Blues Message
Blues Message [A面]
1. 本牧ブルース
2. Walkin' Blues
3. Lucille
4. Get Out Of My Life,Woman
5. I Got A Mind To Give Up Living (絶望の人生)
6. You've Really Got A Hold On Me〜Bring It On Home To Me
[B面]
7. I Can't Keep From Cryin' Sometimes
8. Evil Woman
9. One More Time
10. Take 3
11. 4グラムの砂
発売日 : 1969年3月10日 / LP:東芝音楽工業 Capitol CP-8005
デイヴ 平尾 (vo) / エディ藩 (g,vo) / マモル・マヌー (d,vo) / ケネス伊東 (g,vo) / ルイズルイス加部 (b) / ミッキー吉野 (k)
◎ GSブームに翳りが出てきた1969年、カップスはブルースやニュー・ロックへと方向転換を計ります。このアルバムは 日本のバンドとしては初めて本格的にブルースを取り上げたアルバムとして知られており、ジャガーズやブルース・クリエイション、パワーハウスなどがその後 に続きました。なおジャケットには第2期の5人のみが写っていますが、ケネス伊東はレコーディングには参加しており、10「Take 3」ではリード・ヴォーカルを取っています。
[CDについて]
『Blues Message』(東芝EMI CT25-5568/1989年)
 1989年8月30日に東芝EMIの"極東ロックコレクション"という復刻盤シ リーズにより初CD化。アナログ盤の歌詞カードは再現されず、新たな解説 書と歌詞を掲載。

『ブルース・メッセージ ザ・ゴールデン・カップス・アルバム 第3集』(東芝EMI TOCT-8708/1994年)
 1994年12月14日に東芝EMIの"音蔵"という復刻盤シリーズにより初CD化。アナログ盤に付いていた水色の歌詞カードが再現されています。

ブルース・メッセージ(東芝EMI TOCT-25383/2004年)
 2004年6月30日に発売された再発盤。24bitリマスター、解説書付き。

ブルース・メッセージ(Universal Music Japan UPCY-6920/2014年)
 2014年11月5日にリリースされた再発盤。通常のプラ・ケース仕様で、2014年最新リマスター、盤はSHM-CDを採用。ちなみに2012年にEMI系列の権利がユニバーサルやワーナー等に移行したため、今回からユニバーサル からのリリースになります。


[音源配信について/更新:2010 年11月19日]
この作品は以下のサイトでダウンロード購入ができます(※対応OS、ファイル方式にご注意ください。また、サービス終了等によりリンク切れになっている場 合があります)。
●mora(モーラ) : http://mora.jp/package/80312032/0370006118881/
●OnGen : http://www.ongen.net/search_detail_album/album_id/al0000003429/
●Listen Japan : http://listen.jp/store/album_4988006118881.htm

1. 本牧ブルース (作詞:なかにし礼/作曲:村井邦彦)

 1969年2月に発表されたシングルで、ブルースというよりR&B歌謡といった感じの作品。彼等の地元である「本牧」は歌詞に一度も登場しな い。演奏自体は後に登場する
ブルース・プロジェクト「泣かずにいられない」を参考にしたと思われます。また、90年代半ば頃にBSで放送された日本のロック特番で、デイヴ平尾ミッキー吉野がこの曲をアレンジをかなり変えて演奏した事があります。


2. Walkin' Blues (作詞・作曲 : Robert Johnson)

 オリジナルは伝説的ブルースマン、Robert Johnsonが1930年代に発表。エディ藩か敬愛しいた
マイク・ブルームフィールドが在籍していたButterfield Blues Bandのアルバム『EAST WEST』に収録されていたヴァージョン経 由で取り上げたようです。後半のエディ藩のウーマン・トーンのギター・ソロが聴き所。ベースとドラムが左右に動いていたりと、お遊び的なミキシングも聴ける。2003年5月の再結成ライヴでも演奏されていました。


3. Lucille (作詞・作曲 : Richard Penniman / Albert Collins)

 
リトル・リチャードの作品で すが、アレンジはエヴァリー・ブラザーズのヴァージョンがもとになっています。他にThe BeatlesThe HolliesPeter & GordonDeep Purple等がこの曲を取り上げています。ヴォーカルはマモル・マヌーエディ藩で、1969年5月にシングル・カットされてい ます。また、2003年5月の再結成ライヴでも演奏されていました。
4. Get Out Of My Life,Woman (作詞・作曲 : Allan Toussaint)

 
アラン・トゥーサンの作品 で、Lee DorseyButterfield Blues Bandのアルバム『EAST WEST』等で知られている曲。エディ藩がヴォーカル。

5. I Got A Mind To Give Up Living (作詞・作曲 : Mike Bloomfield / Nick Gravenites)

 この曲も
Butterfield Blues Bandのアルバム『EAST WEST』に収録。マモル・マヌーがヴォーカル。2003年5月の再結成ライヴでも演奏されていました。
6. You've Really Got A Hold On Me (作詞・作曲 : Smokey Robinson / Ronald White)〜Bring It On To Me (作詞・作曲 : Sam Cooke)

 
スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ「You've Really Got A Hold On Me」サ ム・クック「Bring It On To Me」をメドレーにしたもので、これはThe Zombiesのファースト・アルバム『Begin Here』(1965年)経由でのカヴァー。ここでは珍しくアコースティック・12弦ギターを用いてデイヴ平尾エディ藩マモル・マヌーがヴォーカル。

 
「You've Really Got A Hold On Me」The Zombiesの他にThe Beatles、Small FacesDusty SpringfieldOriginal Loveが取り上げており、「Bring It On To Me」は他にThe Animalsのヒット曲としても知られる。ちなみに90年代後半に日本テレビの朝の番組でデイヴ平尾エディ藩鈴木ヒロミツ(元ザ・モップス)が六本木の"ゴールデン・カップ"店内で この曲を歌うシーンが放送されていました。アナログ盤ではここまでがA面。(更新:2006年2月1日)

7. I Can't Keep From Cryin' Sometimes (作詞・作曲 : Al Kooper)

 
アル・クーパー率いるブルース・プロジェクトの1967年の作品で、アル・クーパー名義で『ホワッツ・シェイキン』というブルース・ロックのコン ピにも収録されていました。カップスのヴァージョンは11分もある長時間演奏で、各メンバーのインプロヴィゼーションが楽しめます。

8. Evil Woman (作詞・作曲 : L.Weiss)

 アメリカのブルース・ロック・バンド、
Canned Heatのナンバーで、アルバム『Boogie with Canned Heat』(1968年)に収録。また、カップスとほぼ同時期にイギリスのSpooky Toothがアルバム『Spooky Two』(1969年)の中で取り上げていました。

9. One More Time (作詞・作曲 : Van Morrison)

 60年代中期に
「Baby Please Don't Go」「Gloria」「Here Comes The Night」のヒットを放ったアイルランド出身のグループ、Themのナンバーで、オリジナルに忠実な演奏。初期のライヴではクロージング・ナンバーとして演奏されていたらしく、2003年以降の再結成ライヴでも演奏されていました。

10. Take 3 (作詞: ケネス伊東 / 作曲 : エディ藩 , ルイズルイス加部)

 アルバム唯一のメンバーのオリジナル作品で、
ケネス伊東がヴォーカル。イントロのギター・フレーズはジミ・ヘン ドリックス「Hey Joe」「Foxy Lady」をくっつけたような感じで、間奏でのフェイジング処理が効果的。
11.4グラムの砂 (作詞: 鈴木健 / 補作詞 : なかにし礼 / 作曲 : 村井邦彦)

 シングル
「本牧ブルース」のB面で、The Young Rascalsの「Groovin'」を思わせるラテンっぽいリズムが印象的。歌詞は雑誌「ヤング・ミュージック」で公募した歌詞をなかにし礼が加筆したもの。ヴォーカルはマモル・マヌー。2003年5月の再結成ライヴでも演奏 されていました。

カヴァー・ヴァージョン:

セキララ〜つぶやきひとりぼっち『4グラムの砂』(CDシ ングル=東芝EMI TODT-5143/1998年5月13日発売)

 お笑い芸人・つぶやきシローが"セキララ〜つぶやきひとりぼっち"名義でカヴァー(カップリングはザ・テンプターズの「おかあさん」のカヴァー)。編 曲は四人囃子の岡井大二氏。意外(?)にもオリジナルの良さを活かした仕上がり。オリジナ ル・カラオケも収録。(掲載:2011年5月17日)

原文作成:1998年 / 更新:2006年2月1日,2011年5月17日,2014年11月10日
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