unreleased 作成 : 2000年3月20日 / 更新 : 2015年6月29日
1. SATURDAY NIGHT (作詞:南浩二/作曲:東川元則)
2. BYE BYE MY GIRL (作詞・作曲:大江慎也)
3. I'M TALKING ABOUT YOU (作詞・作曲:Chuck Berry)
4. BYE BYE JOHNNY (作詞・作曲:Chuck Berry)
5. TELL ME YOUR NAME (作詞・作曲:大江慎也)
6. SITTIN' ON THE FENCE (作詞・作曲:大江慎也)
7. HIPPY HIPPY SHAKE (作詞・作曲:Chan Romero)
8. BABY I LOVE YOU (作詞・作曲:大江慎也)
9. LITTLE BY LITTLE (作詞・作曲:Nanker Phelge,Phil Spector/訳詩:大江慎也)
10. I WANT SOMETHING ELSE TO ME (作詞・作曲:大江慎也)
11. UNDER MY THUMB (作詞・作曲: Mick Jagger/Keith Richard)
12. ALL RIGHT ALL RIGHT (作曲:The Roosters)
[Bonus Tracks (CDのみ)]
13. ONE MORE KISS(LIVE) (作詞:大江慎也,M.Alexander/作曲:大江慎也)
14. 恋をしようよ(LIVE) (作詞・作曲:大江慎也)

[Bonus Tracks (Chop/Vivid盤CDのみ)]
15. Dan Dan
(LIVE) (作詞・作曲:大江慎也)
16. SATURDAY NIGHT (作詞:南浩二/作曲:東川元則)
大江慎也 (vocal,guitar,harmonica)
花田裕之 (guitar,chorus)
井上富雄 (bass,chorus)
池畑潤二 (drums)
Produced by Shozo Kashiwagi
Arranged by The Roosters
Engineerrd by Yukio Ehara,Yasuyuki Moriyama,D・O・B
Recorded at A・M・S in August 1980
Mixed at F・R・S in March,1987
Designed by Tomone Kaburagi
Photograph : Seiji Kotoura
Thanks To E.R.Land,Matsuda Music Center,Polo
LP : Vice 25EC-1003 (1987.7.21.)
CD : Vice ECD-1002 (1987.7.21./Viceレーベル初盤CD)
CD : CHOP D-17(1990?/Chop レーベル再発盤CD)
CD : VIVID VSCD-3016 (1999.6.15./Vivid Sound再発盤CD)

◎The Roosterzが『Passenger』を 発表する2ヶ月前の1987年7月、所属 レーベルではないVice(クラウン)から初期ルースターズの未発表音源集が発売されています。リリース当時の広告には「人間クラブ→THE ROOSTERSへ。その間に誰も知らない、本当のルースターズが存在した!」とのキャッチ・コ ピーが。

 収録された音源の大半はファースト・アルバム『THE ROOSTERS』から のアウトテイク(1980年8月録音)。発売に際し1987年3月にマルチ・トラック・テープから新たにミックスされたため、後に発掘される音源とは異な る点が多い。また、人間クラブ時代の代表曲「Saturday Night」「Baby I Love You」「Bye Bye My Girl」と いった聴き逃せない曲もあるため現在でも一定の人気を誇るアルバムですが、花田裕之は発売当時このアルバムに対して不快感を示しており(雑誌『IND'S (No.14)』に コメントあり)、どうやらメンバーに無断で発売されたようです。そしてこれを皮切りに、メンバー非承認作品が次々と濫造される事態に…。 そうした経緯もあり、1999年6月にVivid Soundから再発売されたのを最後に廃盤。替わりに(権利関係をクリアした上で)『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)が リリースされています。


[プロデューサーのクレジットについて]

 1987年発売のVice盤と、90年代以降に再発売されたVivid盤とではプロデュー サーのクレジットが異なっていますが、実は同一人物。

LPに ついて:
●歌詞 : あり(中袋に記載)。
●メンバーの写真 : 中袋に掲載(画像左)。
●ボーナス・トラック : なし。
◎ アナログ盤はVice盤のみが存在し、ジャケットのタイトルの文字はエンボス加工されています。レコードを収納する中袋には歌詞がベタ白抜き文字で記載さ れ、反対側には1980年 夏頃のルースターズの写真(『THE ROOSTERS』のバンド・スコアからの転載)が数点掲載(画像左)。ただしCDでは写真が省かれています。

 また、(恐らく初回プレス)のレーベルの曲目表記にミス・プリントがあったため、正しい曲目が印刷されたステッカーが用意されていました。
(情報提供: vox2さん)
CDに ついて:
(a) Vice (クラウンレコード) ECD-1002 (発売日 : 1987年7月21日)
●歌詞 : あり。
●裏ジャケットの復刻 : インナー・カード(プラ・ケースの曲目表)に掲載。
●メンバーの写真 : なし。
●ボーナス・トラック : 2曲。
◎ 初盤CDは1987年にクラウン・レコード傘下のViceレーベルからのリリース。ジャケット・デザインはアナログ盤とは異なり、タイトルはエンボス加工 ではなく袋文字になり、アナログ盤の中袋にあった写真は一切掲載されていません。

 また、アナログ盤は全12曲でしたが、この初版CDはライヴ音源の
「ONE MORE KISS」「恋をしようよ」を追加した全14曲 入り。1曲目「Saturday Night」は この後紹介するCDとは別テイク。
(b) CHOP (Vivid Sound) D-17 (発売日 : 1990年?月??日)
●歌詞 : あり。
●裏ジャケットの復刻 : インナー・カード(プラ・ケースの曲目表)に掲載。
●メンバーの写真 : なし。
●ボーナス・トラック : 4曲。
◎1990 年頃(?)にVIVID SOUND内のレーベル、CHOPから再発。帯は白から黒になり、ジャケットのタイトルが袋文字からゴシック体へ変更。

 収録曲は1曲目の
「Saturday Night」が"RE-MIX '90"と称された新録の別テイクに差し換えられたほか、ボーナス・トラックは更に2曲追加され、テレビ神奈川『Fighting 80's』からの「Dan Dan」、1曲目の別ミックス「Saturday Night(Extended Version)」を収録。
(c) Vivid Sound VSCD-3016 (発売日 : 1999年6月15日)
●歌詞 : あり。
●裏ジャケットの復刻 : インナー・カード(プラ・ケースの曲目表)に掲載。
●メンバーの写真 : なし。
●ボーナス・トラック : 4曲。
1999年にVividから再発されたCD。帯は白に変更。「彼等のファースト・アルバムのレコーディング以前のアウトテイク/デモ音源集。「One More Kiss」、「ダン・ダン」「恋をしようよ」のライヴ音源、「Saturday Night」のextended versionも収録。」と書かれています。

 CDの内容は上記CHOP盤と同一。「1999 Manufactured by TOKUMA JAPAN Communications」というクレジットがあるほか、プロデューサーの名前が「Masahiro"MARR"Tsuruta」に変更されていま す。
ボックス・セット『Virus Security』との重複について:
 2004年発表のボック ス・セット『Virus Security』に7「Hippy Hippy Shake」がリマスターされて収録。このボックスに『Unreleased』のミック スが採用されたのはこの曲のみで、2〜5、8〜12は別ミックスで収録。1,6,13〜16はボックス・セット未収録。
収録曲:

1.Saturday Night (作詞:南浩二 /作曲:東川元則)

 人間クラブ時代(1979年)の代表作の"ルースターズ・ヴァージョン"・・・ではないです。いきなり「何を言ってるんだ?!」って思うかもしれませんが(笑)。"Vice盤""CHOP/VIVID盤"共に異なるテイクで収録されているものの、どちらも初期ルースターズの演奏では ありません。この曲に関するヴァージョン/テイク違いは以下の通り。もしくは当HP内の『人間クラブ』の項目をご参照ください。

(a) (『人間クラブ』CD:PORTRAIT PORT-002/1990年)

 人間クラブの演奏で、1979年前半に北九州で録音されたデモ音源。CDの元になったテープのせいか、曲がエンディングを 迎える前に切れている(註:本来は最後まで演奏されている)。この音源は1990年になってPortraitレーベルから発売された『人間クラブ』に収録。

(b) (V.A.『LIVE L-MOTION 6th』LP:COLUMBIA LX-7074A/1979年/人間クラブ『人間クラブ』CD:PORTRAIT PORT-002/1990年)

 人間クラブの演奏で、1979年7月28日@福岡スポーツ・センターでのライ ヴ・テイク。人間クラブ名義の音源で唯一正規発売されたもので、1979年9月にコロムビアから発売されたライヴ盤『LIVE L-MOTION 6th』収録さ れ、後にCD『人間クラブ』にも収録(マスター・テープからではなくライヴ盤からのアナログ落 し)。

(c) (ザ・ルースターズ『Virus Security』CD:TRIAD COZA-91〜122/2004年)

 The Roosterz名義の演奏で、1985年8月29 日@新宿Loft"Person To Person III"でのライヴ・テイク。この時のメンバーは花田裕之 (vo,g)/下山淳(g)/柞山一彦(b)/灘友正幸(d)/木原龍太郎(k/from Blue Tonic)。2004年発表のボックス・セット『Virus Security』Disc 24:『Legendary Live In 1985 & 87』に収録。

(d) (ザ・ルースターズ『Unreleased』CD:Vice ECD-1002/1987年)

 都合上ここではレーベル名にちなんで"Vice Version"と 称したいと思います。ルースターズ名義にはなっていますが、演奏や大江慎也の歌い方の特徴から判断すると、1987年頃に1984 featuring 大江慎也がレコーディングしたものと思われる(推測。大江慎也の歌い 方と声色は1980年と1987年頃とでは印象が異なり、このヴァージョンは『Human Being』で聞けるそれに近い)。少なくとも、他の収録曲 と同時期のレコーディングではない。また、他のテイクには含まれていないチープなオルガン(演奏者不明)が入っているのもVice Versionの特徴。

(e) (大江慎也『ALIVE』VHS:Vice 78CB-14/1987年)

 大江慎也名 義のビデオ『ALIVE』に収録されたもので、1987年7 月29日@インクスティック芝浦でのライヴ・テイク。演奏は当時の1984のメンバーですが、よく聞くと(d)のテイクに近いような・・・ (オルガンの音や弾き方は特に)。また、別ミックスが『All About Shinya Ohe Vol.5』(1992年)に収録。

(f) (V.A.『Fuk The Rock』CD:PORTRAIT PORT-003/1990年)

 南浩二名 義(CDではカタカナ表記)の音源で、ポートレイトから発売されたオムニバス盤『Fuk The Rock』(1990年)に収録。このCDが発売 された頃、南浩二のソロ・アルバム『GLITTER』のレコーディン グが行われており、恐らくこの音源もそこからのアウト・テイクと思われます(推測)。演奏メンバーは恐らく南浩二 (vo)、下山淳(g)、井上富雄(b)、池畑潤二(d)の可能性はありそうですが、真相は不明(こればかりは演奏参加者の証言や、レコーディング時の進 行表でも出て来ない限りは判らない)。

(e) (『Unreleased』CD:CHOP D-17/1990年?/CD:Vivid Sound VSCD-3016/1999年)

 90年代前半にChop(Vivid Sound)から再発売された際、この曲のみ"Re-Mix'90"と称された別テイ クに差し替えられ、ボーナス・トラックにはそれとは別に"Extended Version"なる別ミックスが収録されています。表記に反して実際は(d)の"Vice Version"とは全く異なる演奏で、『Fuk The Rock』収録の南浩二名義のテイク(f)とベーシック・トラック(演 奏)が同一。大江慎也の歌い方も『Will Power』(1990年)のスタイルに近い。いずれにしても、このテイクも初期The Roostersの演奏テイクではないです。


2. Bye Bye My Girl(作 詞・作曲:大江慎也)

 大 江慎也のオリジナルで、初期ライヴの定番曲だったにもかかわらず、このアルバムが発売されるま で未発表でした。スタジオ・テイクではシャッフル・ビートが印象的でしたが、『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY LIVE AT 渋谷EGG MAN 1981.7.14.』やビデオ『Early Live 1981』等 で聴けるライヴ・テイクではビートがよ り強調されたものになっています。また、Rock'n'Roll Gypsiesが2003年3月30日@新宿Liquidroomでのライヴでこの曲を演奏しており、その 時のテイクがアルバム『I(First)』の初回盤DVDに収録されています。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1980 Original Mix

 1980年に作成 されたオリジナル・ミックス。花田のコーラスはセンターに配置。
(収録CD)
『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)

b : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。花田のコーラスはダブル・トラック処理され左右に 振り分けられている。
(収録CD)

『unreleased』

c : 2004 Remix

 2004年にボッ クス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。ヴォーカルにかかるリバーブは薄めで、花田のコーラスはセンターに配置。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)


3. I'm Talking About You (作詞・作曲:Chuck Berry)

 アメリカのロックン・ロール・シンガー&ギタリスト、Chuck Berryが1961年に発表した作品で、タイトルは"Talkin' 'bout You"と表記される場合もあります。元々はアップ・テンポのビート・ナンバーでし たが、ルースターズはThe Rollig Stones版 同様にテンポを下げて演奏。ライヴではデビュー前から解散まで頻繁に取り上げ られ、花田裕之のライヴでもおなじみの一曲。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1980 Original Mix(1)

 1980年に作成 されたオリジナル・ミックス。ここでは都合上(1)と表記しました。理由は次で。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)

b : 1980 Original Mix(2)

 基本的にaとほぼ同じですが、イントロが約1秒カットされ、左右が逆になっている。1993年にメンバー非承認CDで初登場。
(収録CD)
『Rock'n'roll Bible』(1993年)

c : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。ドラムにゲート・エコー(と思われる)エフェクトがかけられています。
(収録CD)

『unreleased』

d : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)

他のアー ティストによるヴァージョン:
Chuck Berry『Gold』(2005年)
The Beatles『1962 Live at Star Club in Hamburg』
The Yardbirds『Yardbirds Story:1964-1966』(2002年)
The Redcaps『The R&B Scene』(1963年)
The Hollies『Stay With The Hollies』(1964年)
The Rolling Stones『Out Of Our Heads(UK)』(1965年)
The Rolling Stones『December's Children』(1965年)
The Remains『Barry & The Remains』(1991年)
Dr. Feelgood『殺 人病棟』(1975年)
The Pirates『Out Of Their Skulls Plus』(1997年)
The Kaisers『Twist With The Kaisers』
Thee Michelle Gun Elephant『Wonder Style』(1997年)


4. Bye Bye Johnny (作 詞・作曲:Chuck Berry)

 チャッ ク・ベリーの1960年の作品で、ルースターズはThe Rollig Stones版経由でカヴァー。ライヴではデビュー前〜1981年前半まで演奏。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。ちなみに1980年当時のミックスは未発表 or 存在が確認されていません。
(収録CD)

『unreleased』

b : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。ギター はaでは中央寄りになっていましたが、ここでは右=大江、左=花田に振り分けられている。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)

他のアー ティストによるヴァージョン:
Chuck Berry『Gold』(2005年)
The Rolling Stones『The Rolling Stones (EP)』(1964年)
The Seachers『The Definitive Pye Collection』(2004 年)
Status Quo『On The Level』(1975年)


5. Tell Me Your Name (作詞・作曲:大江慎也)

 大江慎也の作品で、人間クラブ時代の「ふにゃふにゃ」から発展させたもの。メロディ・ラインはThe Rollig StonesTHE BEATLES等も取り上げていたバレット・ストロング「Money (That's What I Want)」を参考にしたと思わ れます。ライヴではデビュー前や1983年に一時的に演奏されています。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1980 Original Mix(1)

 1980年に作成 されたオリジナル・ミックス。ここでは都合上(1)と表記しました。リード・ヴォーカルはダブル・ トラック、リズム・ギターは左、リード・ギターは右に配置。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)

b : 1980 Original Mix(2)

 基本的にaとほぼ同じですが、イントロが微妙にカットされ、左右が逆。1992年にメンバー非承認CDで初登場。
(収録CD)
『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)

c : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。リズム・ギターは中央+エコーがかけられ、リード・ギターは左 に配置され、間奏で中央に移動。リード・ヴォーカルはシングル・トラックで、バック・コーラスはステレオになっている。
(収録CD)
『unreleased』

d : 2004 Remix (Take 1)

 2004年発表の ボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョンで、"Take 1"と表記。リズム・ギターは右、リード・ギターは左。リー ド・ヴォーカルはシングル・トラック。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)

e : Take 2

 2004年発表のボックス・セットで初登場の別テイク(Take 2)。Take 1と比べるとラフな印象の演奏で、ヴォーカルはダブル・トラック。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)


6. SITTIN' ON THE FENCE (作 詞・作曲:大江慎也)

 セカンド・アルバム『THE ROOSTERS a -GOGO』(1981年)収録版とはアレンジかなり異なる別テイクで、Ray Charlesの「What'd I Say」を彷彿とさせるリード・ギターと「Tequila」のリズム・ギターに乗せて歌っている。この別テイクは本作以外には未収録(2015 年現在)


7. Hippy Hippy Shake (作 詞・作曲:Chan Romero)

 アメリカのロックン・ロール・シンガー、チャン・ロ メロが1959年にヒットさせた曲で、60年代前半にThe Beatlesがライヴのレパートリーにしていたほか、一般的にはThe Swinging Blue Jeansのヒット曲として知られています(1963年12月発表 /UK第2位)。ルースターズ版は途中で空白の部分があるのが印象的。ライヴでも頻繁に取り上げられ、近年では2009年12月29日@福岡サンパレスで再演 されています(DVD『IN THE MOTION』に収録)。

◎ヴァージョン/テイク違い:

 実はこれスタジオ録音ではなく1980年@新宿ロフトとされるライヴ音源をリミックスしたもの。それをごまかすため(?)か、エンディングで拍手の 入る部分をカットし、ディレイをかけている。未加工のオリジナル・ミックスは『ALL ABOUT SHINYA OHE VOL.2』に収 録。
(収録CD)
『All About Shinya Ohe Vol.2』(1992年)

他のアー ティストによるヴァージョン:
The Swinging Blue Jeans『Hippy Hippy Shake』
The Beatles『Live at the BBC』(1994)
キャロル『キャ ロル・レア・トラックス』 (1992)
The Georgia Satellites『Let It Rock:Best』(1993年)


8. BABY I LOVE YOU (作詞・作曲:大江慎也)

 大 江慎也の作品で、リード・ヴォーカルは大江慎也、コーラスは花田裕之。メロディ・ラインはDale Hawkinsの1957年の作品で、The Rollig Stones(アルバム『12× 5』『No.2』)や C.C.R.等も取り上げられていた「Susie Q」からの影響が強い。ライヴではデビュー前に一時的にレパートリーにしていたようで、2003年3月には Rock'n'Roll Gypsiesがライヴで再演(この時はリード・ヴォーカルが花田裕之、コーラスが井上富雄)。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 東京 ニッパー・セッション

 ↑の表記はボック ス・セットより。レコード・デビュー前の1980年5〜6月頃、東京・千駄ヶ谷付近にあるビクター・スタジオで録音されたデモ・テイク。深いリバーブと花 田裕之の「ア−ア−ア−ア−」というコーラスが特徴。このテイクは2003年まで未発表でした。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション(Disc 1)』(2003年)
『Virus Security』(2004年)

b : 1980 Original Mix(1)

 1980年に作成されたオリジナル・ミックス。ここでは都合上(1)と表記しました。後に紹介するミックスとの大き な違いが出ているのはヴォーカル・パート。リード・ヴォーカルはダブル・トラック、コーラスは全編カット。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)

c : 1980 Original Mix(2)

 基本的にbとほぼ同じですが、イントロが微妙にカットされ、左右が逆。1992年にメンバー非承認CDで初登場。
(収録CD)
『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)

d : 1980 Original Mix(3)

 リード・ヴォーカルはシングル・トラック、コーラスは「ア−ア−ア−ア −」の部分で音程を外してしまっている。いわゆるRough Mixで公式リリースはされていない。

e : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。2本のギターはやや中央に寄せられ、リード・ギターには薄くエ フェクターがかけられている。リード・ヴォーカルはシングル・トラック、コーラスは「Baby I Love You」の部分のみが使用され、ダブル・トラック処理され左右に振り分けられている。
(収録CD)

『unreleased』

f : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。ヴォー カルには薄くリバーブがかけられ、コーラスは「Baby I Love You」の部分のみが使用され、センターに配置。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)


9. Little By Little (作詞・作 曲:Nanker Phelge,Phil Spector/訳詩:大江慎也)

 The Rolling Stonesのシングル「Not Fade Away」のB面及びファースト・アルバム『The Rolling Stones』(1964年)収録曲を、大江慎也が日本語訳にしてカヴァーしたもの。ちなみに作者のナンカー・フェル ジはストーンズの ペン・ネームで、フィ ル・スペクターザ・ロネッツラ モーンズ等で知ら れるプロデューサーライヴでは結成時から1981年前半頃まで演奏さ れ、後期のライヴでは「Fly」Jimmy Reed「SHAME,SHAME,SHAME」とのメドレーで演奏されていました。

◎疑問 &謎:

 12インチ・シングル『C.M.C.』(1983年)の帯裏面にディスコグラフィーとしてジャケットと曲目が掲載されていますが、ファースト・アルバムの所を見る と、収録されていないはずのこの曲が表記されている。「Little By Little」がリリースされた(されてしまった)のは1989年の『18 Years』が最初。何故 その時点で曲名が出てきたのか、または元々収録される予定があったのかは現在も謎のまま。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 東京 ニッパー・セッション(未発表)

 レコード・デ ビュー前の1980年5〜6月頃、東京・千駄ヶ谷付近にあるビクター・スタジオで録音されたデモ・テイクで、深いリバーブが主な特徴。この時のセッション音源は後に『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』『Virus Security』に 収録されましたが、何故かこの曲のみカットされ未発表のまま(2015年現在)。ちなみにこのテイクは1994年6月16日、花田裕之がDJを務めていたFM福岡の番組『Beat Square 01』でオンエア された事があります(註:番組内では"福岡のFMで演奏した"との前置きがありましたが、実際はビクター・スタジオでの音源)。(情報提供:Mさん)

b : Demo Version

 正確なデータは明 らかにされていませんが、aより後〜コロムビア契約前の時期に録音されたとされるDemo Version。ラフでスッキリとした演奏で、ベースがハッキリと聞こえるのが特徴。ちなみにこの時のDemo音源は後に『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003 年)収録 されましたが、何故かこの曲のみ復刻されていない。現在聴けるのは下記のCDのみ。
(収録CD)
『18 Years』(1989年)

c : 1980 Original Mix

 1980年に作成されたオリジナル・ミックス。ちなみにギターは右=大江、左=花田(中央からもう1本聞こえる)。このミックスは2000年発表の紙ジャケCD『The Roosters』のボーナス・トラックが初出でしたが、他のCDに は未収録(2015年現在)。
(収録CD)
『The Roosters』(COCP-50258/2000年)

e : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。cでは左から聞こえるリード・ギターが中央に配置され、もう1 本のギターは左。大江のリズム・ギターは右。ドラムは中央やや右寄り。リード・ヴォーカルはシングル・トラック、コーラスは「Baby I Love You」の部分のみが使用され、ダブル・トラック処理され左右に振り分けられている。
(収録CD)

『unreleased』

f : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。ギター の配置は『unreleased』用のミックスに似ていますが、ドラムは中央になり、ベースも前に出ている。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)


10. I WANT SOMETHING ELSE TO ME (作詞・作 曲:大江慎也)

 大 江慎也の作品。1978〜1979年頃に「何か欲しい」という題名で書かれ、曲調も異なっていました。ここで聴ける ものはThe Rolling StonesアルバムAftermath(1966年)収 録の「It's Not Easy」を参考にしたと思われます。(一部情報提供:kさん)

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョンで、ヴォーカルにディレイがかけられ、冒頭で本来カットされるは ずの咳払いが聞こえる。ちなみに1980年当時のミックスは未発表 or 存在が確認されていません。
(収録CD)

『unreleased』

b : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。aでは リード・ギターがステレオ処理されていましたが、ここでは中央に配置。ヴォーカルのディレイが無く、リバーブが薄めにかかっている。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)

11. Under My Thumb(作詞・作 曲:Mick Jagger, Keith Richard)

 The Rolling Stonesアルバム『Aftermath』(1966年)収録曲ですが、ルースターズ版は『Got Live If You Want It!』(1966年)収録のヴァージョンを基にさらにスピードを上げてカヴァー。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 1980 Mix(1)

 1980年に作成 されたミックスで、ヴォーカルはシングル・トラック。
(収録CD)
『All About Shinya Ohe Vol.1』(1992年)

b : 1980 Mix(2)

 こちらも1980年に作成 されたミックスですが、ヴォーカルはダブル・トラック。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』(2003年)

c : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョン。イントロが数秒カットされギターから曲が始まる。リード・ヴォーカルはシングル・トラックで、バック・コーラスは左右に振り分けられたほか、ドラムにはフランジャーが薄くかけられている。
(収録CD)

『unreleased』

d : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。バック・コーラスは中央に配置。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)

他のアー ティストによるヴァージョン:

The Rolling Stones『Got Live If You Want It!』(1966年)
The Kingsmen『Up And Away』(1966年)
The Who『Odds & Sods+12』
Steve Winwood『The Finer Things』
ザ・タイガース『ザ・タイガース 1967-1968 -レッド・ディスク-』 (2013年)


12.ALL RIGHT ALL RIGHT (作 曲:The Roosters)

 アップ・テンポのインストゥルメンタル作品。このアルバムでは作者が大江慎也と なっていますが、他のアルバムではTHE ROOSTERS名義になっています。

◎ヴァージョン/テイク違い:

a : 小倉・松田楽器でのデモ・セッション

 ↑の表記はボックス・セットより。正確な日付は不明ですが、レコード・デビュー前の1979年10月〜1980年半ば頃にかけ、北九州のスタジオで録音された初 期デモ・ヴァージョン。
(収録CD)
『I'm A King Bee』(1999年)
『Virus Security』(2004年)

b : 東京 ニッパー・セッション

 レコード・デ ビュー前の1980年5〜6月頃、東京・千駄ヶ谷付近にあるビクター・スタジオで録音されたデモ・テイクで、深いリバーブがかかっているのが主な特徴。基本的にはインストですが、時折大江の「Alright!」という声が入る。
(収録CD)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション(Disc 1)』(2003年)
『Virus Security』(2004年)

c : 1987 "unreleased" mix

 1987年3月に『unreleased』用に作成されたリミックス・ヴァージョンで、ハーモニカが入っているのが特徴。ちなみに1980年当時のミックスは未発表 or 存在が確認されていません。
(収録CD)

『unreleased』

d : 2004 Remix

 2004年発表のボックス・セット用に新たに作成されたリミックス・ヴァージョン。cのテイクと同一ですが、こちらにはハーモニカが入っていない。
(収録CD)
『Virus Security』(2004年)


[CD Bonus Tracks]

13. ONE MORE KISS(LIVE) (作詞:大江慎也,M.Alexander 作曲:大江慎也)

 ここからはアナログ盤には含まれていない、CDのみのボーナス・トラックになります。このテイクは1980年@新宿ロフトでのライヴと思 われ、歓声がオーヴァー・ダビングされて います。また、スタジオ盤にあった英語の歌詞は出て来ないのが特徴。

◎別ミックス :
『ALL ABOUT SHINYA OHE VOL.2』(1992年)に歓声がオーヴァー・ダビングされていないオリジナル・ミックスが収録されて います。


14. 恋 をしようよ(LIVE) (作詞・作曲:大江慎也)

 これも「One More Kiss」と同じ日のライヴ音源。エンディングで「I'm A King Bee」の イントロが聴ける。

◎別ミックス :
『ALL ABOUT SHINYA OHE VOL.2』
(1992年)に歓声がオーヴァー・ダビングされていないオリジナル・ミックスが収録されて います。


以下2曲はVice盤には未収録で、CHOP/Vivid盤のみ収録。

15. Dan Dan(LIVE) (作詞・作曲:大江慎也)

 タイトルは「Dan Dan」となっています が、「Let's Rock (Dan Dan)」と同じ曲。この音源はTVK(テレビ神奈川)の音楽番組『Fighting 80's』か らのライヴ(1981年10月9日放送)で、現在はDVD『ラ イブ帝国 THE ROOSTERS→Z』(DVD:Dreamtime DEBP13013/2003年)に収録。


16. Saturday Night(作詞:東川元則/ 作曲:南浩二)

 Extended Versionと称された"RE-MIX'90"の別ミックス。後半のギターのミキシングが違う程度。

おまけ1
◎東北音楽情報誌『Eazy On』1987年8月 号に掲載されていた仙台のとあるレコード屋の広告より。そこには「大江慎也の新録を含む全12曲」と記されていますが・・・。
◎Vice盤発売 当時のフライヤー。大江慎也+1984のライヴ告知が記載されている。また「初回プレス特典 特製バッヂ」と書かれていますが、現物未確認。(資料提供:Mさん/掲載:2011年6月15日)
『THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション』へつづく。/ →Menuヘ戻る
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