FOUR PIECES (Part 1)
作成 : 2000年7月9日/更新 : 2023年11月1日

1. GUN CONTROL (作 詞・作曲:花田裕之)
2. 再現出来ないジグソウ・パズル (作詞:柴山俊之/作曲:下山 淳)
3. 鉄橋の下で (作詞:PANTA
作曲:下山淳)
4. LAND OF FEAR (作詞・作曲:Julian Cope)
5. (Standing at)THE CROSS ROAD (作詞・作曲:花田裕之)
6. EVERYBODY'S SIN (作詞・作曲:下山淳)
7. NAKED HEAVY MOON (作詞:柴山俊之作 曲: 下山淳)
8. 曼陀羅 (作 詞:PANTA作曲:下山淳)
9. LADY COOL (作詞・作曲:花田裕之)
10. 予言者 (作 詞・作曲:下山淳/コーラス詞:ホッ ピー神山)
発売日 : 1988年5月1日 
LP :
BODY AF-7484
MT :
BODY CAR-1544 (カセット・テープ)
配信版 : COLUMBIA COKM-44614 (2023年11月1日)

● 花田裕之 (Vocal, Guitars)
下山淳 (Vocal, Guitars)
穴井 仁吉 (bass)
三原重夫 (drums)

(Additional Musicians)
ホッピー神山 (Keyboards,chorus)
SION (Blues Harp/Track 3)
渡辺 等 (Cello/Track 6)
Produced & Arranged by The Roosterz
Directed By Kozo Watanabe
Recorded & Nixed By Shuji Yamaguchi(Super Studio)
Second Engineers:Atsuo Akabae,LLi Chung Sil
Recorded At Sound City Stidios,Columbia Stidios,in Feb,~March,1988
Mixed At Columbia 3st
Executive Producers:Takuo Morikawa,Masahiro Hidaka(SMASH)
Artist Management:Daihachi Ogawa(SMASH)
Art Direction:Yusaku Sato(clip house)
Creative Producer:Takeshi Yamaguchi(clip house)
Inner Photograph:Yoshihito Yamauchi
Co-ordinated:Kiyomitsu Mihara
Special Thanks to Panta,Toshiyuki Shibayama,Gen-Ichi Kitami,Kazuhiko Hasegawa,
Second Line:Akira Kuwabara,Masami Suzuki
Station Argency:Andy Woolliscroft,Julian Cope
Yasunori Ishi(Flying Dog Service),Ken-Ichi Takahashi,Hidetoshi Kinoshita,Pearl
Drums,Maxon,Greco
1987年12月15日〜1988年7月31日 : 最終型The Roosterz
[メンバー・チェンジ→解散へ]

 80年代後半、
日本国内ではTHE BLUE HEARTSやBOØWYの台頭で"バンド・ブーム"が 盛り上がりを見せます。一方ルースターズはそうした動きをよそに前作『PASSENGER』(1987年9月)で初の海外レコーディング&ライヴを行い、旧作の初CD化、さらに"1984 Featuring Shinya Ohe"(大江)、"Zerospectre"(池 畑)、"blue tonic"(井上)等元メンバーの活躍により、各方面で話題に挙がる機会も増加。

 一見順調そうな
ルースター ズでしたが、サウンドがハードさを増すにつれメンバーは疲弊し、『PASSENGER』発 表から2ヶ月後、灘友正幸(d)と柞山一彦(b)が脱退(1987年11月)。唯一のオリジナルメンバー・花田裕之も心境の変化で バンドを辞める 意識が強まり、ここで初めて"解散"が現実味を帯びる事に。しかし契約はまだ残されており、下山淳は最後に自身のヴィジョンを形にするため、三原重夫(d/ローザ・ルクセンブルグ)穴井仁吉(b/TH eROCKERS)に声をかけます。

[アルバム "FOUR PIECES"]

 強力なリズム隊を得たルースターズは、1988年2月からレコーディングを開始。花田・下山両者の 書き下ろしを中心に、初期からバンドの動向を見守ってきた柴山俊之(サンハウス)、ライヴでの共演を機に親交を深めたPANTA(頭脳警察)が2曲ずつ作詞を担当。さらにJulian Copeからの提供曲を加え、1988年5月1日、アルバム『FOUR PIECES』を発表(
オリコン・チャート最高第71位)

 
Rhythm & Bluesから始まり幾度の変化を繰り返したルースターズ・サウンドも、紆余曲折を経て随分遠い所まで到達したように感じる。どことなく(同じくスタジオ・アルバム最終作となった)『Abbey Road』的な佇まいを感じつつ、どの曲もサウンドは力強く、解散以降も各メンバーの活動で再 演される曲も多い。また「LADY COOL」で70年代前半的Rock感を示す花田裕之、「再現出来ないジグソウ・パズル」「曼陀羅」等でヘヴィなサイケデリッ ク志向を示す下山淳両者の"その後"を垣間見れる部分も。ルースターズも後期となると感情移入しづらい…と いう方もいるかもしれません が、あらゆる意味で外せない一作。
花田裕之 : 昨年パリに行った頃から感じ始めた事 があって・・・・"ルースターズとして活動していくよりも、ルースターズというものから離れて、自分が何をやるのか、何ができるのか見てみたい"と。そし てその為にも(活動にピリオドを打つ為に)最後のアルバムを創ろうと思ったんです。今は自分の"家"みたいな存在のルースターズから出ていく時期だと思う んだ。解散というよりは、活動停止という感じ。時が経って、また今のメンバーで何かの物を創ってみたいし、その為にもピリオドが必要なんだ。

 解散するのにこんな事言うのもなんだけど、今のメンバーの状態は今まで1番ドライヴ感を感じるし、みんなこのツアーを楽しみにしています。今後の活動に ついては未定としか言えません。具体的なものが見えてきたらみんなに知らせていきます。今までルースターズを応援してくれた全ての人に最後のツアーを贈り ます。
(
抜粋 : 情報誌『EAZY ON』1988年8月号よ り。 情報提供 : マークさん)
アルバム・ジャケット

● ジャケットに写る風景や奇妙な岩は、世界遺産にも なっているカッパドキア(トルコ)。下山淳のアイデアを基にデザイナーが風景写真に描き足しや着色を行ったとのこと(『Virus Security』付属ブックレットより)。
● YouTubeに比較的近い場所の映像があったので観てみると、2分18秒付近から裏ジャ ケットに登 場する奇岩、5分52秒付近で表ジャケットに比較的近い場所が。ここに行って「LAND OF FEAR」や「曼陀羅」とか聴いたら風景とピッタリ合いそう・・・(笑)。ちなみにYouTubeでは他にも複数の関連動画を観る事ができます。
● Google Mapでは同様に表ジャケットに比較的近い写真が投稿されていました。https://goo.gl/maps/gaKnF9ZmyFDcLNWy7
アナログ盤

元々帯はなく、海外盤LPのようにジャケットをシュリンク包装し、その上に小さなシールが 貼られて いました。
表ジャケットの書体 : 下のCDジャケの画像と比べる と明確ですが、LPとCDで書体や文字の位置が異なります
歌詞カードのアーティスト写真 : カラーで、CD(モノクロ)とは別ショット。
時代は昭和末期。音楽市場もアナログ盤からCDへと切り替わる時期だったため、生産数は少ないようです。

小ネタ : アナログ盤に封入されていたアンケートはがきをレコード会社に送ると、抽選100名に「ルースターズ・スタッフ・T・シャツ」が貰えたらしい。

CD
1 : BODY 32CA-2277 (初盤)
発売日 : 1988年5月1日

● 歌詞 : あり
ジャケット : アナログ盤とは文字の配置・書体が異なる
アーティスト写真 : LP盤はカラーだったのに対し、CDではモノクロの別テイクを使用。
 1988年5月1日発売 の初盤CD。表ジャケットの書 体、メン バーの写真など、アナログ盤との違いが見受けられます。
2 : BODY CA-4091 (1989年再発盤)
発売日 : 1989年12月10日

● 歌詞 : あり
● ジャケット : 品番の表記以外は初盤CDと同一
● アーティスト写真 : 初盤CDと同一
 1989年12月10日 発売の再発盤。トレー内のイン ナー・カードの書体等、若干の変更あり。品番が「32CA」で始まるのが初盤、「CA」なのが1989年盤。
3 : BODY COCA-12141 (CD文庫1500)
発売日 : 1994年11月21日

● 歌詞 : あり
● ジャケット : 品番の表記以外は初盤CDと同一
CDトレー内のインナー・カード : 無し

 "CD文庫1500"という廉価版シリーズで再発売(註:90年代は 「Q盤」と題された、邦楽アルバムの低価格盤が各メーカーから数多く発売されました)。帯の裏には短い解説文を掲載。
 透明プラ・ケースのトレー側は曲目の書かれた紙が無く、
CD盤 が外側から見えるのが特徴。
4 : TRIAD COCA-50761 (2003年"紙ジャケット"仕様)
発売日 : 2003年9月10日

音源 : 2003年デジタル・リマスター
● 歌詞 : あり
ジャケット : アナログ盤のデザインで復刻
アーティスト写真 : アナログ盤用のカラー写真を復刻
 2003年9月10日にリマスター/紙ジャケット仕様で再発売。シール、歌詞カードともにアナログ盤のデザインを基に再現されています。
5 : 『Virus Security』TRIAD COZA-91〜122 (Box Set)
発売日 : 2004年9月29日

● ボックス・セットの一部として収録
● 音源 : 2003年リマスター
● 盤 : 表ジャケットをプリントしたピクチャー・レーベル
● ジャケット : 表・裏共に付属ブックレットに掲載
● 歌詞 : 付属ブックレットに掲載
 ボックス・ セット『Virus Security』の"CD-14"にアルバム全曲を収録。また、付属ブックレットに全曲ライナー・ノーツを掲載。
6 : COLUMBIA COCP-40429 (2018年再発盤)
発売日 : 2018年7月25日

● 音源 : 2018年リマスター
● 盤 : UHQCDを採用
● 歌詞 : あり
 2018年7月25日発売の再発 盤。盤はUHQCDを採用。
主な配信版 (COKM-44614/2023年11月1日配信開始)
iTunes/Apple Music ◉ mora ◉ OTOTOY (ファイル形式選択可)
mysound ◉ LINE MUSIC ◉ レコチョク ◉ Spotify
Amazon Music/mp3 ◉ TOWER RECORDS MUSIC ◉ YouTube
● 2023年11月1日、紆余曲折を経てルースターズの主要作品118曲の配信がスタート(註 : シングル用音源、解散後に発掘された各種レア・トラックを除く)。なおこの配信に合わせ、コロムビアが特設サイトをオープンしています。https: //columbia.jp/roosters/

● ←のリンクは個人的把握内でリストアップしてみましたが、実際にはもう少しあると思われます。定額制のストリーミング配信、1曲から購入可能なダウンロード版等種類も様々。(掲載 : 2023年11月1日)
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