The Basement Tapes〜Sunny Day Unreleased Studio Session   作成:2003年3月22日/更新:2007年8月3日,2010年12月1日,2015年7月2日
[Disc 1]
1. 新型セドリック
2. I'M A KING BEE
3. 気をつけろ
4. ROUTE 66
5. DOWN THE ROAD APIECE
6. ONE MORE TRY
7. ALL RIGHT ALL RIGHT
8. HONEST I DO
9. BABY I LOVE YOU
10. DOWN THE ROAD APIECE
11. WALKING THE DOG
12. I'M LITTLE DOWN
13. ONE MORE TRY
14. ALL NIGHT LONG
15. HONEST I DO
16. MERCY,MERCY
17. ROUTE 66
[Disc 2]
1.I'M A KING BEE
2.THIRTY DAYS
3.ALL NIGHT LONG
4.AROUND AND AROUND
5.ONE MORE TRY
6.TELL ME YOUR NAME
7.I'M TALKING ABOUT YOU
8.BYE BYE MY GIRL
9.BABY I LOVE YOU
10.WALKING THE DOG
11.DOWN THE ROAD APIECE
12.I'M LITTLE DOWN
13.UNDER MY THUMB
14.ROUTE 66
15.HEY GIRL
大江慎也(vo,g) 花田裕之(g,vo) 井上富雄(b,cho) 池畑潤二(d)Produced by The Roosters / 斉藤靖(ハガクレ・レコード)
発売日:2003年3月22日 CD : ハガクレ・レコード ISCP-1154〜5(初盤)

[初期ルースターズ未発表音源集]

 『RESPECTABLE ROOSTERS』(1999年4月/トリビュート盤)『I'm A King Bee』(1999年9月/黎明期デモ音源集)→紙ジャケリイシュー(2000年3月)→Rock'n'Roll Gypsies『Who The Fuck Is The Rooster?』(2002年3月)・・・と、ルースターズ再評価や元メンバーが新たな動きを見せる中、2003年3月に2種類の未発表音源集がリリースされています。ここで紹介するのは"Unreleased Studio Session"と副題が付けられたスタジオ録音編で、下記の3種類の音源を収録。

◉ Disc 1-1〜9・・・1980年5月頃@東京・ビクター・スタジオでのデモ・レコーディング
◉ Disc 1-10〜17・・・1980年6〜7月頃(?)のデモ・レコーディング
◉ Disc 2・・・1980年8月@東京・A.M.S.で録音されたファースト・アルバム『The Roosters』用のレコーディング・セッション

 曲は大江慎也のオリジナルと、初期The Rolling Stones経由による5〜60年代のリズム・アンド・ブルースのカヴァー曲。後者は大江慎也がバンドを立ち上げる際「意図するものに 近いんじゃないか」という事でこれらの曲をコピーしていたそうですが、熱狂的なストーンズ・ファンでも殆ど話題に挙がらない時期の作品に目を向けた事実も興味深く、オリジナル曲では一段階前のアレンジで演奏したものや、ライヴのみで演奏されレコード化されなかった曲が収録されているのもこのアルバムの聴き所。小松崎健郎氏による詳細なライナー・ノーツも読み応えがあり、必見。

[権利関係の改善&整理の意味合いも]

 リリース時のインフォメーションや広告に"全曲未発表音源"とのアナウンスがありましたが、実際に未発表だったのはDisc 1の前半9曲のみ。他は全て何らかの形で発だったため、結果的にファンに混乱を与え、音楽誌でも指摘される事態に。ではどれが"既発"だったかを大まかにまとめると・・・

◉ Disc 1-10〜17・・・大江慎也名義のアルバム『18 YEARS』(1989年)が初出。「Honest I Do」「Mercy,Mercy」『Rock'n'Roll Bible』(1993年)にも収録。ただし「Chance (Off The Hook)」「Little By Little」は今回未収録。
◉ Disc 2-1〜3,5,6,8,9,11〜15・・・大江慎也名義の未発表音源集『ALL ABOUT SHINYA OHE VOL.1』(1992年)が初出。ただし一部マスタリングやミックス違いあり。
◉ Disc 2 「Around And Around」「Walking The Dog」「One More Try」「I'm Talking About You」・・・『Rock'n'Roll Bible』(1993年)に収録。
◉ Disc 2 「Tell Me Your Name」「I'm Talking About You」「Baby I Love You」「Bye Bye My Girl」「Under My Thumb」・・・『unreleased』(1987年)にも収録。ただしすべて別ミックス。

・・・と、1987年以降〜90年代半ばにかけて計4枚のアルバムに分散されたわけですが、これらは全てメンバーの関知しない所で勝手に発売されたものでした。この混乱状況を一掃すべく後に何らかの処置が取られたようで(書籍『words for book』にそれに関する記述あり)、本作に収録された音源も初めてメンバー承諾の上で発売に至っています。

[後日談]

 本作発表後の2003年4月6日、花田裕之と井上富雄はライヴ出演のため小倉を訪れ(「風の中に消えた」「Hey Girl」等全14曲を演奏したほか、対バンのPEALOUTは「Sad Song」を演奏)、そのライヴの直前、彼らは大江慎也と久々の再会を果たす事に。この再会がさらなる展開を生み、Rock'n'Roll Gypsiesは(当時のマネージャーを通して)製作中のアルバム『I(First)』用の歌詞を大江慎也に依頼。5月16日には雑誌『音楽と人(2003年7月号)』用のインタビューで大江・花田・下山の3者が揃う。そして6月18日、下北沢CLUB 251で行なわれたRock'n'Roll Gypsiesのレコ初ライヴのアンコールに大江慎也がゲスト出演。1990年秋以来久々のステージ復帰を果たします。

CDについて:

a : ハガクレ・レコード ISCP-1154〜5(2003年3月22日)
 
70年代以降の日本のロックの名盤復刻・発掘音源リリースを目的に設立されたハガクレ・レコードからのリリースで、CD2枚組、紙ジャケット仕様。解説書付き。帯の色は赤。

b : Nayutawave Records UPCH-20013〜4(2007年3月28日)
 2007年3月28日に再発売。帯は白に変更され、価格も3,500円から2,100円へと大幅に値下げされています。

ボックス・セット『Virus Security』との重複について:

2004年発表のボックス・セット『Virus Security』にDisc 1の1〜9が収録。
・Disc 2 1〜5は同一テイクがRemixされて収録。
・Disc 1 10〜17は未収録。

小ネタ:
2003年初版帯に書かれている「-汗を流す事が価値観か?- "そうやな、鼻水垂らすよりええやろ"(大江慎也/'81年)」という大江慎也のコメントは、雑誌『週間ポスト』1981年1月16日号の"特選情報街"というコーナーに掲載のインタビューからの抜粋。(資料提供:No.007さん)
Disc 1

※内容については他の項目や、このCDの解説書も是非ご覧ください。

Disc 1の1〜9は曲自体はお馴染みなものばかりですが、音源自体はこのCDが初出(未発表)。1980年5月頃にビクター・スタジオで録音されたもので、通称 "ニッパー・セッション"と呼ばれているらしい(実際にそう呼んでいる人を見かけた事はありませんが…(笑))。ビートルズで例えるならデビュー前の "デッカ・オーディション・テープ"に近い位置付けな音源で、広いスタジオでのレコーディングだったためか、深いリバーブがかかっています。この時の録音の 仕上がりについて大江慎也は、雑誌『ミュージック・マガジン』1981年4月号のインタビューで不満を洩らしており、ディレクターとも方向性の違いにより 衝突、結果的にレコード契約には至らず。

 なお、このセッションでは「Little By Little」もレコーディングされていましたが、何故かCDではカットされている(当初はDisc 1の6曲目に収録予定だった)。現在でも未発表のままですが、1994年6月16日、花田裕之がDJを務めていたFM福岡の番組『Beat Square 01』の中でオン・エアされた事がありました。(情報提供 : Mさん/追記:2010年12月1日)


[Disc 1]
1.新型セドリック (作詞・作曲 : 大江慎也)

 『I'm A King Bee』で聴ける北九州時代のテイクとはアレンジが大幅に異なり、後に録音されるファースト・アルバムに近い演奏に。


2.I'M A KING BEE (作詞・作曲 : James Moore/日本語詞 : 大江慎也)

 『I'm A King Bee』ではスロー・テンポで演奏されていましたが、ここではThe Rolling Stonesのヴァージョンに近いテンポで演奏されている。右チャンネルから聞こえるアコースティック・ギターは大江慎也によるものと思われる。


3.気をつけろ (作詞・作曲 : 大江慎也)

 この曲も『I'm A King Bee』で聴ける曲ですが、こちらもファースト・アルバムに近い演奏に。ただし「芸術家づら下げた」という歌詞が登場しない。


4.ROUTE 66 (作詞・作曲 : Bobby Troup)
5.DOWN THE ROAD APIECE
(作詞・作曲 : D. Raye)

 センターから手拍子の音が聞こえますが、オーヴァー・ダビングの可能性あり。


6.ONE MORE TRY (作詞・作曲 : 大江慎也)
7.ALL RIGHT ALL RIGHT
(作曲 : The Roosters)
8.HONEST I DO
(作詞・作曲 : Jimmy Reed,Ewart Abner/日本語詞 : 大江慎也)

 大江のヴォーカルはダブル・トラックでレコーディングされている。


9.BABY I LOVE YOU (作詞・作曲 : 大江慎也)

 『unreleased』で発表された曲ですが、この段階(テイク)ではイントロはギターからではなくドラムで始まるほか、花田の「あーあーあーあー」というコーラスが入っている。歌詞もDisc 2に収録されたテイクとは微妙に異なり、「どんな些細な事でもよくわかってる」と歌っている。

 ちなみにこのテイクも1994年6月16日、花田裕之がDJを務めていたFM福岡の番組『Beat Square 01』の中でオン・エアされている(※番組内では、デビュー当時にFM福岡で演奏したものを流したとコメントしていますが、実際に流れたのはこのビクターでの録音でした)。(情報提供:Mさん/追記:2010年12月1日)


Disc 1-10〜17・・・正確な録音日は明らかにされていませんが、これもデビュー前、恐らく先のビクターでの録音後の1980年6〜7月頃に録音されたものと思われます。こちらはベースの音がやけに大きめなのが特徴。この音源は初登場ではなく、1989年に大江慎也名義で発表された"オフィシャル・ブートレグ"CD『18 Years』(CD=Vivid Sound D-08/廃盤)が初出。ただし今回は「Chance (Off The Hook)」「Little By Little」がカットされたため、良くも悪くも『18 Years』はまだ必要(→『18 Years』を参照)。
10.DOWN THE ROAD APIECE (作詞・作曲 : D. Raye)
11.WALKING THE DOG
(作詞・作曲 : Rufus Thomas)
12.I'M LITTLE DOWN
(作詞 : 大江慎也/作曲 : 花田裕之)

 CDの帯には"初出"と書いてありますが、実際には大江慎也名義で発表されたCD『18 Years』(1989年)収録テイクと同一。今回のリリースにあたり、作者クレジットが"作詞・作曲共に大江慎也"から"作詞:大江慎也/作曲:花田裕之"に変更されています。


13.ONE MORE TRY (作詞・作曲 : 大江慎也)
14.ALL NIGHT LONG
(作詞・作曲 : 大江慎也)

 後にサード・アルバム『Insane』(1981年)に収録される曲ですが、この初期テイクでは「やりたい事をやり続け 人の言葉なんか聞きゃしねぇ」という歌詞が含まれている。(追記:2010年12月1日)


15.HONEST I DO (作詞・作曲 : Jimmy Reed,Ewart Abner/日本語詞 : 大江慎也)

 このテイクは過去に『18 Years』(1989年)『Rock'n'Roll Bible』(1993年)にも収録。


16.MERCY,MERCY (作詞・作曲 : Donald Covay,Ronaldo Alonzo Miller)

 オリジナルは「Take This Hurt Off Me」「Sookie Sookie」「Chain Of Fools」等の楽曲で知られるアメリカのR&Bシンガー/ソングライター、ドン・コヴェイの1964年の作品。ルースターズはThe Rolling Stonesのアルバム『Out Of Our Heads』(1965年)収録ヴァージョン経由でカヴァー。このテイクは過去に『18 Years』(1989年)『Rock'n'Roll Bible』(1993年)にも収録。

(直接は関係のない小ネタ:ドン・コヴェイによるオリジナルにはレコーディングにJimi Hendrixが参加していた事が後に判明。2010年発表の4枚組Box『West Coast Seattle Boy: The Jimi Hendrix Anthology』にも収録された。)(追記:2010年12月1日)

Don Covay『Mercy / See-Saw』(CD=米KOCH KOC-CD-8186)
The Rolling Stones『Out Of Our Heads』


17.ROUTE 66 (作詞・作曲 : Bobby Troup)

 過去に『18 Years』(1989年)で初出のテイクで、途中からスピード・チェンジする。
Disc 2

Disc 2はコロムビア・レコード契約後の1980年8月、ファースト・アルバム『The Roosters』のレコーディング・セッションからのアウト・テイクで、これも過去にメンバーにとって不本意な形でCD化されていました。それが今回改 めてリマスタリングをした上で収録されています。


1.I'M A KING BEE (作詞・作曲 : James Moore/日本語詞 : 大江慎也)

ミックス違い:
 
この曲自体複数のテイクが存在しますが、このセッションでのテイクに限って言及すると、2種類のミックスが存在します。

a: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 初出はこのCDでしたが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。大きな違いは、ヴォーカルにディレイ・エコーがかけられていない。


2.Thirty Days (作詞・作曲:Chuck Berry/日本語詞 : 大江慎也)

 オリジナルはChuck Berryが1955年にシングルのA面として発表した作品で、ルースターズ・ヴァージョンでは途中から大江慎也による日本語訳の詞が登場します。後に「恋をしようよ」にも引用される事になるギター・ソロも要注目。
 なお、CDの帯には"初出"と書いてありますが、実際には
『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)で既に発表されています。ただし、『All About Shinya Ohe Vol.1』では「Sunny Days」と誤ったタイトル表記がされていました。これはクレジットの誤記というより、オリジナル・マスターのテープ・ボックスに"Sunny Days"と書かれていた事が発端だったとの事(※2003年にロフト・プラスワンで行われたトーク・イベントより)。

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。ただし大江のリード・ヴォーカルのみ別テイクになっている。


3.ALL NIGHT LONG (作詞・作曲 : 大江慎也)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: こ のCDに収録されているのはサード・アルバム『Insane』(1981年)収録曲の別ヴァージョン。ベーシック・トラックは同一ですが、ヴォーカルが別 テイクの他、イントロで 右から聞こえるギターが中央に配置され、『Insane』のミックスでは途中から登場する荒々しいリズム・ギターがはじめから登 場する。

b: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 上記別ヴァージョンの初出はこの大江慎也名義の未発表音源集で、「Have A Vine」というタイトルで収録されていました。基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

c: 『Insane』(1981年)
 
aを参照。ヴォーカルを差し換え、ミックスを替えて収録。(追記:2010年12月1日)


4.AROUND AND AROUND (作詞・作曲 : Chuck Berry)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『Rock'n'Roll Bible』(1993年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録。ただしヴォーカルは別テイク。ヴォーカルはaにはディレイがかけられていたのに対し、このRemixではリヴァーヴが弱めにかけられている程度。


5.ONE MORE TRY (作詞・作曲 : 大江慎也)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 今回のCDと同一音源。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。ただしaとは微妙な違いがあり、ギターが左右逆になり、大江のリード・ヴォーカルはaがダブル・トラックだったのに対 し、こちらはシングル・トラックで、ディレイ・エコーがかけられていない。また、曲後半でaではヴォーカルがOffになり演奏だけになるが、Remixで はヴォーカルが演奏の最後まで続く。
(追記:2010年12月1日)


6.TELL ME YOUR NAME (Take 1) (作詞・作曲 : 大江慎也)

ヴァージョン/ミックス違い:

『unreleased』の項目をご参照ください。


7.I'M TALKING ABOUT YOU (作詞・作曲 : Chuck Berry)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『unreleased』(1987年)
 リード・ギターは中央やや左に配置。ドラムにはゲート・エコーらしき処理が施されている。

b: 『Rock'n'Roll Bible』(1993年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが約1秒カットされているほか、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

c: 『Virus Security』(2004年)
 CD-25"Rare Studio Tracks I"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。リズム・ギターは右、リード・ギターは左。リード・ヴォーカルはaではディレイがかけられていたのに対し、Remixではかけらけていない。


8.BYE BYE MY GIRL (作詞・作曲 : 大江慎也)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『unreleased』(1987年)
 花田のバック・コーラスが左右に振り分けられている。また、リード・ギターが間奏の時だけ中央に移動する。

b: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

c: 『Virus Security』(2004年)
 CD-25"Rare Studio Tracks I"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。


9.BABY I LOVE YOU (作詞・作曲 : 大江慎也)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『unreleased』(1987年)
 花田のバック・コーラスが左右に振り分けられている。リード・ヴォーカルはシングル・トラック。

b: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。リード・ヴォーカルはダブル・トラックで、花田のバック・コーラスがカットされている。

c: 『Virus Security』(2004年)
 CD-25"Rare Studio Tracks I"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。リード・ヴォーカルはシングル・トラックで、花田のバック・コーラスは中央に配置。


10.WALKING THE DOG (作詞・作曲 : Rufus Thomas)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『Rock'n'Roll Bible』(1993年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-25"Rare Studio Tracks I"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。aでは聴けない手拍子が挿入されている。


11.DOWN THE ROAD APIECE (作詞・作曲 : D. Raye)

 エイモス・ミルバーンが1946年に発表したブギー・ナンバーで、1960年にチャック・ベリーが取り上げのをきっかけに、The Rolling Stonesが(イギリスでの)セカンド・アルバム『No.2』及び米盤『Now!』で取り上げたほか、Manfred Mannもカヴァーしている。ルースターズはストーンズのヴァージョンをベースにカヴァー。

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。リード・ヴォーカルはaと同じに聞こえますが、実際には別テイク。
(追記:2010年12月1日)


12.I'M LITTLE DOWN (作詞 : 大江慎也/作曲 : 花田裕之)

ヴァージョン/ミックス違い:

a: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている(今回のCDでは改善されている)。

b: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。aではヴォーカルにディレイ・エコーがかけられているが、Remixではかけられていない。


13.UNDER MY THUMB (作詞・作曲 : Mick Jagger,Keith Richard)

 The Rolling Stonesが1966年のアルバム『AFTERMATH』の中で発表した曲ですが、ルースターズ・ヴァージョンはスタジオ版ではなくライヴ盤『GOT LIVE IF YOU WANT』のアレンジをベースにしている。他にThe Whoが1967年にシングルでカヴァー・ヴァージョンを発表したほか、日本ではザ・タイガースがライヴ盤『A-LIVE』(1982年)の中で取り上げています。

ヴァージョン/ミックス違いについて:
 
4つのミックスが存在します。詳細は以下の通り。

a: 『unreleased』(1987年)
 このヴァージョンのみイントロのドラムがカットされ、ギターから曲が始まる。リード・ヴォーカルはシングル・トラックで、バック・コーラスは左右に振り分けられている。

b: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 リード・ヴォーカルはシングル・トラック。

c: 『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』(2003年)
 このCDに収録されているミックス。リード・ヴォーカルはダブル・トラック。

d: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。リード・ヴォーカルはシングル・トラック。


14.ROUTE 66 (作詞・作曲 : Bobby Troup)

 原題は「(Get Your Kicks On) Route 66」。元々はボビー・トゥループが1946年に発表された曲で、それまではナット・キング・コールやフォー・フレッシュメン等のジャズ系のミュージシャンを中心に取り上げられていましたが、その後Chuck Berryが1961年にアルバム『New Juke Box』の中でロックン・ロール・スタイルにアレンジしてカヴァー、その後にThe Rolling Stonesがファースト・アルバム『The Rolling Stones』(1964年)のオープニング・ナンバーとして発表しています。以後、ロックン・ロールのスタンダード・ナンバーとして数多くのシンガーやバンドがライヴで演奏しています。ルースターズがベースとしているのはThe Rolling Stonesのヴァージョン。
 ライヴではデビュー前から1985年頃まで取り上げられ、2001年以降もRock'n'Roll Gypsiesやband HANADA、大江慎也、花田裕之のソロ・ライヴでも頻繁に演奏されている"定番曲"の一つ。

ヴァージョン/ミックス違い:
 非常にややこしいのですが・・・テイク自体は3種類、その他ミックス違いやマスタリング違いが存在する。

a: 『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』(2003年)
 このCDのDisc 1の4曲目に収録されている、ビクターでのセッションでレコーディングされたテイク。

b: 『18 Years』(1989年)/『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』(2003年)
 このCDのDisc 1の17曲目に収録されている、1980年6〜8月頃にレコーディングされたテイク。他のテイクとは異なり、スロー・テンポでスタートし、途中からアップ・テンポに変わる。

c: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 1980年8月、ファースト・アルバムのセッションでレコーディングされたテイク。基本的には今回のCDとは同一音源ですが、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっており、マスタリングに難あり。

d: 『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』(2003年)
 このCDに収録されているミックスで、テイクはcと同一ですが、マスタリングの不備はない。ちなみにリード・ヴォーカルはダブル・トラック。

e: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"収録。c、dと同一テイクですが、新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Version。リード・ヴォーカルはシングル・トラックになっている(ダブル・トラックで歌われているc、dのヴォーカルのうち1つのみが使われてい る)。
(追記:2010年12月1日)


15.HEY GIRL (作詞・作曲 : 大江慎也)

 1981年2月にシングル「どうしようもない恋の唄」のB面として発表された曲の別ヴァージョン。シングル版とはヴォーカルが異なる。

ヴァージョン/ミックス違い:

 テイク自体は2種類、その他複数のミックス違いが存在する。
a:『I'M A KING BEE』(1999年)
 結成直後、北九州時代に録音された
デモ・テイク。

b: シングル『どうしようもない恋の唄』(1981年)/『Insane+In Nurnberg & C.M.C.』(1987年)/『Best Songs Collection』(1995年)/『The Roosters(紙ジャケ)』(2000年)/『Virus Security(CD-1)』(2004年)/『ゴールデン★ベスト』(2009年)
 1981年2月にシングルのB面とした発表されたオリジナル・シングル・ヴァージョン。複数のCDに収録。下記で紹介するヴァージョンとはベーシック・トラックは同一ですが、ヴォーカルが異なるほか、ピッチ(テープ・スピード)がやや速め。

c: 『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
 ベーシック・トラックはbのシングル・ヴァージョンと同一ですが、リード・ヴォーカルは別テイク。また、イントロが微妙に欠落している上、左右が逆になっている。

d: 『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』(2003年)
 このCDに収録されているテイクで、基本的にはcと同一ですが、マスタリングの不備はない。

e: 『Virus Security』(2004年)
 CD-26"Rare Studio Tracks II"に新たにマルチ・トラック・テープから作成されたRemix Versionが収録されている。基本的にはdのヴァージョン近く、ヴォーカルにディレイがかけられていないほか、エンディングはフェイド・アウトせずに完奏する。

 右側のモノクロ画像はハガクレ・レコードの広告。ルースターズの他にフライド・エッグ、フード・ブレイン等の復刻版の告知を掲載。

 左側の画像は『The Basement Tapes〜Sunny Day 未発表スタジオ・セッション』のプロモーション用フライヤー。右下の赤い部分にはRock'n'Roll Gypsiesのワンマン・ライヴ(2003年3月30日@リキッドルーム)の告知を掲載。裏面にはライヴ盤のライナー・ノーツの抜粋が掲載。
『The Roosters』つづく。/ →Menuヘ戻る
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