Looking On
作成:2001年9月12日 / 更新:2016年7月14日

[Side A]
1. Looking On
2. Turkish Tram Conductor Blues
3. What?
4. When Alice Comes Back To The Farm

[Side B]
5. Open Up Said The World At The Door
6. Brontosaurus
7. Feel Too Good
Release : 11 December 1970 / イギ リス盤LP : Fly Records FLY-1 アメリカ盤LP : Capitol Records ST-658
⚫️ Roy Wood (Oboe,sitar,slide guitar,'cello,guitar,bass & all saxes)
⚫️ Jeff Lynne (Piano,guitar,percussion & drums on "Feel Too Good")
⚫️ Bev Bevan (Drums & percussion)
⚫️ RickPrice (bass)
Produced by Roy Wood & Jeff Lynne for Onward Music Ltd.
except "Brontosaurus" & "Lightnin' Never Strikes Twice" produced by Roy Wood for Onward Music Ltd.
Various percussive implements : (The famous) Upsy
Refreshments : Phil Copestake
Recorded at Philips Studios,except "Brontosaurus" recorded at Advision Studios
Engineer : Roger Wake / Assistant engineers : Ralph Copeman,Geoff Goldberg,Keith Whing
Original album Design : Graphreaks (Danny Halperin & Bob Fell)
Fly logo design : Roger Dean
[再びメンバー・チェンジ]
 1969年10月に唯一のアメリカ・ツアーを行ったThe Moveは帰国後、キャバレーでのツアーを施行。普段とは対照的に音量を抑えた演奏はメンバー間で温度差が生じ、その結果カール・ウェインが
セカンド・ア ルバム『SHAZAM』 発表直前の1970年1月脱退(※1)。主要メンバーを欠いたバンドは急遽、同郷のバンド・The Idle Raceからジェフ・リン(※2)を引き抜き、1970年3月には新体制初のシングルBrontosaurus全英第7位のヒットととなり窮地を乗り越えます。

 
その後5月〜9月にかけアルバム制作に取り掛 かり、10月に新設のFly RecordsからシングルWhen Alice Comes Back To The Farm」、12月に本作『Looking On』を 発表。初めて全曲オリジナルで占められ、サウンドはポップ色はやや抑えられ、ハード・ロック、ブルース、プログレ等の要素が混在したものに。なので一連の ポップ・ヒットの感覚で本作に接すると「えっ…?!」っとなる可能性大で(元々この手の音が好きだったり、慣れてくると楽しめるようになったり… (笑))、こうした変化はThe Beatlesが活動停止した1970年当時のBritish Rockの動向も大きく反映しているのでは。The Bandの登場でアーシーなサウンドへ向かったバンドがいた一方で、よりダイナミックなサウンドを求めハー ド・ロックやプログレッシヴ・ロックが出現。レーベル・メイトのT.Rexはアコースティックからグラム・ロックへと変化。同郷バーミンガムから登場したLed Zeppelin(2名が出身者)やBlack Sabbathの存在も見逃せない。結成当初からリアルタイムのトレンドを吸収し続けて進化を遂げたバンドだけに、本作の混沌としたサウンドも自然な成り行きのようにも。さらに後のソロ作で発揮されるRoy Woodのマルチ・プレイヤー振りや、"その後"の前兆がチラつ く点でも聴き逃せないアルバム。

 なおThe Moveは本作発表直前の1970年10月、Fly RecordsからEMI傘下のHARVESTに移籍。構想を温めていた"次の展開"へと動き始めますが、ソロ活動も並行していたRick Priceはその案には乗らずバンドを脱退(直後の1971年1月にアル バム『Talking To The Flowers』を発表し、1973年にRoy Woodと再合流)・・・ということで、次回『Message From The Country』へつづく。

[注釈]
※1 : カール・ウェインは脱退後に複数のバンドからの誘いを断 り、Tom JonesEngelbert Humperdinck的なスタイルのソロ歌手に転身
唯一のオリジナル・アル バム『Carl Wayne』 (1972年)やシングル「Imagine」(John Lennonのあの曲)を発表。その後Heads Hands & Feet(1972年→お蔵入り)やELO(1973年2月→2003年に『ELO2』 のリイシュー盤で3曲が発掘)とのセッションを経て、散発的にシングルを発表しながらライヴやテレビ等で活躍。2000年にはアラン・クラークの後任としてThe Holliesに参加。ベスト盤『Greatest Hits』(2003年)用の新曲「How Do I Survive」をレコーディングし健在振りを示 しましたが、2004年8月31日に病気のため惜しくも他界。Et CeteraのゲストとしてThe MoveやThe Holliesのリメイクを歌ったものが生前最期のレコーディングに(Amazonのデジタル配信版で入手可能)。2006年にはELOのカヴァーやRoy Woodとの共演を含む編集盤『Songs From The Wood And Beyond 1973-2003』がリリースされています(他に調べてみると、『違いがわかる男のCMソング NESCAFE CM Song Collection』というCDの14曲目「テイスト・ザ・ラヴ」にカール・ウェインの名前が。ネスカフェのCMソングを歌っていたとは…)。

※2 : よく知られるエピソードで、1965年末にMike Sheridan & The Nightriders(またはMike Sheridan's Lot)からRoy WoodとリーダーのMike Sheridanが脱退し、残ったメンバーにJeff Lynneが加わり結成されたのがThe Idle Raceでした。中期ビートルズ直系の実験的なポップ・サウンド、同郷バーミ ンガム出身、Roy Woodからの曲提供など、The Moveとは何かと接点のあるバンドでした(この時代の音源は2枚組CD『Back To The Story』(1996年)で聴く事ができます)。60年代のバーミンガムのミュージシャンは地元仲間同志でバンド結成〜離散を繰り返し、そうした中で特に大成を果たしたのがThe Moody BluesやThe Moveでした。
CDについて
🔵 前もって触れておきたい点を挙げると、1990年〜2007年までに流通していた『Looking On』のCD の音源はテープからではなく、レコード盤から起こしたものが使用されていました。本格的なテープ・リサーチとリマスター作業が行われたのは2008年で、 もしこれから本作を聴く場合は2008年SALVO盤か、2016年Esoteric Recordings盤(2枚組Deluxe Edition)で。
ルッキング・オン
CD:(日本)テイチク TECP-25272/1990年

[主 な特徴]
🔵 世界初CD化(当時)
🔵 ボーナス・トラック:無し
🔵 解説書・歌詞付(※対訳は無し)
◉1990年に日本のテイチク が世界に先駆けて初CD化。当時の定価は税込2,500円。当時 マスター・テープが所在不明だったようで、「Brontosaurus」以外の曲はスクラッチ・ノイズが目立つのが難点。
Looking On
CD:(ドイツ)Repertoire REP 4281-WY/1993年

[主 な特徴]
🔵 1993年リマスター(※1〜5,7はレコード盤から起こされたもの)
🔵 ブックレットには英文ライナー、ディスコグラフィを掲載
Bonus Tracks :
8. Blackberry Way
9. Something (Mono Single Version)
10. Curly (Single Version)
11. This Time Tomorrow
12. Lightning Never Strikes Twice
1993年にドイツのリイシュー・レーベル、Repertoireから発売されたCD。ジャケット・デザイ ンが異なり、メンバーの写真が使われています。

 当時はマスター・テープが所在不明だったようで、Original Album部分(1〜5,7)はノイズ除去が強めにかけられています。ボーナス・トラックとしてシングルから5曲を収録。
Looking On CD:(日本)MSI MSIF-7429/1996年

[主 な特徴]
⚫️ 1993年Repertoire盤に帯・解説 書を付けたもの
⚫️ 解説書・歌詞付(※対訳は無し)
1996年に日本のMSIから発売されたCDで、上記1993年Repertoire盤に、帯・日本語解説書を付けたもの。
Looking On CD:(ドイツ)Repertoire REP 4692-WY/1998 年

[主 な特徴]
⚫️ 1998年リマスター(※1〜7はレコード盤から起こされたもの)
⚫️ ブックレットには英文ライナーを掲載
⚫️ Bonus Tracks :
8. Wild Tiger Woman (Mono Single Version)
9. Omnibus (Mono Single Version)
10. Blackberry Way
11. Something (Mono Single Version)
12. Curly (Single Version)
13. This Time Tomorrow
14. Lightnin' Never Strikes Twice
15. Something (Italian Version)
16. Wild Tiger Woman Blues (Early Undubbed Version)
17. Curly Where's Your Girlie (Early Alternative Version)
1998年にドイツのRepertoire から発売されたリマスター盤。Original Album部分(1〜7)はノイズ・リダクションが施されているものの、若干スクラッチ・ノイズが聞こえる。

ジャケット :
 
ジャケットはブックレットに2種類掲載され、内側には英文ライ ナーを掲載(カール・ウェイン在籍時の写真が使用されている)。

ボーナス・トラック :
 8〜14は
1968年〜1970年に発表されたシングルより。14以外はモノラル。15〜17は3枚組BOX『Movements』(1997年)で発掘された未発表音源から「Something」(Italian Version)、16「Wild Tiger Woman Blues」17「Curly Where's Your Girlie」を収録(16,17は完成前のワーキング・タイトルで表記)。
Looking On CD:(日本)Vivid Sound VFCD-2624/1999 年

[主な特徴]
🔵 1998年Repertoire盤に帯・解説 書を付けたもの
🔵 解説書・歌詞付(※対訳は無し)
1999年11月15日に日本のVivid Soundから発売されたCD。上記1998年Repertoire盤に、帯、日本語解説、加藤ひさし(The Collectors)のコメントを掲載したブックレットを付けたもの。
Looking On CD:(日本)ビクター エンタテインメント VICP-61315/2001年

[主 な特徴]
🔵 LPデザインをミニチュア化した"紙ジャケット"仕様
🔵 ビクター独自の"20bit KS スーパー・コーティング"リマスター音源
🔵 収録曲は1998年Repertoire盤と同一
🔵 解説書・歌詞・対訳付(※ボーナス・トラックの対訳は未掲載)
Bonus Tracks :
8. Wild Tiger Woman (Mono Single Version)
9. Omnibus (Mono Single Version)
10. Blackberry Way
11. Something (Mono Single Version)
12. Curly (Single Version)
13. This Time Tomorrow
14. Lightnin' Never Strikes Twice
15. Something (Italian Version)
16. Wild Tiger Woman Blues (Early Undubbed Version)
17. Curly Where's Your Girlie (Early Alternative Version)
2001年に日本のビクター エンタテインメントから発売されたCDで、ここで初めて紙ジャケ化が実現。現時点で唯一歌詞に対訳が付けられたもの の、諸事情でボーナス・トラック分は未掲載。

 収録曲 は
Repertoire(1998年再発 盤)とほぼ同一で、1〜5,7はレコード盤から起こされた音源を使用。音質はこの日本盤の方がややクリア。
Looking On (2008 Deluxe Expanded Edition) CD:(イギリス)Salvo/Fly Records SALVOCD-014/2008年

[主 な特徴]
🔵 2008年リマスター音源
🔵 紙ジャケット使用(ただしLPデザインとは異なる見開き仕様)
🔵 ジャケットのバンド表記が左に移動
Bonus Tracks :
8. Lightnin' Never Strikes Twice
9. Looking On Part 1 (take 3;rough mix)
10. Looking On Part 2 (take 12;rough mix)
11. Turkish Tram Conductor Blues (take 5;rough mix)
12. Open Up Said The World At The Door (take 4;rough mix)
13. Feel Too Good (take 11 extract;rough mix)
14. The Duke Of Edinburgh's Lettuce (take 2;rough mix)
2008年4月にイギリスのSalvo(Union Square Music内のレーベル)から発売されたCDで、ジャケット上部に"Deluxe Expanded Edition"との表記あり。過去発売のCDとは大きく異なり、本格的なテープ・リサーチが行われた上でのリマスターが実現。ボーナス・トラックの9〜14はセッション素材(マルチトラック・テープ)から収 録。これらの音源については下記の収録曲の欄で触れます。

ジャケットの仕様 :
 ジャケットは
"紙ジャケット仕様"ですがLPとは形態が異な り、3面開きで内ポケットにCDが封入されています。ブックレッ トには英文ライナー、写真等を掲載("Special thanks"欄に音楽雑誌『ストレンジ・デイズ』のスタッフがクレジットされている)。

CD :
 CDはエンハンスド仕様で、そこからSalvoの特設サイトにアクセスする事が出来ましたが、現在は権利関係の移行により特設サイトは閉鎖されています (代わりにSalvoのサイトに切り替わる)。

注意点 :
 2016年に
Esoteric Recordingsから2枚組Deluxe Editionがリリースされましたが、本盤ボーナス・トラックの12,13は未収録。9,10も別編集になっているため要注意。
Looking On (2008 Deluxe Expanded Edition) CD:(日本)MSI 番号不明/2010年

[主 な特徴]
🔵 2008年SALVO盤に帯・英文ライナー翻訳付
◉2010年に日本のMSIか ら発売されたもので、2008年SALVO盤に帯・英文ライナー翻訳が付けられています。
Looking On (2016 Deluxe Edition) CD:(EU)Esoteric Records ECLEC 22547/2016年5月

[主 な特徴]
🔵 2016年リマスター音源
🔵 2枚組デラックス・エディション
🔵 BBCラジオ音源を収録(全曲未発表)
🔵 パッケージは紙製のデジパック仕様(LPのデザインをミニチュア化した"紙ジャケ"とは別物)
🔵 新聞記事の切り抜きを掲載したミニ・ポスターと、写真・英文ライナー掲載のブックレット付き

[2016年盤未収録の主な音源]
⚪️「Looking On Part 1 (take 3;rough mix)」「Part 2 (take 12;rough mix)」(未編集版)
⚪️「Open Up Said The World At The Door (take 4;rough mix)
⚪️「Brontosaurus (US promo edit/Stereo Mix)
⚪️「Feel Too Good (take 11 extract;rough mix)
⚪️「Feel Too Good (Radio Edit)
◉2016年5月27日にEsoteric Recordingsから発売された2枚組デラックス・エディション。Disc 1の1〜7はOriginal Album、8はシングルからLightning Never Strikes Twiceを収録。Disc 2の1〜4は別ヴァージョンや別ミックス、5〜13は初登場のBBCセッションを収録。未発表曲「Falling Forever」やThe Beatlesのカヴァー「She's A Woman」等。 これらについてはページ後半で触れていきます。

ジャケットの仕様 :
 デジパック仕様で、見開きの内側にCDのトレーが付けられています。

ブックレット :
 ライナーは
2008年SALVO盤CDをアップデートしたものですが、写真は別のものを使用。 1970年当時の記事のスクラップなどが掲載されています。

注意点 :
 7「Feel Too Good」はアナログ盤から起 こされた音源を使用。また、2008年SALVO盤CDボーナス・トラックから2曲が未収録「Looking On」のrough mixが別編集になっているため、音源を全て揃えたい方は要注意。
Looking On (2016 Deluxe Edition) CD:(日本)AtoZ ATOZ102/2016年7月13日

主 な特徴]
🔵 2016年Estoric Recordings盤に帯・解説書を付けた輸入国内盤仕様。
◉日本のAtoZから発売されたCDは上記Estoric Recordings盤に帯・日本語解説書をつけて2016年7月13日に発売。
収録曲

1. Looking On (Roy Wood)

 アルバム・タイトルにもなっているRoy Woodの作品。2つのパートで形成されており、前半はヘヴィなロック調、エレクトリック・シタールのソロ(4分18秒付近)から始まる後半はジャズ風のインストゥルメンタル・パートで、エレクトリック・シタール→ヴォリューム・ペダルを使ったギターオーボエ→ワウペダルを使ったギターのソロへと続く

各種ヴァージョン/テイク : 

1 : Album Version

 一般的に流通しているアルバム・ヴァージョン。

2 : Take 3;Rough Mix
3 :
Take 12;Rough Mix

 セッ ション音源から新たに作成されたもの。前後のパートは2分割され、冒頭にエンジニアのアナウンスが挿入されています。ドラムはADT処理がされていないた め、こちらの方がナチュラルな印象。
収録CD)
『Looking On (Deluxe Expanded Edition)』
(CD:(イギリス) Salvo/Fly Records SALVOCD-014/2008年)

4 : Part One-Take 3 / Part Two-Take 12

 2,3 と同じRough Mixですが、演奏が一旦停止しPart Twoへと替わる箇所がカットされ、編集で繋げられています。
(収録CD)
『Looking On (2016 Deluxe Edition)』
(CD:(イギリス) Esoteric Records ECLEC 22547/2016年)


2. Turkish Tram Conductor Blues (Roy Wood)

 ハードなギターとダブル・トラックで分厚いサックスが印象的なロックン・ロール・ナンバーで、過去に発売されたLP/CDではBev Bevan作とされていましたが、2008年以降はRoy Wood作と改められています。 ヴォーカルはRoy Wood。ヘヴィなギター・ソロの後にカントリー調のアコースティック・ギターや サックス、オーボエのソロが登場する。

各種ヴァージョン/テイク :

1 : Album Version

 一般的に流通しているアルバム・ヴァージョン。

2 : Take 5;Rough Mix

 2008年に発表された別ヴァージョン。
(収録CD)
『Looking On (Deluxe Expanded Edition)』
(CD:(イギリス) Salvo/Fly Records SALVOCD-014/2008年)
『Anthology 1966-1972』((イ ギリス)Salvo/Fly Records SALVOBOX-406/2008年)
『Looking On (2016 Deluxe Edition)』
(CD:(イギリス) Esoteric Records ECLEC 22547/2016年)


3. What? (Jeff Lynne)

 ジェ フ・リンの作品。中〜後期ビートルズを彷彿とさせるメロディ・ラ インとクラシカルなピアノ、ワウをかけたリード・ギターが印象的。これは推測になりますが、バック・コーラスはメロトロンの"Choir"の音が混ざっているような…。ちなみにアルバムに先駆け、シングル「WHEN ALICE COMES BACK TO THE FARM」(1970年10月)のB面としてもリリースされています。


4. When Alice Comes Back To The Farm (Roy Wood)

 Roy Woodがスライド・ギターを弾きながら歌うハード・ロック・ナン バーで、途中でチェロ("10538 Overture"と同じ音がする)が入った後、Blues調へと変化。アルバムに先駆け1970年10月にシ ングル・カットされましたが、POP色が薄かったためかノン・チャート。ちなみにドイツのテレビ番組『BEAT CLUB』に出演した際にこの曲を演奏しており、以前日本でVHSビデオ化されたほか、現在はDVD 『The Lost Broadcasts』 (2012年)に収録。



5. Open Up Said The World At The Door (Jeff Lynne)

 舞 踏会が楽しかった時代は終わったと歌っているJeff Lynneの作品曲はJazz風から次々と転調を繰り返し、先に進むにつれ重々しくなる。ヴォーカルもSP盤から聞こえてきそうな時代の雰囲気。Roy Woodはエレクトリック・シ タールやオーボエ等を演奏し、Bev Bevanのドラム・ソロが登場する。

各種ヴァージョン/テイク : 

1 : Album Version

 一般的に流通しているアルバム・ヴァージョン。

2 : Take 4;Rough Mix

 2008年に発掘された別ヴァージョンで、曲の前半1分強からピアノとヴォーカルのみを収録。
(収録CD)
『Looking On (Deluxe Expanded Edition)』(CD:(イギリス) Salvo/Fly Records SALVOCD-014)


6. Brontosaurus (Roy Wood)

 1970年3月にシングルとしてリリースされ全英第7位となったヒット・ナンバー。新加入のJeff Lynnはピアノを担当。前半はスローでヘヴィな曲調で、途中からアップ・テンポのブギーに転調し、スライド・ギターのソロで盛り上がる。ちなみにアメリカのロック・グループCheap Trickがアルバム『Heaven Tonight』(1978年)及びライヴ盤『At Budokan (完全版)』「Calfornia Man」をカヴァーした際にこの曲のリフを挿 入しているほか、1997年発表のアルバム『Cheap Trick』(ビクター・エンタテインメント VICP-5828)の日本盤ボーナス・トラックでもカヴァーしていました。

各種ヴァージョン/テイク : 

1 : Single Version

 一般的に流通しているシングル・ヴァージョンで、アルバムも同じヴァージョ ン。

2 : US Promo Edit (Stereo)

 アメリカのラジオ用に作成されたプロモ・エディット・ヴァージョ ン。所々削られ、3分強の長さまで縮められている。
(収録CD)
『Anthology 1966-1972』((イギリス)Salvo/Fly Records SALVOBOX-406/2008年)

3 : US Promo Edit (Mono)

 こちらも同様にプロモ・エディット・ヴァージョ ンで、モノラル・ミックス。
(収録CD)

『Looking On (2016 Deluxe Edition)』
(CD:(イギリス) Esoteric Records ECLEC 22547/2016年)


7. Feel Too Good (Roy Wood)

 9分半あるヘヴィなロックン・ロール・ナンバーで、The Guess Who「American Woman」を彷彿とさせるリフが印象的。 Jeff Lynneがドラムを叩いている ほか、ドリス・ト ロイ(※1)とP.P.アーノルド(※2)がバック・コーラスで参 加。ちなみに曲が終わると「The Duke Of Edinburgh's Lettuce」という曲がノー・クレジットで入っ ており、ドゥー・ワップ風のコーラスと古めかしい音のピアノでエンディングを迎える。

※1 : Doris Troy・・・「Just One Look」(1963年)のヒットで知られるアメ リカのR&Bシンガー。1970年にアップル・レコードからアルバムDoris Troyを発表したほか、バック・コーラスでNick Drake「Poor Boy」やPink Floyd『The Dark Side of the Moon』(1973年)等、多数の作品に参加。

※2 : P.P. Arnold・・・アメリカの女性R&Bシンガー。60年代半ばにIke & Tina Turnerのバック・コーラスを経て、1966年にImmediate Recordsと契約。Keith Emerson等をバックにソロ活動を開始し「The First Cut Is The Deepest」がヒット。Rod Stewartとの「Come Home Baby」や、Small Faces「Tin Soldier」Nick Drake「Poor Boy」、Al Kooper、Steve Marriott、Peter Gabriel、Roger Waters、Ocean Colour Scene等のバック・コーラスに参加し現在に至る。

各種ヴァージョン/テイク :

1 : Album Version

 一般的に流通しているアルバム・ヴァージョンで、トータル・タイムは約9分30秒。

2 : Alternate Version

 Album Versionから後半1分の「The Duke Of Edinburgh's Lettuce」を カットしたもの。
(収録CD)
『Anthology 1966-1972』(CD:(イギリス)SALVO SALVOBX406/2007年)

3 : radio edit

 曲 の前半3分22秒のみを収録したエディット・ヴァージョン。最初の間奏がカットされ、2番目の間奏のピアノ・ソロ(ピアノの音が 右から中央に寄った辺り)でフェイド・アウト。
(収録CD)
『Flowers In The Rain EP』(CD:(イギリス)SALVO SALVOSCD002/2007年)

4 : take 11 extract; rough mix

 曲の3分以降を抜粋した別ヴァージョンで、Album VersionではカットされたDris TroyとP.P. Arnoldのヴォーカル・パートが聴ける。
(収録CD)
『Looking On (Deluxe Expanded Edition)』(CD:(イギリス) Salvo/Fly Records SALVOCD-014)

2016年Esoteric Recordings盤
[Disc 1]
1. Looking On
2. Turkish Tram Conductor Blues
3. What?
4. When Alice Comes Back To The Farm
5. Open Up Said The World At The Door
6. Brontosaurus
7. Feel Too Good

(Bonus Tracks)
8.
Lightnin' Never Strikes Twice

[Disc 2]
("Looking On" out-takes & rarities)
1. The Duke Of Edinburgh's Lettuce
(Take 2/rough mix)
2. Looking On (Part One-Take 3/Part Two-Take 12)
3. Brontosaurus (Mono US Radio Promo Edit)
4. Turkish Tram Conductor Blues (Take 5
/Rough Mix)
(BBC Sessions:March-July 1970)
5. She's A Woman (BBC/23rd March 1970)
6. Bev Bevan Interview
(BBC/23rd March 1970)
7. Bronosaurus (BBC/23rd March 1970)
8. Falling Forever (BBC/23rd March 1970)
9. Lightnin' Never Strikes Twice (BBC/23rd March 1970)
10. Looking On (BBC/28th July 1970)
11. When Alice Comes Back To The Farm (BBC/28th July 1970)
12. Bev Bevan & Roy Wood Interview (BBC/28th July 1970)
13. She's A Woman (BBC/28th July 1970)
[Disc 1]
 Track 1〜7はアルバム『Looking On』の2016年リマスター音源を収録。7「Feel Too Good」のみスクラッチ・ノイズが目立つ。

8. Lightnin' Never Strikes Twice (Rick Price / Micheal Tyler)

 シングルBrontosaurusの カップリング曲(オリジナル・アルバム未収録)で、リード・ヴォーカルはベースのリック・プライス。ちなみにこのシングル発表後、作者のリック・プライス とマイク・シェリダン(作者表記は本名)もレコーディングし、アルバム『This Is To Certify That...』(1970年7月)で発表。

[Disc 2]
1. The Duke Of Edinburgh's Lettuce (Roy Wood / Jeff Lynne)

 アルバムのエンディングにノー・クレジットで収録されていた曲で、前半はメンバー全員(だと思う)がドゥーワップ風コーラスを歌い、後半は古めかしい音のピアノの演奏。2016年盤CDにクレジットがありませんが、『Looking On』2008年SALVO盤収録の"take 2;rough mix"と同じ音源。

各種ヴァージョン/テイク :

1 : Album Version

 「Feel Too Good」の後に収録されているアルバム・ヴァージョン。"take 2;rough mix"とはミックスが異なるので、主な特徴を挙げてみます。
🔵 ドゥーワップ・コーラスの途中でフランジャーがかかる。
🔵 後半、右側から喋り声が入り、「Good Night...」の箇所がループになってフェイド・アウトする。

("The Duke Of Edinburgh's Lettuce"単独で収録されているCD)
『great move! the best of the move』(CD:(アメリカ)EMI Records S07777 96060 2 3/1994年)
『Anthology 1966-1972』(CD:(イギリス)SALVO SALVOBX406/2007年)

2 : take 2; rough mix

 大元のマルチトラック・テープから新たに作成された別ミックス。
🔵 冒頭でスタジオ・エンジニアのアナウンスとカウントが入る。
🔵 前半の
ドゥーワップ・コーラスにピアノの伴奏が付いている。1では無し。
🔵 コーラスにフランジャーがかけられていない。
🔵 「Amazing!」の声は右から聞こえる。1では中央。
🔵 後半の喋り声が左右に2通り入っている。1で使われたのは左側から聞こえるもの。
🔵 エンディングの「Good Night...」のループがなく、ピアノが最後まで演奏され曲が終わる。
(収録CD)
『Looking On (Deluxe Expanded Edition)』(CD:(イギリス) Salvo/Fly Records SALVOCD-014/2008年)
『Looking On (2CD Deluxe Edition)』(CD:(イギリス) Esteric Recordings ECLEC 22547/2016年)

2. Looking On (Part One - Take 3 / Part Two - Take 12) (Roy Wood)

 『Looking On』2008年SALVO盤初出のラフ・ミックスですが、 今回は別編集。
 
3. Brontosaurus (Mono US Radio Promo Edit) (Roy Wood)

 (上記曲目解説参照)

4. Turkish Tram Conductor Blues (Take 5 - Rough Mix) (Roy Wood)

 (上記曲目解説参照)

5. She's A Woman (BBC Sessions 23rd March 1970) (John Lennon / Paul McCartney)

 これ以降の曲はすべて初登場の未発表音源。1970年3月23日のBBCセッションで演奏されたビートルズのカヴァーで、オリジナルよりもヘヴィなアレンジ。ヴォーカルはRoy Wood。

6. Bev Bevan Interview (BBC Sessions 23rd March 1970)

 1970年3月23日録音のBBCセッションより、Bev Bevanのインタビュー。メンバー・チェンジについても触れられています。

7. Brontosaurus (BBC Sessions 23rd March 1970) (Roy Wood)

 1970年3月23日録音のBBCセッションより。シングル発売直後の演奏が聴ける。

8. Falling Forever (BBC Sessions 23rd March 1970) (Jeff Lynne)

 2016年リマスター盤の聴きどころの一つ。長年のファンにはよく知られていたJeff Lynne作の未発表曲でしたが、今回ようやく正式リリース。1970年3月23日録音のBBCセッションより。

9. Lightnin' Never Strikes Twice (BBC Sessions 23rd March 1970) (Rick Price / Michael Tyler)

 1970年3月23日録音のBBCセッションより。シングルとは異なり手拍子が入っているほか、エンディングのアレンジも異なる。

10. Looking On (BBC Sessions 28th July 1970) (Roy Wood)

 1970年7月28日録音のBBCセッションより。前半3分のみの演奏で、DJのナレーションでフェイド・アウトする。

11. When Alice Comes Back To The Farm (BBC Sessions 28th July 1970) (Roy Wood)

 1970年7月28日録音のBBCセッションより。Roy Woodのヴォーカルがダブル・トラックになっている。

12. Bev Bevan & Roy Wood Interview (BBC Sessions 28th July 1970)

 1970年7月28日録音のBev BevanとRoy Woodのインタビューで、当時始動したばかりのElectric Light Orchestraについて語っています。

13. She's A Woman (BBC Sessions 28th July 1970)
(John Lennon / Paul McCartney)

 1970年7月28日録音のBBCセッションからで、Disc 2-5とは別テイク。
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