FOUR PIECES 作成:2000年7月9日/更新:2017年7月22日
1. GUN CONTROL (作 詞・作曲:花田裕之)
2. 再現出来ないジグソウ・パズル (作詞:柴山俊之/作曲:下山淳)
3. 鉄橋の下で (作詞:PANTA
作曲:下山淳)
4. LAND OF FEAR (作詞・作曲:Julian Cope)
5. (Standing at)THE CROSS ROAD (作詞・作曲:花田裕之)
6. EVERYBODY'S SIN (作詞・作曲:下山淳)
7. NAKED HEAVY MOON (作詞:柴山俊之作曲: 下山淳)
8. 曼陀羅 (作詞:PANTA作曲:下山淳)
9. LADY COOL (作詞・作曲:花田裕之)
10. 予言者 (作詞・作曲:下山淳/コーラス詞:ホッピー神山)
花田裕之 (Vocal,Guitars) 下山淳 (Vocal, Guitars) 三原重夫 (drums) 穴井 仁吉 (bass)

Additional : ホッピー神山 (Keyboards,chorus) Sion (Blues Harp) Hitoshi Watanabe (Cello)
発売日:1988年5月1日
LP : BODY AF-7484 (初盤/1988年5月1日)
CD : BODY 32CA-2277 (初盤/1988年5月1日)
CD : BODY CA-4091 (再発盤/19891210)
CD : BODY COCA-12141 (CD文庫 /19941121)
CD : TRIAD COCA-50761 (紙ジャケット仕様/2003910)
Produced & Arranged by The Roosterz
Directed By Kozo Watanabe
Recorded & Nixed By Shuji Yamaguchi(Super Studio)
Second Engineers:Atsuo Akabae,LLi Chung Sil
Recorded At Sound City Stidios,Columbia Stidios,in Feb,~March,1988
Mixed At Columbia 3st
Executive Producers:Takuo Morikawa,Masahiro Hidaka(SMASH)
Artist Management:Daihachi Ogawa(SMASH)
Art Direction:Yusaku Sato(clip house)
Creative Producer:Takeshi Yamaguchi(clip house)
Inner Photograph:Yoshihito Yamauchi
Co-ordinated:Kiyomitsu Mihara
Special Thanks to Panta,Toshiyuki Shibayama,Gen-Ichi Kitami,Kazuhiko Hasegawa,
Second Line:Akira Kuwabara,Masami Suzuki
Station Argency:Andy Woolliscroft,Julian Cope
Yasunori Ishi(Flying Dog Service),Ken-Ichi Takahashi,Hidetoshi Kinoshita,Pearl
Drums,Maxon,Greco
[最終型ルースターズ]
 80年代後半、日本国内では
THE BLUE HEARTSやBOØWYの台頭により、日本のロック・バンドがお茶の間 まで浸透し盛り上がりを見せた頃、ルースターズは前作『Passenger』(1987年9月)での海外レコーディング、旧作の初CD化、さらに脱退したメンパーが"1984 Featuring Shinya Ohe"(大江)、"Zerospectre"(池 畑)、"blue tonic"(井上)で活躍を見せ、各方面で話題に挙がる機会も増加。ところがルースター ズのサウンドがハードになればなる程メンバーは疲弊し、結果、灘友正幸と柞山一彦は"Passenger" ツアーの終了後に脱退(1987年11月)。時を同じくして花田裕之も心境の変化でバンドを辞める 意識が強まり、ここで初めて"解散"が現実味を帯びる。しかしレコード会社との契約はまだ残っており、下山淳は最後に自身のヴィジョンを形にするため動き 出し、三原重夫(d/ローザ・ルクセンブルグ)穴井仁吉(b/TH eROCKERS直前まで九州でビデオ・ レンタル屋の店長をしていたらしい)に声をかけ、バンドを再始動。

 強力なリズム隊を得たルースターズは、1988年2月からレコーディングを開始。花田・下山両者の書き下ろしを中心に、初期からバンドの動向を見守って いた柴山俊之(元サンハウス)と、この頃交流を深めたPANTA(元 頭脳警察)が2曲ずつ作詞を担当。さらにJulian Copeからの提供曲を加え、1988年5月1日に本作『FOUR PIECES』を発表(
オリコン・チャート最高第71位)。1979年にリズム&ブルースを土台にスタートしたバンドも、 紆余曲折を経て随分と遠い所まで到達しましたが、どことなく『Abbey Road』にも通ずる佇まいも感じつつ、力強く完成度の高い仕上がりに。(年月を経てから聴くと)随所で花田・下山のその後の展開を垣間見れる部分があったり、解散後〜現在も各メンバーの活動で再 演される曲も多い。メンバー編成や世界観の違い故に感情移入しづらい方も中にはいるかもしれません が、あらゆる意味で決して外せない一作
花田裕之 : 昨年パリに行った頃から感じ始めた事 があって・・・・"ルースターズとして活動していくよりも、ルースターズというものから離れて、自分が何をやるのか、何ができるのか見てみたい"と。そし てその為にも(活動にピリオドを打つ為に)最後のアルバムを創ろうと思ったんです。今は自分の"家"みたいな存在のルースターズから出ていく時期だと思う んだ。解散というよりは、活動停止という感じ。時が経って、また今のメンバーで何かの物を創ってみたいし、その為にもピリオドが必要なんだ。
 解散するのにこんな事言うのもなんだけど、今のメンバーの状態は今まで1番ドライヴ感を感じるし、みんなこのツアーを楽しみにしています。今後の活動に ついては未定としか言えません。具体的なものが見えてきたらみんなに知らせていきます。今までルースターズを応援してくれた全ての人に最後のツアーを贈り ます。(
雑誌『EAZY ON』より抜粋。 情報提供=マークさん)
アルバム・ジャケットの場所

 ジャケット写真の現場は、世界遺産に なっているこちらのようです。YouTubeに比較的近い場所の映像があったので観てみると、2分18秒付近から裏ジャ ケットに登 場する奇岩、5分52秒付近で表ジャケットに比較的近い場所が。ここに行って「LAND OF FEAR」や「曼陀羅」とか聴いたら風景とピッタリ合いそう・・・(笑)。他にも複数の動画を観る事ができます。
アナログ盤
🔵 元々帯はなく、輸入盤LPのようにジャケットをシュリンク(薄い透明フィルム)でパックし、その上に小さなシールが貼られて いました。
🔵 表ジャケットの書体 :
LPとCDで異なり、タイトルとバンド名の位置も異なる。
🔵 歌詞カードのアーティスト写真 : CDではモノク ロ、LPではカラー写真で、両者共に別ショット。
🔵 音楽市場がアナログ盤からCDへと切り替わる時期だったため、生産数は少ないようです。

小ネタ : アナログ盤に封入されていたアンケートはがきをレコード会社に送ると、抽選100名に「ルースターズ・スタッフ・T・シャツ」が貰えたらしい。

CD各種
a : BODY 32CA-2277
 
1988年5月1日発売の初盤CD。表ジャケットの書 体、メン バーの写真など、アナログ盤との違いが見受けられます。
b : BODY CA-4091
 
1989年12月10日発売の再発盤。トレー内のイン ナー・カードの書体等、若干の変更あり。特に貴重視はされていませんが、中古市場ではあまり見かけない。
c : BODY COCA-12141
 
1994年11月21日に"CD文庫1500"という廉価版シリーズで再発売。帯の裏に短い解説文が掲載され、透明のプラ・ケースにジャケットのみが付けられ、トレー内の イ ンナー・カードは無し。
d : TRIAD COCA-50761
🔵 2003年9月10日にデジタ ル・リマスター、紙ジャケット仕様で再発売。
🔵 シール、歌詞カードともにアナログ盤のデザインを基に再現されています。
🔵 帯はこのCD用に新たにつれ加えられたもの。
収録曲

1. GUN CONTROL (作詞・作曲:花田裕之)

  花田裕之の作品で、オープニングに相応しいヘヴィなナンバー。ライヴではアルバム発表に先駆け、1988年3月19日@インクスティック芝浦ファクトリー からレパートリーに浮上し解散まで演奏。解散後は花田裕之/Rock'n'Roll Gypsiesが199412月〜1995年のライヴで再演、ジプシーズでは2007年のツアーで再び取り上げられ、2010年以降のThe Roosterz再結成ライヴでも演奏されています。


🔵 Rock'n'Roll Gypsies(花田裕之/下山淳/池畑潤二/市川勝也)による「GUN CONTROL」(2007年3月4日@大阪 Fandango)。関西テレビ☆京都チャンネル『SOLID LIVE Vol.14』で放送されたもの。


2. 再現 出来ないジグソウ・パズル (作 詞:柴山俊之/作曲:下山淳)

  後期ルースターズの重要曲の一つで、下山淳と柴山俊之の作品。ヘヴィなギ ターと緊迫感に満ちたサウンド、バンドの終焉を告げるような柴山俊之の歌詞が印象深い(ちなみに"失われたコードを探し求めて"や"夢幻"の語源はThe Moody Bluesのアルバム邦題から)。下山淳のギターはE-BOWを使ったイントロに始まり、エレキとアコースティック・ギターを巧みに使い分ける。ち なみにプロモーション・ビデオが制作されたほか(特に深い意味はないと思いますが、花田は大江が『Rookie Tonite』のジャケ写で着ていたものに似たストライプのシャツを着ている)、ライヴではアルバム発表後〜解散までレパートリーに加わり、2010年以 降のThe Roosterz再結成ライヴでも度々演奏されています。

Rock'n'Roll Gypsiesヴァージョン (花田裕之/下山淳/池畑潤二/市川勝也) :
 2006年11月24日@恵比寿Liquidroomで行われたRock'n'Roll Gypsiesのライヴのアンコールで、1988年7月の解散以来の再演が実現(翌2007年3月17日@舞浜までレパートリーに加わる)。この時の音源 は後に
ライヴ盤『Same Old BackBeat』(RRG-0001/2007 年4月)で発表されています。

🔵 小ネタ : 「LADY COOL」とのカップ リングでアナログ盤プロモ・シン グルが存在する。ジャケットは文字のみ。

🔵 1988年7月22日@渋谷公会堂でのライヴ映像。ビデオ『FINAL LIVE 1988』より。


3. 鉄橋 の下で (作詞:PANTA/作曲:下山淳)

 アコースティック・ギターを全面に出 した下 山淳の作品で、アルバムの中でも一際存在感のある一曲。アコースティックと言っても、どちらかというとヨーロッパ寄りな印象(こちらの知識不足で 具体的なスタイルを書ければよかったのですが…(汗))。作詞はPANTA()、レ コーディングではSIONがブルース・ハープで参加。

 ライヴではアルバム発表直後の1988年6月頃から解散までレパートリーに。解散後、花田裕 之は1988年後半にPANTAのツアーにゲスト参加した際に歌ったほか、Rock'n'Roll Gypsies、弾き語りライヴ"流れ"などで演奏する機会も多く、シングル「LOVE HURT」(1995年)のカップリングでライヴ・ヴァージョンを発表。下山淳もソロ・ライヴで度 々演奏。バ ンド形式でオリジナルに忠実に演奏する時もあれば、アコースティック・ギターの弾き語りでスロー・テンポで演奏した事も。

PANTA : 70年代前半に活躍したロック・バンド・頭脳警察のメンバー。ルースターズとは1987年にライヴ・イベント"THE COVER"を通じて知り合い、本作では2曲で詞を提供。ソロ・アルバム『P.I.S.S.』(1989年2月)では花田裕之がゲスト参加し、直前のツ アーにも同行。以降もルースターズの元メンバーと度々共演。2008年10月9日@渋谷CRAWLでは頭脳警察とRock'n'Roll Gypsiesの対バンが実現しています。

花 田裕之/Rock'n'Roll Gypsiesヴァージョン :
 花田裕之 /Rock'n'Roll Gypsiesヴァージョンの「鉄 橋の下で」(1994年12月10日@BAR-HEAVEN)。編成は花田裕之(vo,g)下山淳(g)井上富雄(b)池畑潤二(d)石井為人(k)/藤井康一 (Harp)。1995年発表のシングル『LOVE HURT』及 びビデオ『One Night in Heaven』に 収録。



4. LAND OF FEAR (作詞・作曲:Julian Cope)

 前作の「Wreck My Car」に続いてジュリアン・コープ提供作品。 VOXオルガン風のサウンドが印象的な、 ゆったりとしたサイケデリック・ナンバー。ライヴでは「Hurt By Love」とのメドレーで演奏されていました。

Original Version :

 Julian CopeによるOriginal Versionは、
アルバム『Fried』(イギリスMercury/532 370-2)のリマスター盤"EXTRA TRACKS"、及び2015年2枚組盤に収録。


5. (Standing at) THE CROSS ROAD (作詞・作曲:花田裕 之)

 花田裕之の作品で、The Rolling Stones版の「恋をしようよ」を彷彿とさせるアップ・テンポのロックン・ロール。後 期は「初期とは別のバンド」とよく言われますが、リズム&ブルースを土台にしたルースターズのスタイルは、この曲によって最後まで残され た。ライヴではアルバム発表後〜解散までレパートリーに加わり、2010年以降のThe Roosterz再結成ライヴでも度々演奏。


6. EVERYBODY'S SIN (作詞・作曲:下山淳)

 アナログ盤ではここからB面。下山淳の作品で、幻想的で効果的なチェロ(Classicとい うよりは"I Am The Walrus"で聴けるそれに近い)とシンセのシーケンス が印象的。ライヴではアルバ ム発表後の1988年6月20日@横浜西公会堂からレパートリーに加わり解散まで演奏。2000年代以降は下山淳のソロ・ライヴでも度々演奏されていま す。

追記 : この曲ではゲストとして、セッション・ベーシストとして知られる渡 辺等がチェロで参加。下山淳とは2008年、沢田研二がNHKの音楽番組『SONGS』に出演した際にバック・ミュージシャンとして再び共演 しています。(掲載:2009年3月25日)


7. NAKED HEAVY MOON (作詞:柴山俊之/作曲:下山淳)

 下山淳作曲/柴山俊之作詞のハード・ロック・ナンバーで、ギター・ソロは最初が花田、次が下 山。ライヴではアルバム発表後〜解散までレパートリーに加わり、Rock'n'Roll Gypsiesのライヴでも2007年以降度々演奏されています。


8. 曼陀 羅 (作詞:PANTA/作曲:下山淳)

 下山淳のサイケデリック志向がフルに発揮された曲で、間奏のアコースティック・ギター・ソロが強烈。作詞はPANTA。こ の曲で聴けるヘヴィ・サイケ・サウンドは、下山淳が後に結成した"60/40"でさらに進化を遂げる。ライヴではアルバム発表後〜解散までレパートリーに加わり、下山淳の ソロ・ライヴ(バンド形式)では「Tomorrow Never Knows」(The Beatles)とのメドレーで演奏される事が多い。


9. LADY COOL (作 詞・作曲:花田裕之)

 後期ルースターズの代表曲の一つ。花田裕之のルーツ・ミュージック(主にニール・ヤングBadfinger辺りの70年代前半洋楽)に近いものがあり、ルースターズのフィナーレ を象徴する曲でもあり、花田裕之ソロ活動の予告編という側面もギター・ソロは間奏が花田、曲 後半が下山。

  ライヴでは解散1ヶ月前にようやくレパートリーに加わったため、演奏されたのは7〜8回程度。生で聴けたファンもごく僅かと思っていただけると。解散後は 長い間 封印され、2000年代前半に"花田裕之バンド"(花田裕之/井上富雄/椎野恭一の3人編成時代)のライヴで久々に演奏され、以後ROCK'N'ROLL GYPSIES(2003年11月@宮城〜)で数回、2003年の"THE COVER"@新宿LOFTではアヒト・イナザワ(元Number Girl)等と演奏した事も。


10. 予 言者 (作詞・作曲 : 下山淳/コーラス詞 : ホッピー神山)

 ラストは下 山淳の作品。Todd Rundgren風のコード・パターン&キーボードに分 厚いコー ラスが入ったりと、ルースターズ・ナンバーとしては異色なサウン ド。歌詞はファンタジーっぽい一方で、どことなく当時の日本で起きていた事にも重なるような(たぶ ん)。下山淳とは直後にラエ ルを結成するホッ ピー神山がキーボードのほか、英語のコーラス部分を手がけています。現役時代・解散後も含 め、ライ ヴでは演奏されていないようです。

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