開リハーサル的演奏が行われたようです。ただ、後に出版された某雑誌の記事を読むと、事前に出る事を知らされた人も いたようです。

 事情はともあれ演奏者側にとっては、本番に備えてのウォーミング・アップだったのではないでしょうか。また、他のバンド目当てで観に来たオーディエンスの中には、この時初めて生のルースターズを観てファンになったという方も少なからずいたようです。(一部Thanks : I君)

詳細2 7月26日、新宿ロフトで約20年振りに大江、花田、井上、池畑のルースターズを見てしまいました。ゆっくりとした「ロージー」か らのスタート、一語一語大事そうに間違えないように、なにか初ステージを踏む少年のような少し自信なげな感じの大江さん。見てる私もハラハラドキドキ。思 わず心の中で頑張れ大江!と。少しの休憩を挟んでの2ステージの間、とにかく頑張れ大江、頑張れ。と叫び続けました。お帰り大江さん。体調崩さないように フジロックも頑張れ!
(BBSの投稿 より/
2004年7月28日(水)22時08分 Zoさん)


詳細3 : この日の模様はボックス・セット『Virus Security』(2004年)に一部抜粋されたほか、1年後に発売のDVD『RE・BIRTH II』(2005年)に全曲収 録。ちなみにライヴ終了後のシーンで下山さんと安藤さんも登場します。
(掲載:2004年8月4日/更新:2005年8月26日)

1. Rosie
2. One More Kiss
3. Girl Friend
4. We Wanna Get Everything
5. 気をつけろ

6. Leather Boots
7. Little Red Rooster
(Howlin Wolf)
8. Case of Insanity
9. ニュールンベルグでささやいて

2004年7月27日(火) 東京都目黒区大橋 : MAC Studio
● Sitting On The Fence
● Tequila
● C.M.C. etc.
詳細 : 東京での最終リハーサル。DVD『RE・ BIRTH II』に3曲の演奏シーン(一部抜粋)を収録。ちなみに使用したスタジオはその後立ち退きで取り壊され、現在は大橋ジャンクションになっています。

2004年7月30日(金) 新潟県・苗場スキー場 "Fuji Rock Festival'04"  The Roosters

The Roosters : 大江慎也 (vo,g) / 花田裕之 (g,cho) / 井上富雄 (b,cho) / 池畑潤二 (d)

1 :  新潟県・苗場スキー場で行われたイベント "Fuji Rock Festival'04"の初日、Green Stageにおいて"The Roosters"が出演。

(1 : 出演決定→期待と不安)

 出演の公式発表があったのは2004年4月30日。こ のニュースは各方面で大きな反響を呼んだものの、手放しで受け入れ難い悪条件な要素も。FUJI ROCKはこの年のみ何故かチケットが3日間通し券のみの販売(¥36,000)、さらにルー スターズは(周囲のスタッフからの提案で)「ラスト・ライヴ」という設定まで用意され、ファンにとって高いハードルが立ちはだかる。また、大江慎也はステージ復帰(2003年6月18日)から既に1年が経ち、その間自身のバンド・Alternative MusicやUNでライヴ活動を行なっていたものの、ファンの中には過去のトラウマで「観 るのが怖い…」という声も。ひょっとしたら期待より不安の方が大きかったような…ネット上も荒れ果て、オ フィシャル・サイトのBBSも殺伐としていた。そ して7月26日@LOFTでのウォーミング・アップ的ライヴも無事終え、当日を迎える事に。

(2 : 2004年7月30日)

  先に個人的で余計な事を言ってしまうと、Fuji Rockは平凡な日常から離れるには最適な場所でした(笑)。別にスタッフの誰かに言われたわけでもなく、毎年リピーターが多いのが何よりの証拠。山中を 歩いていると国内外・好き嫌い問わず色んな音楽が耳に入ってくる。未知のアーティストに出会える。色んな人がいる。突然友人知人・(福岡の)先輩方と遭遇 す る。日焼けしたり雷雨でずぶ濡れになる。近所のコンビニに行くのもかったるいのに長距離の会場移動を何往 復もしている自分がいる。そして帰宅後に楽しい思い出になる(笑)。他にも越後湯沢駅周辺のお店の方々も優しく接してくれました…と、機会がありましたら 一度是非。

(3 : 午後2時)

 午後2時過ぎ、Green Stageではヘイヴン(イギリスのバンド。アルバムは元Smithのジョニー・マーがプロデュース)が演奏中。そしてヘイヴ ンの 演奏が終り、セット・チェンジへ…と同時に、オーディエンス側では妙に"そわそわした人達"がそれまでいた人達を押し退け、 前方へとかけ寄る。僕と同行していた人達も混乱で散り散りになってしまった。Green Stageにかけつけたオーディエンスは、後日「当時を知らない若い人達も多く…」的な書き込み or 記事をいくつか見かけたけど、「半分は当たっている」程度に思った方がいいような。殆どの人はTシャツ姿で、近くにいる人も横顔か後ろ姿しか見えない 状況で。単純に、似たような格好の人達が何千人もいて全体像は把握できないというか。

 各楽器のセッティングが行われているステージでは、ファースト・アルバムのジャケット と同じ"THE ROOSTERS"の文字を大きく引き伸ばした大段幕が掲げられ、会場からは"おおーっ!!"という声があちこちから沸き起こる。 セッティングが終り、オーディエンスは時が来るのを待ち続ける。

(4 : 午後4時 ライヴ開始)

 午後4時をまわり、司会のスマイリー原島が登場。その後、Fuji Rockの主催者・日高氏がステージに登場。 「紹介します・・・北九州からです。22年振り。暖かい拍手で迎えてください。ザ・ ルースターズ!!」とコメントをした後、「Radio 上海〜C.M.C.〜Wipe Out」のBGMが流れ(その間オーディエンスは"Oi!! Oi!!"を連呼)、メンバー4人が黒のスーツにノー・ネクタイでステージに登場。会場から大きな歓声が沸き起こる(後日、WOWOWで放送され た映像 を観ましたが、ぎっしりと人が埋っていたのには驚きました。花田さん もTokyo-FMのラジオ番組に出演した際「ルースターズ史上初めてじゃない? あんな人の多い前でやったのは」とコメント)。

 1曲目は「Fade Away」。演奏開始と共にオーディエンスは熱狂。後方のオーディエンスがどっと押し寄せ、身動きが殆ど取れなくなる。2曲目の「Let's Rock (Dan Dan)」はイントロ が"ジャー ン"ではなく、"Fighting 80's"出演時に近いリード・ギター→ドラムで始まるパターン。大江さんはアク ションを加えながら歌い、井上さ んは対照的に淡々とコーラスをつける。花田さ んは間奏でややしゃがんだ後にジャンプ(この瞬間、オーディエンスから歓声が上がる)。続く「We Wanna Get Everything」さらに勢いが増し、池畑さんの 迫力のあるプレイも見物でし た。

 花田さんと大江さんがお互い向かい合い、弾き始めたのが「Sitting On The Fence」。イントロのリード・ ギターは大江さんで、「気をつけろ」「Leather Boots」も 同様。こうした光景は1982年以来だったのかも。他には・・・どの曲の後だかは忘れましたが、曲の合間に大江さん が時折飲んでいたミネラルウォーターを頭(体?)にかけたり、会場からは「大 江ーっ!!」コールや「大江ーっ!!20年間何やってたんだよーっ!!」と叫ぶ人もいたり、「大江さんお帰りーっ!!」という声に、大江さん が(お客さんに背を向けた状態で)手を上げて反応したりといった場面も。

 次 に演奏されたのは、バンド名の由来にもなったスロー・ブルース「Little Red Rooster」。 ストーンズとはま た違った味わい深さで、花田さんはLES PAUL JUNIORでスライド・プレイを披露。大江さんは虚ろに空を見つめたり、心ここにあらずな感じでギターを弾いていた…実はこの時大江さんと思いっきり目 が 合ってしまい、何だか怖かった…(笑)

 「Case Of Insanity」では花田さんがグレッチのホワイトファルコンに持ち替え、間奏では大江さんがギター・ソロを演奏。間奏が終り歌が始まる直前、大江さんがマイク・スタンドを倒してしまいますが、それに構わずマイクなしで歌い続ける。

(かつてはあり得なかった光景)

 比較的ゆったりとした曲が続いた後、突然池 畑さんが勢いよくドラムを叩き始め「テ キーラ」へ突入。花田さんが大股開きで2度目のジャンプ!!  オーディエンスは決めの部分で一斉に"テキーラ!!"と叫び、大江さんは曲の後半で"セニョリータ〜っ!!"と叫ぶ。この曲がある意味仕切直しの役割を果たし、オー ディエンスは再び熱 狂。間髪入れず「ニュールンベルグでささやいて」へ。池畑さんのドラムに オーディエンスは驚き、それに井上さんのGroove感溢れるベースが乗り、花田さんがイントロの ギター・フレーズを弾き始め最後に大江さんが歌い始め る。オリジナルでは安 藤さんがキーボードを弾いていましたが、ここではキーボードなしの4人での演奏・・・もうただただ "凄い"としか言いようがないというか。で、その勢いのまま「C.M.C.」に突入。あちこちでモッシュが起こり、サビでは"C.M.C.! C.M.C.! Summer Day Summer Beach Summer Sun!!"の大合唱。

 "轟音"が鳴り響く中、警備をしつつも気持ちよさそうに曲を聴いていた外国人のセ キュリティが突然、すし詰め状態の最前列に近づいて来たので「ん?なんだ?!」と思った瞬間、頭上から人が落ちてきた!! (笑)。時代の変化と共にオーディエンスのリアクションも様変わりして、今ではこういう光景も珍しいくはないけど、2年前にRock'n'Roll Gypsiesが出演した際も同じ状 況で(中には「ルースターズはああやって観るものではない!!」なんて言う人もいましたが・・・)。ちとこれには驚いたというか、痛かったというか・・・(笑)

 空がなんだか怪しい感じになってきた。黒く小さな雲が南から北へ、何度かGreen Stageを通りすぎていく。この日は曇りで日差しも少なく、比較的過ごしやすい気候でしたか、「Rosie」が 始まった辺りから 小雨がパラパラと降ったりやんだり。大江さん も雨が気になったのか(どの辺でかはあまり覚えていません が)、空を見上げながら歌う場面も。で、「Rosie」はイントロがギターからではなくドラ ムから入り、歌に入る前に花田さんによるリー ド・ギターが入っていました(1981年秋〜1982年に観た事ある方は聴いた覚えがあると思います)。間奏での大江さ んのギター・ソロがレコードに近かったのも印象的で。

 「Do The Boogie」大江さんが弾き始めたと思ったら一旦止まり、そしてまた 弾き始める。 はじめはゆったりした感じ(だったと思う)から、花田さんと大江さんが並んでギター・ソロの掛け合い辺りからじわじわとスピード が上がり、一丸となって突き進みスパっ!と演奏が終わる。最近のバンドだと計算上のテンポ・チェンジはあっても、この曲のようなスリルは皆無で。そんな 感慨に浸る間もなく「恋を しようよ」に突入!!この曲 で盛り上がりは最高潮。後にWOWOWの放送を観たら、こんな事になっていたのか…と思うほど、会場の中間辺りは混乱状態。曲の終わり際、それ までやや強ばった表情だった大江さ んの表情が一変し、最高の笑 顔を浮かべる。

 最後に演奏されたのは、Jimmy Reed「Honest I Do」。前年発売の『The Basement Tapes〜Sunny Day〜』の日本語詞ではなく、オリジナル通りの英語詞(ひょっとしたら「わかっておくれ  おいらの気持ちを」と歌うはずだったのかもしれないけど、その辺は当事者以外知る由もなく)。大江さんは安堵の表情を浮か べ ながら歌い終えると、メンバーは肩からギターを降ろして、退場。会場ではSEで「φ」(「Venus」の イ ントロ・パート)が流れる。日も暮れて空が暗くなりかける中、オーディエンスは名残惜しそうにその場から中々離れず、スタッフがバックの横断幕を下ろすまで、拍手もなかなか鳴り止みませんでした。

詳細3 : フ ジロックでのステージ,最高でした。仕事の都合上,もう帰宅していますが,まだ昨日の興奮が消えません。大江さん,とても元気そうでしたね。ルースターズ としてはもう活動しないそうですが,ソロの方でがんばってほしいです。たまにはジプシーズのライヴに飛び入りしないかな……。

(BBSより : 2004年7月31日15時56分 66/4さん)


詳細8 : この日演奏された全曲の映像が、2005年8月24日発売のDVD『RE・BIRTH II』に収録。(掲載:2005年8月27日)


詳細4 : この日のレポや写真が"fujirockexpress"に掲載。


詳細5 : この日の演奏のうち、FM802で「Fade Away」「Sitting On The Fence」、J-WAVEで「Rosie」がOn Airされ(たらしい)、TOKYO FMでも8月2日(月)に「Rosie」「恋 をしようよ」がOn Air。ちなみにTOKYO FMで流れたものはDVD『RE・BIRTH II』とは別ミックス。


詳細6 : この日の演奏のうち、WOWOWで「Let's Rock (Dan Dan)」「We Wanna Get Everything」「恋をしようよ」がOn Air。
(Thanks : DrFeelbadさん、 No.007さん、Aniさん)


詳細7 : この日ライヴの関連記事が以下の雑誌に掲載 されています。
『朝日新聞』(2004年8月5日朝刊) レビュー。(Thanks : Zoさん)
『CROSSBEAT』(2004年10月号) 大江・花田の写真、ライヴ・レポ。
『ROCKIN' ON JAPAN』(2004年9月号) 写真、インタビュー。
『ミュージックマガジン』(2004年9月号) 大江の写真。
『BUZZ』(1号) 写真、レ ビュー。
『音楽と人』(2004年10月 号)※写真、ライヴ・レポ。
『GIGS』(2004年10月 号)※写真、ライヴ・レポ、各メンバーの楽器・アンプ・エフェクターの紹介。 


詳細9 : この日演奏のうち「We Wanna Get Everything」がDVDFujirockers〜The History Of The Fuji Rock Festival(2007年発売/2010年再発売)に収録。ただし『RE・BIRTH II』とは一部カメラ割りが異なります。(掲載:2010年2月16日)

(Opening SE) Radio上海〜C.M.C.〜Wipe Out
1. Fade Away
2. Let's Rock (Dan Dan)
3. We Wanna Get Everything
4. Sitting On The Fence
5. Hey Girl
6. 気をつけろ
7. Leather Boots
8. Little Red Rooster (Howlin Wolf)
9. Case Of Insanity
10. Tequila (The Champs)
11. ニュールンベルグでささやいて
12. C.M.C.
13. Rosie
14. Do The Boogie
15. 恋をしようよ
16. Honest I Do (Jimmy Reed)
(Ending SE) φ

2004年9月27日 Tower Records福岡店 ボックス・セット発売記念トーク・ライヴ

大江慎也 / 安藤広一 / 灘友正幸 / スマイリー原島(司会)

詳細 : 一応 トークライブの報告を。

 はじめにスマイリー原島氏と安藤広一氏が登場してBOX作成に 関する苦労話で「もう倉庫内の未発表音源は一つも残っていない」とのこと。
そしてBOX本体がお目見えし少し中を見せてくれましたが、デジパックには結構見たことの無い写真がプリントされていて、ブックレットは洋書ぽい豪華な造 りでした。

ステージにあるモニターには石井聰亙氏の昔のドキュメントが。「We Wanna Get Everything」の録音風景の所まで映し出され
その後灘友正幸氏登場。背中にポン酢〜とプリントされたTシャツを着ていて、トークではボケばっかりで
灘友「今は学校の先生をやっています。」
原島「嘘つけ、この前は陶芸家と言っていたろう!」等。

東京にはThe Roostersに負けまいと上京した南浩 二氏に付いてきたのはいいけれど、南氏が先に帰ってしまってどうしようという時にThe Roostersに誘われたとのこと。
原島氏は「折角灘友が来ている のに昔の画像ぐらい流せよ!」とコロムビアスタッフの仕切りの悪さにかなりいらついていた様子。

その後カルト・クイズになり、その途中大江氏登場。黒のスーツ上下に白のレザースニーカーの 出で立ちで時折首をカックンカックン言わせてビートたけしの様でした。
大江氏は心配?になるぐらいハイテンションで、割と大声、早口でまくしたて
たとえば「"カヌーカヌー"と"Case Of Insanity"の共通点は?」と本人が出題し皆が困惑していると
答えは「それは大江慎也...ROOSTERSというカヌーをこいで※☆%&¥≠?というわけでコード進行が同じです。」
と周り全員がついていけませんでした。

あと内容としては「C.M.C.」「サマーサマーサマー」より前の曲 名は「渚の爆撃機」
仙台R&Rオリンピック(1985年)には灘友氏が映画ビルマの竪琴の中井貴一のコスプレで出たなどが問題になっていました。(BBSの投稿より : 2004年9月27日 Mさん)

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