The Yardbirds (Part 1) 作成:2005年5月8日/更新:2016年7月3日
●Eric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageを輩出し、レッド・ツェッペリンルネッサンスの前身グループでもあ るのがザ・ヤードバーズ。彼等は1963年に結成され、翌1964年にI Wish You Would(全英第26位)デビュー。当時のメンバーはキース・レルフ(ヴォーカル、ハーモニカ)、ジム・マッ カーティ(ドラムス、 コーラス)、クリス・ドレヤ(リズム・ギター)、ポール・サ ミュエル=スミス(ベース、コーラス)、エリック・クラプトン(ギター)の 5人。リズム&ブルースを基調とした、テンションの高いインター・プレイが特徴。このバンドの場合、どうしてもギタリストに注目しがちですが、Paul Samwell Smithのベース・プレイや、間奏でバンドが一丸となって突き進む疾走感 にも注目したいところ。
 そして1965年3月発表の3枚目のシングル「For Your Love」が全英第3位/全米第6位のヒットを記録し、バンドはブレイクを果たします が、このヒットの前後にエリック・クラプトンが脱退し。ジェフ・ベックと交代。バンドはポップ路線のヒット曲を連発しますが、そういった曲の中でも実験的なギ ター・プレイが展開され、その後登場 するサイケデリックやハード・ロックにも影響を与えています。
Five Live Yardbirds (1965) / ライヴ盤
1.Too Much Monkey Business
2.Got Love If You Want It
3.Smokestack Lightning
4.Good Morning Little Schoolgirl
5.Respectable
6.Five Long Years
7.Pretty Girl
8.Louise
9.I'm A Man
10.Here 'Tis
[日本盤CD ボーナス・トラック]
11.Baby What's Wrong
12.Boom Boom
13.Honey In Your Hips
14.I'm Talking About You
15.Honey In Your Hips
(Live 1963)
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g) / Paul Samwell-Smith (b,vo) / Eric Clapton (g,vo)

1964年12月発表のファー スト・アルバムにしてライヴ・レコーディング作品(※アメリカ では80年代まで未発売)。このアルバムはレコード・デビュー直前の1964年3月、ロンドンのマーキー・クラブで行われたライヴを収録したもので、全 曲、アメリカのBluesやR&Bのカヴァーで占められています。モノラル録音で音質もまあまあですが、演奏・会場内の熱気は十分に伝わってきま す。


 司会者のMCの後、Chuck Berryのロックン・ロール1「Too Much Monkey Business」から勢いよくスタート(当時、数多くのビート・グルー プが取り上げていた曲ですが、間奏から一気に暴走するヤードバーズ・ヴァージョンが個人的にはベスト)。The Kinksや花田裕之も取り上げたスリム・ハーポの2「Got Love If You Want It」に続き、同時期にManfred Mannも取り上げていたハウリン・ウルフのスロー・ブルース3「Smokestack Lightning」はキース・レルフのハーモニカが聞き所。Paul Samwell Smithによる縦横無尽に動き回るベース・プレイが聞けるThe Isley Brothersの5「Respectable」、 シン グル・ヴァージョンよりも迫力のある4「Good Morning Little Schoolgirl」(Paul Samwell SmithEric Claptonがヴォーカル)、1968年にバンドが 解散するまでライヴの重要なレパートリーとして演奏され続け、後に日本のザ・ルースターズも 取り上げたボ・ディドリーの9「I'm A Man」や10「Here'Tis」など、クラプ トンのギター・プレイはバンド脱退後よりは控えめですが、"歌+伴奏"中心の"3分間ポップス"が主流だった1964年当時の音楽シーンに、その後のロッ クの可能性を示した重要な作品。


[CDについて]
 複数発売されているCDからいくつかをピック・アップします。

🔵 『Five Live Yardbirds+5』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61097/2000年)
 2000年7月に発売された日本盤。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲収録。 歌詞・対訳・解説書付き。

🔵 『Five Live Yardbirds+5』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61790/2002年)
 2002年3月に発売された紙ジャケット仕様のCD。内容は上記プラ・ケース仕様の通常磐 と同一。歌詞・対訳・解説書付。

🔵 『Five Live Yardbirds+5』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-63565/2006年)
 2006年9月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。帯が金色に変更され、音源もK2HDにより再リマスターされています。歌詞・対訳・解説書付。


🔵 『Five Live Yardbirds+10』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-70087/2009年)
 2009年3月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。帯が銀色に変更され、盤はSHM-CDを採用。歌詞・対訳・解説書付。なお、ボーナス・トラックの内容が従来盤CDとは異なり、さらに1963年12月8日 @The Crawdaddy Clubでのライヴより「Smokestack Lightning」「You Can't Judge A Book By Looking At The Cover」「Let It Rock」「I Wish You Would」「Who Do You Love」を追加。
For Your Love (1965)
1. For Your Love
2. I'm Not Talking
3. Putty (In Your Hands)
4. I Ain't Got You
5. Got To Hurry
6. I Ain't Done Wrong
7. I Wish You Would
8. A Certain Girl
9. Sweet Music (Take 3)
10. Good Morning Little School Girl
11. My Girl Sloopy
[日本盤CD ボーナス・トラック]
12. I Wish You Would (Alternate Take)
13. A Certain Girl (Alternate Take)
14. Good Morning Little School Girl(Backing Track)
15. Good Morning Little School Girl(Backing Track+Harp)
16. Got To Hurry (Take 3)
17. Got To Hurry (Take 4)
18. Sweet Music (Take 4)
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g) / Paul Samwell-Smith (b,vo) / Eric Clapton (g,vo) / Jeff Beck (g/2,6,11)
[Additional Musicians] Brian Auger (Harpsichord/1) / Ron Prentice (b/1) / Denny Piercey (bongos/1) Giorgio Gomelsky (Backing Vocals/8,13)
1965年8月にEpicからリ リースされたアメリカでのデビュー・アルバム(全米第96位)。ジャケットにはJeff Beckが 写っていますが、大半の曲はEric Clapton在籍時の 音源で構成されています。クラプトン時代の音源では間奏での疾走感が聞き所のデビュー曲7「I Wish You Would」(全英第26位)と、強烈な ファズ・ギター・ソロが聴ける8「A Certain Girl」、後にAerosmithも取り上げた4「I Aint Got You」がオススメ。

 ジェフ・ベック参加後の3曲(2,6,11)は1965年8月にイギリスで発売されたEP『Five Yardbirds』より。ファズ・ギターとスリリング な演奏が聞けるモーズ・アリスンの作品2「I'm Not Talking」Keith Relfのオリジナルで、間奏でメンバーの激 しいプレイ が繰り広げられる4「I Ain't Done Wrong」は必聴。11「My Girl Sloopy」は同時期にアメリカのマッコイズがヒットさせた「Hang On Sloopy」と 同じ曲。9「Sweet Music」は1964年11月にManfred Mannのプロデュースにより録音されたメイジャー・ランスのカヴァーで、Paul Jonesがコーラスで 参加(この曲には2つのテイクがあり、本来は"Take 3"がオリジナル盤LPに収録されていましたが、70年代以降の再発盤LP〜リマスター以前のCDでは、ヴォーカルがダブル・トラックの"Take 4"に差し換えられていました。"Take 3"は1993年発売の4枚組『Train Kept a-Rollin'』で初CD化)。

 エリック・クラプトンによるギター・インスト5「Got To Hurry」も本来"Take 3"がオリジナルLP及びシングルに収録されていましたが、こちらも70年代以降の再発盤LP〜リマスター以前のCDでは、ギターにファズのかかった "Take 4"に差し換えられていました。一般的には"Take 4"の方がお馴染みかと思われますが、現在発売されているこのアルバムの日本盤CDでは"Take 4"が未収録な上、テイク数のカウントが違っているのですが・・・(54秒で終わる"Take 1"は『Train Kept a-Rollin'』『The Yardbirds Story』等のボックス・セットでは"Take 2-False Start"とクレジットされている)。音を聴くと16の後半に"Take 3"とアナウンスが入ってから17に行くので、これは日本盤のクレジットの誤りなのでは・・・。
[CDについて]

🔵『For Your Love+7』((日 本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61098/2000年)
 2000年7月に発売された日本盤。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲収録。 歌詞・対訳・解説書付き。

🔵 『For Your Love+7』((日 本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61791/2002年)
 2002年3月に発売された紙ジャケット仕様のCD。内容は上記プラ・ケース仕様の通常磐 と同一。歌詞・対訳・解説書付。
後に紙ジャケット仕様も発売されています。

🔵 『For Your Love+7』((日 本盤)ビクターエンタテインメント VICP-63566/2006年)
 2006年9月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。帯が金色に変更され、音源もK2HDにより再リマスターされています。歌詞・対訳・解説書付。

🔵 『For Your Love』((ドイツ)Repertoire REP4757WY)
 ドイツのRepertoireから発売されたCD。デジ・パック仕様で、ボーナス・トラックが13曲収録されています。

🔵 『For Your Love+7』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-70088/2009年)
 2009年3月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。2006年盤ではモノラル盤のジャケットが再現されていましたが、今回はステレオ盤を元にしているようです。帯が銀色に変更され、盤はSHM-CD を採用。歌詞・対訳・解説書付。
(掲載:2004年2月14日更新/更新:2009年4月11日)
Sonny Boy Willianson & The Yardbirds (1966.1) / ライヴ盤
1. Bye Bye Bird
2. Mister Downchild
3. 23 Hours Too Long
4. Out On The Water Coast
5. Baby Don't Worry
6. Pontiac Blues
7. Take It Easy Baby (Version 1)
8. I Dont Care No More
9. Do The Weston
[日本盤SHM -CDボーナス・トラック]
10. The River Rhine
11. A Lost Care
12. Western Arizona
13. Take It Easy Baby (Version 2)
14. Slow Walk
15. Highway 69
16. My Little Cabin
Sonny Boy Williamson (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g) / Paul Samwell-Smith (b) / Eric Clapton (g)
アメリカのブルース・マン、サニー・ボーイ・ウィリアム ソン(II)が1963年12月7、8日にロンドンのThe Craw Daddy Clubで行ったライヴを収録したアルバムで、デビュー前のヤードバーズがバックを務めている。ヤードバーズは終始バックに徹しているので、聞き所となる と主役のサニー・ボーイ・ウィリアムソン(II)のブルース・ハープのプレイ。
 このアルバムは1966年1月に英Fontanaから発売されていますが、時期でいうとサニー・ボーイ・ウィリアムソン(II)他界後(1965年5月 25日)、ヤードバーズは丁度シングル・ヒットを連発していた時期にあたり、そういった状況に便乗して発掘・発表された可能性もなくはない。以後、後年発 掘された音源等を含め、様々な形でリリースされ続けています。

[CDについて]
 このアルバムは各国で様々なメーカーから様々な形でリリースされており、日本でも再発を繰り替えされていますが、諸事情により収録曲の一部がカットされ ていたり、出る度にボーナス・トラックが異なっていたりと混乱気味なので、ここでは2009年発売のSHM-CD盤のみを紹介したいと思います。
🔵 『Sonny Boy Willianson & The Yardbirds+7』((日本盤)ビク ターエンタテインメント VICP-70090/2009年)
 2009年3月25日に発売された紙ジャケット仕 様の再発盤。ボーナス・トラック7曲を収録。紙ジャケット仕様で、盤はSHM-CDを採用。歌詞・対訳・解説書付き。(掲載:2011年3月9日)
Having A Rave Up (1966.1/CD:(日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-63567)
1.Mr. You're A Better Man Than I
2.Evil Hearted You
3.I'm A Man
4.Still I'm Sad
5.Heart Full Of Soul
6.Train Kept A-Rollin'
[日本盤CDボーナス・トラック]
7.Heart Full Of Soul (Sitar Version)
8.Steeled Blues
9.Shapes Of Things
10.New York City Blues
11.Questa Volta
12.Puff...Bum (Italian Issue)
13.Puff...Bum (German Issue)
14.What Do You Want
5.Jeff's Blues
16.Someone To Love
17.Someone To Love
18.For R.S.G.(Here 'Tis)
19.Like Jimmy Reed Again
20.Chris' Number
21.Pounds And Stomps
22.Stroll On
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g) / Paul Samwell-Smith (b,vo) / Jeff Beck (g)
[Additional Musicians] Giorgio Gomelsky (Backing Vocals/4) / Ron Prentice (b/5)
1966年1月にリリースされたア メリカでの2作目(全米第53位)で、ヒット曲5「Heart Full Of Soul」(全英第2位/全米第9位)や2「Evil Hearted You」(全英第3位)収録。アナログ盤A面部分(1〜6)は重要な作品で占められており、Mike Hugg(Manfred Mannのドラマー)の作品で、日本ではパワーハウス(柳ジョージ在籍)が取り上 げた1「Mr. You're A Better Man Than I」、50年代にジョ ニー・バーネット・トリオがヒットさせた曲で、Aerosmithをはじめ、後に多くのロッ ク・バンドにカヴァーさ れた名曲6「Train Kept A Rollin'」後にManfred MannRainbowがカヴァーした、グレゴリオ聖歌風の不気 味なコーラスが印象的なオリジナル作品4「Still I'm Sad」、アメリカのThe Remains、日本のThe Roosters等、こちらも多くのカヴァーを生んだ「I'm A Man」(全米第17位)等を収録。

 なお、アナログ盤ではB面にアメリカでは未発表だった『Five Live Yardbirds』から「Smokestack Lightning」「Respectable」「I'm A Man」「Here 'Tis」が収録されていましたが、現在日本のビ クターエンタテインメントから発売されているCDはB面部分をカット、かわりにシングル・ナンバー やアウト・テイクがボーナス・トラックとして収録されています。なかでもファズ・ギターによるラーガ奏法/フィードバック奏法を駆使したサイケデリックな オリジナル・ナンバー9「Shapes Of Things」(全英第3位/全米第11位)(後 にJeff Beck Group、David Bowie、Black Crows等がカヴァー)は 必聴。
[CDについ て]

🔵 『Having A Rave Up+16』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61099/2000年)
 2000年7月に発売された日本盤。リマスターされていますが、アナログ盤B面部分はカッ トされ、ボーナス・トラック16曲を収録。歌詞・対訳・解説書 付。

🔵 『Having A Rave Up+16』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-61792/2002年)
 2002年3月に発売された紙ジャケット仕様のCD。内容は上記プラ・ケース仕様の通常磐 と同一。歌詞・対訳・解説書付。

🔵 『Having A Rave Up+16』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-63567/2006年)
 2006年9月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。帯が金色に変更され、音源もK2HDにより再リマスターされています。歌詞・対訳・解説書付。

🔵 『Having A Rave Up』((ドイツ)Repertoire REP4758)
 ドイツのRepertoireから発売されているCD。デジ・パック仕様で、ボーナス・トラック11曲収録。

🔵 『Having A Rave Up+10』((日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-70089/2009年)
 2009年3月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。帯が銀色に変更され、盤はSHM-CDを採用。歌詞・対訳・解説書付。なお、収録曲が従 来盤CDとは異なり、オリジナ ル・アルバム部分はアナログ盤と同内容になりB面部分(「Smokestack Lightning」「Respectable」「I'm A Man」「Here 'Tis」)も収録されている。またボーナス・トラックは10曲に変更。11「Heart Full Of Soul (Sitar Version)」12「Steeled Blues」13「Shapes Of Things」14「New York City Blues」15「Questa Volta」16「Puff...Bum (Italian Issue)」17「Puff...Bum (German Issue)」18「Mr. Zero」19「Knowing」20「Stroll On」を収録。
(掲載:2004年2月14日/更新:2009年4月11日)
Yardbirds (別称:Roger The Engineer) (1966/CD:(日本盤)ビ クターエンタテインメントエンタテインメント VICP-62987)

1. Lost Women
2. Over Under Sideways Down
3. The Nazz Are Blue
4. I Can't Make Your Way
5. Rack My Mind
6. Farewell
7. Hot House Of Omagararshid
8. Jeff's Boogie
9. He's Always There
10. Turn Into Earth
11. What Do You Want
12. Ever Since The World Began
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g,p) / Paul Samwell-Smith (b,vo) / Jeff Beck (g,b,vo)
[Additional Musicians] Mick (b/4,7,9,10)

1966年7月にリリースされた(イギリスでの)セカンド・アルバム。原 題は『Yardbirds』で すが、日本では再発売される度にタイトルが変わり、現在では『Roger The Engineer』のタイトルで呼ばれています。収録曲は全曲メンバーのオリ ジナルで、1「Lost Women」は元々 は"Someone To Love"というタイトルでクラプトン時代からライヴで披露されていた曲ですが、Paul Samwell Smithの"リード・ベース "や、間奏でのKeith Relfのブルース・ハープとJeff Beckのギターは必聴。ロカビリー風のリズムにサイケデリックなギター・フレーズが重なる2「Over Under Sideways Down」(1968年に日本のザ・ビーバーズが カ ヴァー)、Jeff Beckがリード・ヴォーカルを取り、間奏でフィードバックのギター・ ソロを披露したエルモア・ジェイムス風のブルース・ナンバー3「The Nazz Are Blue」(こ の曲からバンド名を付けたNazzもカヴァーしている)、後にThe Litterや日本のギョガンレンズがカヴァーした5「Rack My Mind」Chuck Berry「Guitar Boogie」を 下敷きにしたギター・インストの傑作8「Jeff's Boogie」、アップ・テンポのロック・ナンバー11「What Do You Want」辺りが聴き所。


[各種CD]
 これまでにドイツのLine盤、それに日本語解説書を付けた MSI盤、ジャケットが黄色の英Edsel盤、デジ・パック使用でアメリカ盤『Over Under Sideways Down』のジャケットを使用したドイツRepertoire 盤、ステレオ音源 とモノラル音源が混在した米Warner Archives盤など、様々な形でリリースされ ていますが、その中からいくつかをピック・アップしてみました。


🔵 『Roger The Engineer』((日本盤)Sony SRCS 7329/1994年)
 1994年4月1日にソニーから発売された日本盤。ステレオ・ミックスのオリジナル・アルバムに、ボーナス・トラックとしてJimmy Page参加後の作品「Psycho Daisies」「Happenings Ten Years Time Ago」を収録。歌詞・対訳・解説書付。


🔵 『Roger The Engineer』((英) Diablo DIAB852/1998年)
 1998年にイギリスのDiabloから発売されたCD。オープニングに「Happenings Ten Years Time Ago」「Psycho Daisies」を収録、3〜14がモノラル版、15〜26がステレオ版を収録。 ボーナス・トラックとしてキース・レルフのソロ・シングル「Mr.Zero」「Knowing」「Shapes In My Mind(Version 1)」「Shapes In My Mind(Version 2)」「Blue Sands」を収録。


🔵 『Roger The Engineer』((日 本盤)ビクターエンタテインメントエンタテインメント VICP-62987/2005年)
 2005年9月28日に日本のビクターエンタテインメントエンタテインメントから発売され たCD。紙ジャケット仕様で、1〜12がステレオ・ミックス、15〜26ににモノラル・ミッ クス、そして13,14にはボーナス・トラックとして「Happenings 10 Years Time Ago」「Psycho Daisies」を収録。歌詞・対訳・解説 書付。

 ちなみにMonoはエコーがやや控えめだったり、Stereoはヴォーカルが片側に寄ったものなど、曲によって違いが。Over Under Sideways Down」「Jeff's BoogieはMonoしかないようで、ステレオ盤では疑似ステレオで収録。また、I Can't Make Your Way」「He's Always ThereはMonoの方がフェイド・アウトが長く、Hot House Of Omagararshid」はMonoの方が若干長いうえ、Stereo Mixには聴けないギター・ソロがあったりと違いあり。


🔵 『Roger The Engineer』((日本盤)ビクターエンタテインメントエンタテインメント VICP-70091/2009年)
 2009年3月に発売された紙ジャケット仕様の再 発盤。ジャケットは新たに作り直されているようです。帯が銀色に変更され、盤はSHM-CDを採用。歌詞・対訳・解説書付。


🔵 『Roger The Engineer』 ((EU盤) Repertoire REPUK-1292/2016年)
 2016年4月にリイシュー・レーベル・Repertoireから発売された2枚組デラック ス・エディション。Disc 1の1〜12はアルバムのMono Mix、13〜15はJimmy Page参加後の「Happenings Ten Years Time Ago」「Psycho Daisies」「Stroll on」、16〜20はKeith Relfのソロより。Disc 2の1〜12がアルバムのStereo Mix、ボーナス・トラックで13「He's Always There」14「Turn Into Earth」15「I Can't Make Your Way」の別ヴァージョンを収 録。
(掲載:2000年/更新:2016年5月1日)

Little Games (1991 version) (1967/CD:(日本盤)東芝EMI )
1. Little Games
2. Smile On Me
(Mono)
3. White Summer
4. Tinker, Tailor, Soldier, Sailor
(Mono)
5. Glimpses
6. Drinking Muddy Water
7. No Excess Baggage
8. Stealing Stealing
9. Only The Black Rose
10. Little Soldier Boy
[Bonus Tracks]
11. Goodnight Sweet Josephine (UK Version)
12. Puzzles (Mono Version)
13. Ha! Ha! Said the Clown
14. I Remember the Night
15. Ten Little Indians (Mono Version)
16. Think About It
17. Goodnight Sweet Josephine (US Version)
18. Together Now/Together
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d,vo) / Chris Dreja (b) / Jimmy Page (g)
[Additional Musicians] John Paul Jones (b,arr) / Ian Stewart (p/6) / Rick Nielsen (k/13) / Dougie Wright (d/1) / Al Gordoni (g/13) / Joe Macho (b/13) / Clem Cattini (d/15) / Chris Karan (Tabla/3)

1966年12月に Jeff Beckが脱退、さらにマネージャーがサイモン・ネピア・ベルからピーター・グラントに交代、バンドもJimmy Pageがギター、Chris Drejaがベースに変更し、4人編成となります。翌'67年、(The Animals、Herman's Hermits、Donovan等を手掛けていた)Micky Mostをプロデューサーとして迎 え、製作されたアルバムがこの『Little Games』ですが、イギリスではバンドの人 気は下降線を辿っていたため発売は見送られ、アメリカ、カナダ、ドイツでの発売となりました (全米第80位)。

 アルバムは2「Smile On Me」や6「Drinking Muddy Water」といったお得意のブルース・ナンバー(の改作?)もありますが、全体的に 時代を反映してサイケデリック色が強く、3や9等、バンド解散後のメンバーの方向性を暗示させる要素も見受けられます。John Paul Jonesが アレンジを担当したポップなタイトル曲1「Little Games」(全米第51位)、間奏でJimmy Pageがヴァイオリンの 弓を使ってギターを弾いている ハードなサイケ・ナンバー4「Tinker, Tailor, Soldier, Sailor」、Keith Relfによる神秘的なフォーク9「Only The Black Rose」等が聴き所。シングル候補とされていた7「No Excess Baggage」はアメリカの The Fabulous Fakesというバンドのカヴァー。

 なおCD化の際し同時期にリリースされた曲がボーナス・トラックで収録。 11,13,15,17等のA面曲はバンドのカラーには合わない気もしますが、B面のメンバーによるオリジナル・ナンバーの方がむしろ聞き所で、ハードな サイケ・ナンバー12「Puzzles」、後にAerosmithがカ ヴァーした16「Think About It」が 特にオススメ。18はキース・レルフとジム・マッカーティがヤードバーズ脱退後に組んだ"Together"名義による未発表曲で、後に結成するルネッサ ンスの原型ともとれるアコースティック・ギターとピアノによる美しい作品。

 ザ・ヤードバーズは1968年7月(7日?)でのライヴを 最後にキース・レルフとジム・マッカーティが脱退。2人はTogether名義でフォーク/ソフト・ロック系のシングルを発表した後、Jane Relf(vo/キース・レルフの妹)やJohn Hawken(k/元Nashville Teens)等とRenaissanceを結成。残されたJimmy Pageはバンドを引き継ぐ事になり(Chris Drejaは途中で脱退し、カメラマンに転身)、New Yardbirds名義で数回のライヴを行った後Led Zeppelinへと発展します。


[CD]
 別項でまとめてみました。http://benice.blog.fc2.com/blog-entry-1068.html

[配信版]
🔵  mora ハイレゾ版 (Mono/10曲入り) 🔵  mora ハイレゾ版 (Stereo/10曲入り)
Live Yardbirds! Featuring Jimmy Page (1971/LP:(アメリカ盤)Epic E30615) / ライヴ盤
[Side A]
1. The Train Kept A-Rollin'
2. Mr. You're A Better Man Than I〜Heart Full of Soul
3. Dazed And Confused(=I'm Confused)
4. My Baby
[Side B]
1.Over,Under,Sideways,Down
2.Drinking Muddy Water
3.Shapes of Things
4.White Summer
5.I'm A Man
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d,vo) / Chris Dreja (b) / Jimmy Page (g)
The Yardbirds解散後の1971年9月、アメリカのEpicから発売されたライヴ・アルバム。解散直前の1968年3月30日、ニューヨークにある映 画館、アンダーソン・シアターで行われたライヴをレコーディングしたもので、演奏の出来云々とは別に、Rock系に関わった事がないスタッフによってレ コーディング、さらに闘牛場での歓声や様々なSEが延々と挿入されるといった悪条件と雑な仕上がりにメンバーが難色を示したため当時はお蔵入りに。が、メ ンバーだったジミー・ペイジがLed Zepellinとして大成を果たした1971年になってメーカー側がメンバー未承諾のまま突如発売。これに対しジミー・ペイジが裁判で販売差し止めを訴 えたため、アルバムは短期間で回収され、いわゆる"幻のアルバム"となる。以後、モノクロ・ジャケットのコピー盤が出回ったり、90年代以降もCD化の話 題が出ては消え・・・といった状況が現在も続く。

 
で、このアルバムが聴くに値しないものなのか?、と問われたら そうとも言い切れない要素が多いのも事実で、旧レパートリーは時代を反映してかどこかサイケ色がかっていたり、随所でThe YardbirdsからLed Zeppelinへと発展する途中経過が聴けるという点で興味深い(かといって両バンドを比較をするのも酷な気がする)。スタジオ・テイク→ 「Stroll On」を経てさらにアレンジされた「The Train Kept A-Rollin'」Jake Holmesのカヴァーで、Led Zeppelinのファースト・アルバムに収録される事になる「Dazed And Confused」のヤードバー ズ・ヴァージョンがアルバム最大の聞き所(リリース時には誤って"I'm Confused"とクレジットされていた)。これも最終型と呼べそうな11分強の「I'm A Man」でも途中か らサイケデリックな展開を見せる。正規盤として再発売される見込みはかなり薄そうですが、もし聴く機会がありましたら是非・・・。
追記:このライ ヴ盤、CDで全く入手出来ないかというとそうでもなく、90年代半ば頃に『Rare Concerts<1965-1968>』(BACK-TRACK BT-9302)というベルギー製のハーフ・オフィシャルCDに全曲収録された事があり(アナログ盤起こし)、日本でも帯・ブックレットの対訳付で『ライヴ・ヒストリー(II)』というタイトルで輸入販 売されていました。随分前の話なので現在は廃盤。どこかしら探せば 見つけられるかも・・・という事で、追記でした。(掲載: 2011年3月7日)
Live! Blueswailing July '64 (2003/CD:(イギリス盤) Castle CMQCD 793/(日本盤)ユニヴァーサル) / iTunes Store配信版 / ライヴ盤
1.Someone To Love Me
2.Too Much Monkey Business
3.I Got Love If You Want It
4.Smokestack Lighting
5.Good Morning Little School Girl
6.She Is So Respectable/Humpty Dumpty
7.The Sky Is Crying
Keith Relf (vo,harp) / Jim McCarty (d) / Chris Dreja (g) / Paul Samwell-Smith (b,vo) / Eric Clapton (g,vo)
2003年に突如イギリスのCastleから発売され た発掘ライヴ音源(後に日本でもユニバーサルから紙ジャケット&SHM-CD仕様で発売)。『Five Live Yardbirds』レコーディング後の1964年7月に行われたライヴの模様を収録。 モノラル録音で、『Five Live Yardbirds』よりは鮮明に聞こえます。途中 で終わってしま う1「Someone To Love Me」「Lost Women」の原曲にあたるもので、ク ラプトン時代に既に演奏されていたという点で興味深いところ。(掲載:2006年10月15日)
Birdland (2003.4.23./CD:(日本盤)ビクターエンタテインメントエンタテインメ ント VICP-62289)

1.I'm Not Talking
2.Crying Out For Love
3.The Nazz Are Blue (with Jeff Baxter)
4.For Your Love
5.Plase Don't Tell Me 'Bout The News
6.Train Kept A Rollin' (with Joe Satriani)
7.Mr.Saboteur
8.Shapes Of Things (with Steve Vai)
9.My Blind Life
10.Over,Under,Sideways,Down (with Slash)
11.Mr.You're A Better Man Than I (with Brian May)
12.Mystery Of Being
13.Dream Within A Dream
14.Happenings Ten Years Ago (with Steve Lukather)
15.An Original Man (A Song For Keith)
Jim McCarty (d,vo) / Chris Dreja (g) / John Idan (vo,b) / Alan Glen (Harp) / Gypie Mayo (g,vo)
[Additional Musicians] Steve Vai (g/8) / Jeff Baxter (g/3) / Joe Satriani (g/6) / Slash (g/10) / Brian May (g/11) / Steve Lukather (g/14) / Martin Ditchum (Percussion) / Simon McCarty (Percussion/9) / Jeff Beck (g/9)
1996年にJim McCarty(d,vo)とChris Dreja(g)が中 心となってThe Yardbirdsを再結成、新メンバーとしてジョ ン・アイダン(b,vo)、アラン・グレン(h)、ジピー・メイヨ(g/元Dr. Feelgood) を迎 え、スティーヴ・ヴァイのレーベル、Favored Nationsからリリースされたのが本作。ゲスト・ギタリストを迎え、往年の名曲の再演という話題性もありますが、注目すべき点はやはりバンド本体で、 1965〜6年頃の彼等に近いサウンドを聴くことができます。新曲はJim McCartyが 中心に書いており、ラストに収録されている サイケデリックな15「An Original Man (A Song For Keith)」キース・レルフに捧げられた曲。7「My Blind Life」で はJeff Beckがゲスト参加しています。(作 成:2004年2月10日/更 新:2006年9月18日)
Live At B.B.King Blues Club (2007.6.21/CD:(日本盤)ビクターエンタテインメント VICP-63836) / ライヴ盤
1. The Train Kept A Rollin'
2. Please Don't Tell Me 'Bout the News
3. Drinking Muddy Water
4. Crying out for Love
5. Heart Full of Soul
6. My Blind Life
7. The Nazz Are Blue
8. Mr. You're A Better Man Than I
9. Mr. Saboteur
10. Shapes of Things
11. Mystery of Being
12. Rack My Mind
13. Over Under Sideways Down
14. Back Where I Started
15. For Your Love
16. Still I'm Sad
17. Dazed And Confused
18. I'm A Man
19. Happenings Ten Years Time Ago
Jim McCarty (d,vo) / Chris Dreja (g) / John Idan (vo,b) / Billy Boy Miskimmin (Harp) / Ben King (g,vo)
90年代半ばに本格的に再結成したヤードバーズに よる ライヴ・アルバム。前作『birdland』(2003年)とは若干メンバー が異なり、新メンバーとして20代のギタリスト、Ben King(g)が参加。このアルバ ムは2006年7月19日@ニューヨークのB.B. King Blues Clubで行われたライヴを収録したもので、レパートリーも『Five Live Yardbirds』(1965年)収録の18「I'm A Man」から、バンド末期の重要なレパートリーで、後にLed Zeppelinのアルバムに収められた17「Dazed And Confused」(1968年)までの60年代の代表曲に加え、アルバム『birdland』(2003 年)からのナンバー等を演奏。

 主要メンバー不参加なため端から無視&否定する方もいるかと思われますが、演奏は全編にわたりパワフ ル(Jim McCartyの演奏スタイルが60年代と殆ど変わらないのがまた良かったりする。Chris Drejaのリズム・ ギターももしかしたら今の方がいいかもしれない。そしてヴォーカルは・・・)。60年代のナンバーでは5、10、15(オリジナルにはないハーモニカとギ ター・ソロが加わっている)、17(歌い方はヤードバーズ・ヴァージョンの方で、間奏のリズム・パターンはツェッペリンの方にやや近い感じ)、18、『birdland』からの曲では R&Bスタイルの2「Please Don't Tell Me 'Bout the News」とファンキーな11「Mystery of Being」が特にオススメ。(掲載:2007年6月23日)
Making Tracks (2013) / ライヴ盤

1. I'm Not Talking
2. Tinker Tailor Soldier Sailor
3. Drinking Muddy Water
4. Lost Woman
5. Heart Full Of Soul
6. My Blind Life
7. Train Kept Rollin'
8. Shapes Of Things
9. The Nazz Are Blue
10. Mystery Of Being
11. Five Long Years
12. Think About It
13. Over Under Sideways Down
14. Crying Out For Love
15. Smokestack Lightning
16. For Your Love
17. Happenings Ten Years Time Ago
18. Dazed And Confused
19. I'm A Man (Encore)
Jim McCarty (d,vo) / Chris Dreja (g) / Ben King (g,vo) / Dave Smale (b) / Andy Mitchell (vo,harp)
2010〜11年のアメリカ・ツアーから厳選されたライヴ盤。CDや配信版のほか、選曲のやや異 なるDVD、CD+DVD(リー ジョンは不明)がセットになったものがあるようです(現物未確認)。
追記 : 2009年以降のThe Yardbirds
 その後ヤードバーズは2009年にヴォーカリストが交代し、2011年3月には初の来日公演が実現。しかし2013年にオリジナル・メンバーのChris Drejaが脱退し、初代ギタリストのAnthony"Top"Tophamに交代。さらに2015年5月には再編が行われJim McCarty (d,vo) / John Idan (vo,g) / Myke Scavone (g) / Earl Slick (g/David BowieやJohn Lennon等のレコーディングに参加) / Kenny Aaronson (b/元Stories)というメンツになりましたが、現在は2名交代しMyke Scavone (Harp) / Johnny A. (g)が参加。2016年10月25日にはBLUE NOTE TOKYOでの来日公演が行われる予定。
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