Singles (Part 1)
ザ・ムーヴが発表したシングルを紹介。前半は1966年から1969年までをご紹介。
A:NIGHT OF FEAR B:THE DISTURBANCE

(UK) DERAM DM-109
Producer : Denny Cordell
Release : 1966.12.
UK CHART : #2
(資料提供 : Tさん)

A:Night Of Fear (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品で、邦題は「恐怖の夜」1966年12月発表のデビュー曲で、いきなり全英チャート第2位を記録している。リード・ヴォーカルはカール・ウェインとロイ・ウッドで、サビの部分はエース・ケフォード。曲の核になっているギター・リフはチャイコフスキーの「1812年」の後半部分からの引用。(一部情報提供 : S輔)

ヴァージョン/テイク違いについて :
(a) Stereo Mix
 2007年に新たに作成されたステレオ・ミックス。全体的にルーム・エコーが強く、サビの部分でヴォーカルが左右に振り分けられている。エンディングもシングル・ヴァージョンより長め。
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)

(b) Alternate Version
 2008年に発掘された別テイク。1966年10月22日、ロンドンのAdvision Studioでのレコーディング。基本的にはモノラルにステレオ・リヴァーヴを薄くかけたミックスですが、サビの部分のみステレオのコーラスが入る。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)


B:Disturbance (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品で、邦題は「動乱」。素頓狂なコーラスから始まるビート・ナンバー。リード・ヴォーカルはカール・ウェインロイ・ウッド(トレヴァーも歌っている可能性あり)。後半の無気味な叫び声はマネージャーのトニー・セクンダとプロデューサーのデニー・コーデルによるものらしい。

ヴァージョン/テイク違いについて :
(a) Undubbe Alternate Version (1)
 1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット『Movements』の中で発表された別ヴァージョン。まだ未完成の状態で、後半部分は未収録。
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)

(b) Undubbe Alternate Version (2)
 基本的には上記と同じですが、冒頭にスタジオでのアナウンスが挿入されている。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)

A:I CAN HEAR THE GRASS GROW
B:WAVE YOUR FLAG AND STOP THE TRAIN
RELEASE:1967.4. DERAM DM-117 UK CHART:#5

A:I CAN HEAR THE GRASS GROW (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品で、邦題は「緑の草原」。チェロのようなギター・リフが印象的なビート・ナンバーで、全英チャート第5位を記録。ザ・ムーヴの曲の中でも特に人気が高く、リアル・タイムでアメリカのブルース・マグース、'90年代に入ってステイタス・クオーがカヴァーしている。

ヴァージョン/テイク違いについて :

(a)ヴァージョン1
 歌い終わった後も演奏が続き、フェイド・アウトする。これがUKオリジナル・ヴァージョン。
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『The Move』('92年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S」
((独)Repertoire REP 4665-WR)
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)

(b)ヴァージョン2
 歌っている最中にフェイド・アウトする。
●『THE COLLECTION』((英)CASTLE CCSCD-135)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『Omnibus』((英)Edsel EDCD-616/(日)MSI MSIF 3666)
●『THE COMPLETE SINGLES COLLECTION & MORE』((英)CRIMSON CRIMCD-233)

(b)ヴァージョン3
 ヴァージョン1よりも長く、最後にドラム・フィルが聴ける。
Roy Wood『The Definitive Album...』((Sweden)BR Music BRCD 50)
Roy Wood『THE ROY WOOD STORY』((英)HARVEST SHDW 408)※アナログ盤

(e)ヴァージョン4
 スタジオでのアナウンスからエンディングまで収録された"Full-Length Version"。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)


B:WAVE YOUR FLAG AND STOP THE TRAIN (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品で、邦題は「旗を振って汽車を止めろ」。内容はThe Monkees「恋の終列車」のパロディ・ソングなのだが、これは一部の人から「THE MOVEはTHE MONKEESのように演奏しないで歌っているだけ」と疑われたことからこの曲が作られたらしい(※The Monkeesは3rdアルバム以降から自分達で演奏している)。
A:FLOWERS IN THE RAIN
B:(HERE WE GO ROUND)THE LEMON TREE
RELEASE:1967.9. REGAL ZONOPHONE RZ-3001 UK CHART:#2

A:FLOWERS IN THE RAIN (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。邦題は「雨の中の想い出」。サイケデリック・ブーム真只中の1967年9月にシングルとしてリリースされ、全英第2位の大ヒットを記録。イギリスBBC放送RADIO 1の開局時に最初にかかった1曲でもありました。
 ヴォーカルは
カール・ウェインロイ・ウッドで、曲の冒頭には雷のSEが挿入され、トニー・ヴィスコンティによる管楽器のアレンジが施される等、非常に凝った仕上がりとなっています。このあたりはビーチ・ボーイズのアルバム「PET SOUNDS」ビートルズのシングル「PENNY LANE」の影響が伺えます・・・と、ここまでは話は良かったのですが、彼等のマネージャー、トニー・セクンダがメンバーに内緒で当時のイギリス首相、ハロルド・ウィルソン(ビートルズ「TAXMAN」にも登場!!)が愛人と如何わしい格好をしているイラストを描いたポスト・カードを首相官邸を含め、至る所に送りつけた事がイギリス中で大騒ぎとなり、ウィルソン首相は即ザ・ムーヴを告訴、結果、この曲の印税全てを慈善事業に寄付する羽目に。現在でもロイ・ウッドには一銭も入らないという悲惨な結果となってしまいました。
また、
トレヴァー・バートンは元々ブルース志向のミュージシャンで、この曲のようなポップ・ナンバーは好みではなかったと後に語っています。

ヴァージョン/テイク違いについて :
(a)ステレオ・ヴァージョン1
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『The Move』('92年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
Roy Wood『Singles』((英)CONNOISSEUR COLLECTION VSOP CD-189/(日)MSI MSIF 3367)
Roy Wood『The Definitive Album...』((Sweden)BR Music BRCD 50)
V.A.『THE BRITISH INVASION THE HISTORY OF BRITISH ROCK,VOL.8』((米)RHINO R2 70326)

(e)ステレオ・ヴァージョン2 (2007年に新たに作成されたステレオ・ミックス。)
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)
●『Flowers In Thhe Rain EP』((英)Salvo SALVOSCD002) (追記:2008年11月24日)


B:(Here We Go Round)The Lemon Tree (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。邦題は「レモンの木陰で」。隣の家に住む変な女の子の事を歌った曲で、元々はロイ・ウッドジェフ・リン率いるアイドル・レースのデビュー・シングルとして書いた曲でしたが(宣伝のため、アイドル・レースはレモンの木の前で撮った写真まで用意していた)、何故かレコード会社はザ・ムーヴのヴァージョンをシングル「FLOWERS IN THE RAIN」のB面に入れてしまい、それがラジオでヘヴィ・ローテーションされるという珍事が起こり、アイドル・レースは仕方なく(イギリスでは)「THE IMPOSTERS OF LIFE'S MAGAZINE」を代わりにリリースしたが、結局ノン・チャートに終わるというエピソードがありました。また、ムーヴのバック・アップでデビューしたレモン・ツリーというバンドは、この曲からバンド名をつけたようです。

ヴァージョン/テイク違いについて : この曲には複数のミックスが存在します。

(a)モノラル・ヴァージョン1
 (オリジナル・モノ・ミックス。最初のサビの所でファルセットのコーラスが入らなく、フェイド・アウトが10秒長い)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『Omnibus』((英)Edsel EDCD-616/(日)MSI MSIF 3666)
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)
Roy Wood『The Definitive Album...』((Sweden)BR Music BRCD 50)

(b)モノラル・ヴァージョン2 (オリジナル・モノ・ミックスよりもフェイド・アウトが早い。)
・『フラワーズ・イン・ザ・レイン』((日)テイチク 25CP-35)

(c)モノラル・ヴァージョン3
 
(最初のサビの所でファルセットのコーラスが入る。ステレオ・ミックスをモノラル化した可能性あり。)
●『The Move』('92年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S」((独)Repertoire REP 4665-WR)

(d)ステレオ・ヴァージョン1 (最初のサビの所でファルセットのコーラスが入り、ストリングスがステレオ。)
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『THE COMPLETE SINGLES COLLECTION & MORE』((英)CRIMSON CRIMCD-233)
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406)

(e)ステレオ・ヴァージョン2 (2007年に新たに作成されたステレオ・ミックス。)
・『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207) (追記:2008年11月24日)

A:FIRE BRIGADE B:WALK UPON THE WATER
RELEASE:1968.2. REGAL ZONOPHONE RZ-3005 UK CHART:#3

A:Fire Brigade (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。1968年2月にシングル・カットされ、全英第3位を記録。リード・ヴォーカルはロイ・ウッドで、一部カール・ウェインが歌っている。ギター・リフがThe Byrds「すっきりしたぜ」エディ・コクラン「C'MON EVERYBODY」を彷佛とさせるポップ・ナンバー。
 また、KISSのポール・スタンレーはこの曲にインスパイアされて
「FIREHOUSE」(ジーン・シモンズの"火吹き"でお馴染みの曲)を書いたと、KISSのボックス・セットのライナーでコメントをしています。
 ちなみに冒頭に挿入されているサイレンのSE、どうやらレコーディング・スタジオに常備されていたテープ・ライブラリーの一つだったようで、これと全く同じ音が
Kaleidoscopeのアルバム『White Faced Lady』(CD=(日)エアー・メイル・レコーディングス AIRAC-1093〜4)の「Nursey,Nursey」でも聴く事ができます。

ヴァージョン/テイク違いについて :
(a)オリジナル・ヴァージョン
 イントロのサイレンの音が一つ多く入っている。音が割れ気味。
●『The Collection』((英)Castle CCSCD-135)
●『フラワーズ・イン・ザ・レイン』((日)テイチク 25CP-35)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『Omnibus』((英)Edsel EDCD-616/(日)MSI MSIF 3666)
●『THE COMPLETE SINGLES COLLECTION & MORE』((英)CRIMSON CRIMCD-233)
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406)
Roy Wood『Singles』((英)CONNOISSEUR COLLECTION VSOP CD-189/(日)MSI MSIF 3367)
Roy Wood『The Definitive Album...』((Sweden)BR Music BRCD 50)

(b)ヴァージョン2
 
イントロのサイレンの音が1つ少ないく、消防車のベルの音と演奏のリズムがうまく重なるように編集されています。イントロのギターはこちらの方が鮮明に聞こえる。
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『The Move』('92年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S』((独)Repertoire REP 4665-WR)
V.A.『ナゲッツ2』((米)RHINO/(日)P-VINE PCD-1168〜71)

(c)EARLY UNDUBBED MIX
 
1997年発表のボックス・セット『Movements』で発掘された別ヴァージョンはカール・ウェインがリード・ヴォーカルで、サビの歌詞が異なり、冒頭のSE、途中の「ウーッ!!」やコーラスがダビングされていない。
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)

(d)ステレオ・ヴァージョン
 
2007年に新たに作成されたステレオ・ミックス。
・『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)

(e)Early Piano Version;Rough Mix
 
2008年に発表されたボックス・セットに、オリジナルとは異なるピアノを全面に出した、オーヴァー・ダヴ前のステレオ・ラフ・ミックスが収録。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)


B:Walk Upon The Water (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。邦題は「みずすまし」。トリップした友人が水の上を歩こうとして命を落とすといった事が歌われ、発表当時はドラッグ・ソングと見なされていました。ただ、「酒飲み運転はやめろ」というオチがあるので、アンチ・ドラッグ・ソングと捉えた方がいいでしょう。ロイ・ウッドは現在においてもドラックには一度も手を出していないと公言しており、この曲に出てくる「分かっていると思うけど僕は無罪」という一節がその答えなのかも知れません。
 リード・ヴォーカルは
カール・ウェインで、「FREE,SMALL〜♪」の部分がトレヴァー・バートン「May get to like it,inspector〜♪」の部分がロイ・ウッドが歌っている。ラストのホルンはトレヴァー・バートンが吹いているらしい。

ヴァージョン/テイク違いについて :
ステレオ・ミックス (シンバルの逆回転の音がステレオで収録されている。)
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)

A:CHERRY BLOSSOM CLINIC B:VOTE FOR ME
(CANCELLED) REGAL ZONOPHONE RZ-3010 ※このシングルは未発売に終わっています。

A:Cherry Blossom Clinic (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。リード・ヴォーカルはトレヴァー・バートンで、途中からロイ・ウッドに替わる。ビートルズ「 A DAY IN THE LIFE」を思わせるオーケストラと「PENNY LANE」でも使われているピッコロ・トランペットが印象的。
 この曲は1968年7月に
「Vote For Me」とのカップリングでシングル・カットが予定されていましたが、パラノイアや精神病院をテーマにした内容がレコード会社からクレームがつき、未発売に終わっている。
また、セカンド・アルバム
『SHAZAM』ではアレンジを大幅に替え、タイトルを「CHERRY BLOSSOM CLINIC REVISITED」と改題されて再演されています。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
 1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット
『Movements』の中で、エンジニアのアナウンスからエンディングまでフェイド・アウトせずに収録されたロング・ヴァージョンが発掘されました。この音源はピッコロ・トランペットの音のみにステレオのルーム・エコーがかけられていましたが、後に他のCDに収録された際、何故かモノラルに転換されています。

(a)ステレオ・ロング・ヴァージョン(ピッコロ・トランペットにステレオのルーム・エコーがかけられている)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)

(b)モノラル・ロング・ヴァージョン
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)

(c)Stereo Version
 2007年に新たに作成されたステレオ・ミックス。ヴォーカルがシングル・トラックの他、ピッコロ・トランペットの音が入っていないのが特徴。
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)

(d)Enhanced Stereo
 1972年に作成された疑似ステレオ・ミックス。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)


B:Vote For Me (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。シングルのB面用にレコーディングされましたが、シングルが発売中止になったために未発表に終わる。
1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット『Movements』の中で初めて日の目を見ています。ヴォーカルはトレヴァー・バートンで、ラフな感じの録音なので製作途中だったものと思われます。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a)ステレオ・ミックス
 
モノラルと、ステレオ・エコーをかけた2種類のミックスがあり、ステレオの方はイントロで「4〜!」と、カウントが消えずに残っています。詳細は以下の通り。
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『Omnibus』((英)Edsel EDCD-616/(日)MSI MSIF 3666)
●『The Move』('98年盤)((独)Repertoire REP 4690-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2622)
●『The Move+16』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61313)
●『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207)
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406)

(b)モノラル・ミックス
・『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S」((独)Repertoire REP 4665-WR)
『THE COMPLETE SINGLES COLLECTION & MORE』((英)CRIMSON CRIMCD-233)

(c)別テイク
 
2007年8月に発売された『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)のDisc 2に、1967年11月1日にレコーディングされた別テイクが収録。こちらもこれまで未発表だったもの。
・『The Move (Deluxe 2-CD Expanded Edition)((英)Salvo SALVODCD-207) (追記:2008年11月24日)

A:WILD TIGER WOMAN B:OMNIBUS
RELEASE:1968.6. REGAL ZONOPHONE RZ-3012 UK CHART:-

A:Wild Tiger Woman (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。アルバム『The Move』発表後の1968年4月にエース・ケフォードが脱退、それに伴いトレヴァー・バートンがギターからベースにチェンジした後初のシングルでしたが、残念ながらチャート入りを逃しています。曲自体に問題があるとは思えず、やはりエースの脱退の影響が強かったのではないでしょうか。
 今までの曲とはかなり志向の事なるハードな曲調で、
ロイ・ウッドのブルース・スタイルのギター・プレイが印象的。リード・ヴォーカルはカール・ウェインですが、途中でトレヴァー・バートンにかわり、「I'd never find another girl〜♪」の部分はロイ・ウッドが歌っています。彼等の作品はオペラ風のヴォーカルやコーラスが目立ちますが、この辺りは70年代半ばに登場するクイーンも通ずるものがあります。また、レコーディングにはゲストとしてニッキー・ホプキンスがピアノで参加。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a)Early Undubbed Mix
 
1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット『Movements』の中で発表されたダビング前の別ヴァージョン。タイトルは"Wild Tiger Woman Blues"(これがオリジナル・タイトルのようです)とクレジットされています。
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『Looking On』('98年盤)((独)Repertoire REP 4692-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2624)
●『Looking On+10』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61315)

(b)ステレオ・ミックス
 
2007年8月に発売された『Shazam (Deluxe Expanded Edition)の中で発表されたステレオ・ミックス。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)

(c)UK Single Edit
 
2008年発表のボックス・セット『Anthology 1966-1972』に"UK Single Edit"と称されたヴァージョンが収録されていますが、具体的な違いは不明。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)


B:Omnibus (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。A面とは違い、今までの路線を受け継いだパワフルでポップなナンバー。チェロの奏法を模したギターが印象的(もしかしたら本当にチェロかも・・・)。リード・ヴォーカルはロイ・ウッドですが、途中の「Sweet southen meadows〜♪」の部分はカール・ウェインが歌っています。ラストのワウワウ・ペダルをかけたギター・ソロではバッハ「主よ人の望みの喜びよ」に似たフレーズが出てきます。1968年3月21日、オリンピック・スタジオでのレコーディング。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a) ステレオ・ミックス
 
2007年8月に発売された『Shazam (Deluxe Expanded Edition)の中で発表されたステレオ・ミックスで、"full-length version"とクレジットされています。従来のヴァージョンよりも10秒近く長い。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)

(b)Enhanced Stereo
 
2008年発表のボックス・セット『Anthology 1966-1972』に疑似ステレオ・ミックスが収録されています。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)

A:BLACKBERRY WAY B:SOMETHING

(UK) Regal Zonophone RZ-3015
Producer : Jimmy Miller (A面) / Denny Cordell & Tony Visconti (B面)
Release : 1968.11.
UK CHART : #1
(資料提供 : Tさん)

A:Blackberry Way (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品。プロデュースは当時TrafficThe Rolling StonesSpooky Toothを手がけていたジミー・ミラー。前作が不発に終り、初めてピンチに立ったTHE MOVEですが、ここで非常にわかりやすいメロディで、みんなで大合唱できるこの曲をシングルとして発表、インタビューで「チャートのトップになれなければ解散する」と発言したのも功を奏したのか、見事全英チャートの1位を記録、THE MOVEにとって唯一のナンバー・ワン・ソングとなりました。
しかし、こうしたコマーシャルな曲はブルース/ロックン・ロール指向の
トレヴァー・バートンの反感を買い、彼はライヴでこの曲を演奏中に嫌気がさしてステージを降り、それに頭に来たベヴ・ベヴァントレヴァーにドラム・スティックやシンバルを投げつけるといった騒動が起き、トレヴァー・バートンはこの曲がヒット中の'69年2月に脱退しています。
 なお、この曲のデモ・レコーディングは
ジェフ・リンの自宅で録音されたといわれており(未発表)、レコードになったテイクでは同じく後にELOのメンバーとなるRichard Tandyがハープシコードを演奏している。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a)ヴァージョン1(音質は濁り気味だが、フェイド・アウトが長い)
●『THE BEST OF THE MOVE』((米)A&M CD-3625)
●『Looking On』('93年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『Looking On』('98年盤)((独)Repertoire REP 4692-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2624)
●『Looking On+10』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61315)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S』((独)Repertoire REP 4665-WR)
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406)

(b)ヴァージョン2(音質はクリアだが、フェイド・アウトが早い)
●『THE COLLECTION』((英)CASTLE CCSCD-135)
●『Movements』((英)WEST SIDE WESX 302)
●『OMNIBUS』((英)EDSEL EDCD-616)
●『THE COMPLETE SINGLES COLLECTION & MORE』((英)CRIMSON CRIMCD-233)

(b)ヴァージョン3 (ヴァージョン2を疑似ステレオにしたもの。)
Roy Wood『The Definitive Album...』((Sweden)BR Music BRCD 50)
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)


B:Something (=A Certain Something)(Dave Morgan)
 
デイヴ・モーガンの作品で、2007年の再発CDでは何故か「A Certin Something」と改題されている。「Wild Tiger Woman」がノン・チャートに終わった事への打開策か、カール・ウェインの提案で初めで外部の作曲家による作品が取り上げられた。
いかにもこの頃のブリティッシュ・ポップ風のアレンジとカール・ウェインの熱唱が印象的で、
THE MOVEというよりカール・ウェインのソロ・ナンバーといった趣。レコーディングにはTony Viscontiがリコーダーで参加している。
また、アメリカとオーストラリアでは
「Yellow Rainbow」とのカップリングでシングルのA面として発表。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a)Italian Language Version
 1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット
『Movements』の中で発表されたイタリア語ヴァージョン。シングル・ヴァージョンよりもピッチが高め。
●『Looking On』('93年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『Looking On』('98年盤)((独)Repertoire REP 4692-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2624)
●『Looking On+10』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61315)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S』((独)Repertoire REP 4665-WR)

(b)ステレオ・ミックス
 2007年8月に発売された『Shazam (Deluxe Expanded Edition)の中で発表されたステレオ・ミックス。上記のイタリア語ヴァージョン同様に、従来のモノラル・ミックスよりもピッチが高めで、30秒程フェイド・アウトが長い。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)

(c)Demo Version
 2007年8月に発売された『Shazam (Deluxe Expanded Edition)の中で発表されたDemo Version。タイトルは何故か「That Certain Something」となっている。クレジットによると、Trevor Burtonがリード・ギター、Dave Morganがギター、Richard Tandyがベースで参加。レコードのテイクにはないTrevor Burtonのリード・ギターが聞き所。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)

(d)Early Piano Version;Rough Mix
 
2008年に発表されたボックス・セットに、ピアノを全面に出した、オーヴァー・ダヴ前のステレオ・ラフ・ミックスが収録。
『Anthology 1966-1972』((英)Salvo/Fly Recirds SALVOBOX-406) (追記:2008年11月24日)

A:CURLY B:THIS TIME TOMORROW
RELEASE:1969.8. REGAL ZONOPHONE RZ-3021 UK CHART:#12

A:Curly (Roy Wood)
 
ロイ・ウッドの作品で、リコーダーが印象的なポップ・ナンバー。この曲からベースはリック・プライスが弾いているが、逆にカール・ウェインにとってはこれがラスト・シングルとなった。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
(a)Early Alternate Mix
 1997年に発表されたイギリス盤ボックス・セット
『Movements』の中で発表された初期別ミックスで、イントロのミックスのバランスや、メロトロンの有無等の違いがある。タイトルは「Curly Where's Yours Girly」とクレジットされている。
●『Looking On』('93年盤)((独)Repertoire REP 4285-WY)
●『Looking On』('98年盤)((独)Repertoire REP 4692-WY/(日)Vivid Sound VFCD-2624)
●『Looking On+10』((日)ビクター・エンタテインメント VICP-61315)
●『HITS & RARITIES SINGLES A'S & B'S』((独)Repertoire REP 4665-WR)

(a)Alternate Mix
 CDには"Alternate Mix"とクレジットされていますが、シングル用のヴァージョンを疑似ステレオ処理したもの。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)


B:This Time Tomorrow(Dave Morgan)
 
「Something」に続き、デイヴ・モーガンの作品。90年代後半に出た一部のCDでは最近になってロイ・ウッドの作品とクレジットされているものがある(真意は不明)。リック・プライスが歌うアコースティック・ナンバーで、逆回転によるギター・ソロが印象的。WISHFUL THINKINGというグループが'71年にアルバム『HIROSHIMA』でカヴァーしている。

ヴァージョン/テイク違いについて : 
Demo Version
 2007年8月に発売された『Shazam (Deluxe Expanded Edition)の中で発表されたDemo Version。こちらはカール・ウェインがリード・ヴォーカル。
●『Shazam (Deluxe Expanded Edition)((英)Salvo SALVOCD-012)

SINGLES

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