Live Album ("Recorded Live" at Hibiya Concert Hall)

[Side 1]
1. Joy To The World (喜びの世界)
2. I've Been Working So Hard
3. Midnight Rider
4. I Shall Be Released
5. Nantucket Sleighride
[Side 2]
6. The Ballad In "E" minor
7. Untitled
8. Ain't No Rules In California
発売日:1971年10月5日 / LP : Capitol CPC-9044
デイヴ平尾(vo,perc) エディ藩(g) アイ高野(d) 柳ジョージ(b) ジョン山崎(k,vo) / ゲスト : Matthew Zalewski Jr. (Flute/Track 7)
●前作『The Fifth Generation』の レコーディング直後、デイヴ平尾とミッキー吉野がドラック絡みで警察の取り調べを受けるアクシデントが起こり、その影響でテレビ出演は自粛、1970年 12月に初来日したジョン・メイオールとの共演もキャンセルを余儀なくされる。ミッキー吉野はしばらくの謹慎を経てグループを脱退(1971年3月31日 @青山での"ガッツ・イン・コンサート"には出演)、これを機にバークレー音楽院に留学を決意し1971年6月15日に渡米。一方、ネガティヴなイメージ のままバンドを終わらせたくなかったデイヴ平尾は、しばらくの間キーボードなしの4人編成で活動を継続(ちなみにこの時期の対バンの一つがRCサクセショ ンでした)。そして新たなキーボード奏者としてジョン山崎が加入、現役時代最後のメンバーとなります。

 カップスにとって(現役時代の)ラスト・アルバムとなった本作は、1971年7月30日@日比谷野外音楽堂で開催された「ガッツ・イン・コンサート Vol.2」(対バンはルイズルイス加部在籍のスピード、グルー&シンキ) でのライヴを収録したもので、選曲も当時のアーシーなアメリカン・ロックのカヴァーが中心となり、2曲がメンバーのオリジナル。70年 代前半の時代性や間延びした曲調から、人によってはシラケムードを感じるかもしれないし、オルガンなし・時に歪ませながら弾くエレクトリック・ピアノの クールさが他のアルバムとは異なる持ち味があったりと、人によって印象は異なると思いますが、メンバーが替われど、最後までカップスはカップスだったと実 感出来るのではないでしょうか。

 しかし70年代に入るとビートルズ解散、GSブームの終焉に替わって"ニュー・ロック"と呼ばれるハード・ロック寄りのバンド、日本語のロックを実践し たはっぴいえんどの登場、フォークを主体としたソロ・アーティストが次々に日本の音楽シーンを賑わしていた時代。ロック・ファンにとって憧れの的だった英 米のロック・バンドの来日公演も増えた事により、洋楽のカヴァー中心だったカップスは行き場を無くしたような形となり、シングル「人生は気まぐれ/たっ たいちどの青春」(1971年11月)を発表後に解散が決定。バンド最後のライヴとなったのは、クリスマスから翌1971年1月1日にかけて行われた沖縄 公演。当時まだパスポートなしでは行けなかった沖縄でのライヴは、かつてカップスが本牧でスタートした頃と同じくアメリカ人の観客の前で行われましたが、 デイヴ 平尾がラスト・ナンバーとして選んだ「長い髪の少女」の演奏中、漏電が原因で火災が発 生。メンバー・観客共に会場のビルから無事脱出したものの、ベース以外の楽器がすべて焼失するという劇 的な最期を遂げてバンドは解散…。
[CD について]
『ラ イヴ!! ザ・ゴールデン・カップス』(東芝EMI TOCT-10130/1994年)
 1994年12月14日に東芝EMIの"音蔵"という復刻盤シリーズにより初CD化。アナ ログ盤のライナー・ノーツも再現されています。

『The Golden Cups』(P-VINE RECORDS PCDT-7229〜38)
 2003年にP-VINEから発売された10枚組ボックス・セットの中に含まれたもので、紙ジャケット仕様で復刻されています。

『ライヴ!! ザ・ゴールデン・カップス』(東芝EMI TOCT-25387/2004年)
 2004年6月30日に発売された再発盤。通常のプラ・ケース仕様、24bitリ マスター、解説書付き。

『ラ イヴ!! ザ・ゴールデン・カップス』 (Universal Music Japan UPCY-6926/2014年)
 2014年11月5日にリリースされた再発盤。通常のプラ・ケース仕様で、2014年最新リ マスター、盤はSHM-CDを採用。ちなみに2012年にEMI系列の権利がユニバーサルや ワーナー等に移行したため、今回からユニバーサルからのリリースになります。

[音源配信について/更新:2010 年11月19日]
この作品は以下のサイトでダウンロード購入ができます(※対応OS、ファイル形式にご注意ください。
また、サービス終了等によりリンク切れになっている場 合があります)。
●mora(モーラ) :
http://mora.jp/package/80312032/0370006118928/
●OnGen : http://www.ongen.net/search_detail_album/album_id/al0000003433/
●Listen Japan : http://listen.jp/store/album_4988006118928.htm
1. Joy To The World (作詞・作曲 : Hoyt Axton)

 60年代後半〜70年代半ばにかけて人気を博したアメリカの7人組グループ、Three Dog Nightが1970年に発表し全米No.1ヒットとなった曲で、元々はアメリカのシンガー・ソングライター、Hoyt Axtonの作品。
2. I've Been Working So Hard (作詞・作曲 : Van Morrison)

 「Gloria」で知られるThemのヴォーカリスト、 Van Morrisonがソロ転身後の1970年に発表したアルバム『His Band and the Street Choir』収録曲。ちなみにカップスは他に当時 「Moondance」をラジオ番組で演奏していましたが、公式リリースはなし(2014年現在)。

3. Midnight Rider (作詞・作曲 : Gregg Allman / Robert Kim Payne)

 アメリカのロック・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンドが1970年に発表したセカンド・アルバムIdlewild South収録曲。デ イヴ平尾がヴォーカル、柳ジョージがコーラス。
4. I Shall Be Released (作詞・作曲 : Bob Dylan)

 The Bandのファースト・アルバム『Music From Big Pink』(1968年)のラストを飾っていたBob Dylanの 作品。数多くのカヴァーが存在する人気曲ですが、カップス版はレイド・バックな雰囲気。

5. Nantucket Sleighride (To Owen Coffin) (作詞・作曲 : Felix Papalardi / Gail Collins)

 アメリカのハード・ロック・グループ、マウンテンMountainが1971年に発表した アルバムNantucket Sleighride収録曲。ここまでがアナロ グのA面。
6. The Ballad In "E" minor (Emのバラード) (作詞・作曲 : ジョン山崎)

 当時新メンバーだったジョン山崎による作品 ですが、どう聴いてもこれはThe Moody Bluesの「サテンの夜」の替え歌では… (笑)
7. Untitled (作曲 : エディ藩)

 この曲のみ"エディ藩グループ"と名付けられ、ゲスト・プレイヤーのマシュー・ザルスキーJr.によるフルートを迎えての ジャム・セッションが行なわれています。エディ藩作 曲によるジャズ色の強い作品。
8. Ain't No Rules in California (作詞・作曲 : Malcom Jones)

 ラスト・ナンバーは60年代後半〜1970年頃に活躍したアメリカのロック・バンド、Blues Imageのサード・アルバムRed White & Blues Image(1970 年)収録曲。約10分にわたるハード・ロックで、間奏ではデイヴ平尾がボンゴを叩き、終盤でメンバー全員の熱いプレイが展開される。
原文作成 :1998年夏 / 更新 : 2010年11月19日,2014年11月10日
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